PayPay Inside-Out People and Culture

オフィスはいらない!? ニューノーマル時代の新オフィス

2020.10.21

PayPayは9月、新しいオフィスへ引っ越しました。これまでとは考え方も作り方も全く違う、ニューノーマル時代の新オフィスです。今回はそんな魅力いっぱいのオフィスについて、どんな狙いや機能があるのか、新オフィス立ち上げを担当した総務部・堀北航(ほりきた・わたる)さんに説明していただきました。

新オフィスは、東京メトロ神谷町駅直結の「神谷町トラストタワー」21階にあります。フロア全体がPayPayの占有エリアで、窓からは大きな東京タワーが見えます。今年5月ごろからPayPayとWeWork Japan合同会社が一緒になって設計しはじめ、9月に完成しました。

ドアを入るとまずサポートデスクがあります。従業員は出社したらまずここに立ち寄り、検温をします。在宅で仕事をしている従業員に代わって宅配便を受け取ってくれるのもこのサポートデスクです。

PayPayは在宅勤務が原則なので、新オフィスに従業員の自席はありません(社長や役員の席もなし!)。そのため、出社したときに貴重品などが保管できるロッカーを数百人分用意しています。ロッカーは、従業員が持っているWe Workのカードキーで開け閉めできる仕組みです。

ロッカーから奥へ進むと、大小いろんな種類のテーブル、ソファ、椅子がずらり! 大きいものだと10人くらい座れるソファもあります。「どこに座ろうかな」とワクワクしてもらうため、いろんな色・種類の家具を配置しています。



ここは「コミュニティ&ソーシャル」と呼んでいるエリアで、従業員がくつろいで、雑談できるオープンスペースです。仕事の打ち合わせをするもよし、同僚とお弁当を食べるもよし、いろんな用途に使えます。オフィス全体で固定席をなくした代わりに、従業員同士がコミュニケーションを活発にできるよう、こうしたオープンスペースを増やしています。

カラフルな家具の間をさらに奥へと進んでいくと、今度は机と椅子が並んだ「デスク・ワーク」エリアがあります。決まった席はないので、出社した人が自由に使えます。主に1人で集中したいときに使うことを想定しているため、各テーブルには作業用のモニターを設置しています。


「デスク・ワーク」エリア

特徴はなんといっても、従来のオフィスとは全く違って1人1人のスペースが広いこと! 新型コロナウイルスへの対策で座席を減らし、オフィス全体の椅子や家具の間を2m離すことにしています。家具と家具の間でキャッチボールができてしまうほど(笑)、ゆったりしています。

オフィス全体での総席数も出社率の上限として決めた25%に合わせ、以前のオフィスの25%まで減らしました。作業に没頭したいときも、周りとの間隔が広いと集中しやすいですね。

さらに、新型コロナウイルス対策として、2時間おきの除菌、夜間の机上清掃なども行い、「常に清潔で、安全・安心なオフィスづくり」を考えています。

一旦廊下を出て反対側のエリアへ行くと、従業員同士で深い議論が交わせるスペースがあります。

「アクティブ・コラボレーション」エリアには、ホワイドボードに加えて、巨大なスクリーン、スピーカー、webカメラが設置され、オフィスにいる人と在宅の人がオンラインでつながれるようになっています。出社率の上限は25%なので、多くの従業員は家で仕事をすることになります。そのため、出社した人と在宅の人が垣根なく議論できるよう、設備を整えています。

「アクティブ・コラボレーション」エリア

クローズドな環境で話し合いたいときは、「ラーニング」エリアにある会議室が使えます。ここにも各部屋に大きなモニターがあって、オンラインともつながれます。また、ソーシャルディスタンスを意識し、以前は10人だった部屋の定員を3人にするなどしているので、どの部屋も定員に対してとても広い作りになっています。ネットからの予約で、だれでも自由に使える仕組みです。


「ラーニング」エリアにある会議室

また、周りに聞かれたくない秘密の電話や作業をする電話ボックスのような小部屋、通称「フォーンブース」は、予約なしで誰でも自由に利用できます。

実はPayPayで「新しいオフィスを作ろう!」となったとき、最初は単純に机をずらっと並べて椅子を間引いた、フリーアドレスのオフィスを作ることをイメージしていました。

でも、社長の中山さんたちと話し合いを進める中で、「なんのために出社するのか?」を突き詰めて考えた結果、これまでのオフィスのありかたを一新することにしました。

9月から導入された新しい働き方「Work From Anywhere At Anytime」では、従業員の働く場所は基本的に自宅です。「じゃあ、オフィスはなんのために必要なの?」といろんな人たちと議論をしながら、最終的にオフィスは「みんなが集まって新しい価値を生み出す場」と結論づけました。

そのため、新オフィスには、従業員同士がコミュニケーションを取りやすいよう、オープンなスペースをたくさん設けています。静かに作業をするときは家でいいけど、同僚とコミュニケーションをとったりみんなで議論をしたり、普段は顔を合わせづらい働き方をしているからこそ、集まれる時は「最高の価値を生み出せる場(オフィス)」であってほしい、そんな思いで設計をしています。毎日出社するわけではないので、社員の固定席は置かず、ワイワイ、ガヤガヤした雰囲気の中でみんなが活発に議論をかわしながら何かを生み出していく、という考え方ですね。

従業員同士でコミュニケーションをとれるオープンなスペース

もちろん、静かに作業する場所や会議室などいろいろなエリアも用意しているので、仕事に合わせて働く場所が選べます。

さらに10月中旬からは、東京駅、渋谷、横浜など8カ所のサテライトオフィスや、国内6都市30拠点以上あるWe Workのコミュニティーエリアを、従業員が利用できるようにしました。これらのオフィスは、予約制でだれでも自由に使え、事情があって家での業務が難しい従業員の利用などを想定しています。

サテライトオフィスなども含め、新オフィスの整備はまだ始まったばかりです。今後、オフィスのどのエリアが人気かデータを収集し、従業員からの声も生かしてどんどん良いものに変えていきたいと思っています。スピード感をもって改善していくのがPayPayのカルチャーでもありますしね。

月に1回、週に1回の出社が楽しみになる、そんなオフィスをみんなで作っていけたら最高です!

編集:daiki (PayPay Inside-Out編集部)