PayPay Inside-Out People and Culture

「こういうものを作りたい」を実現していくPayPayアプリ開発エンジニアの日常

2020.12.25

ユーザー向けのすべてのサービスをスマホアプリを通して提供しているPayPay。アプリは、PayPayにとって「顔」であり「全て」と言っても過言ではありません。
今回は、そんなPayPayの全てが詰まったアプリの開発にあたる、アプリ開発エンジニアの作井吉満さんに話を聞きました。

【PayPayプロフェッショナルズ】では、PayPayを支える圧倒的プロフェッショナルをシリーズでご紹介します。

作井 吉満

プロダクト本部 Consumer app team

2019年1月にPayPayへジョイン。PayPayアプリ開発チームで、テックリード(リーダー)を務めるプロフェッショナル。

毎週アップデート それでも尽きないアプリ改善

作井さんがテックリードを務める、consumer appチームとはどんなチームでしょうか?

アプリ開発チームは3つに分かれていて、外部サービスと連携するための開発キットを作る「SDK team」、アプリのコア部分の開発・改善を担当する「Platform team」、そして私たちの「Consumer app team」があります。私たちは「consumer=ユーザー」が使っているPayPayアプリのうち、ユーザーが実際に触れて使う部分をより便利なものにしていく役割です。チーム内には、iOSエンジニア、Androidエンジニアがいて、新機能の開発やバージョンアップなどを担当しています。

具体的な業務は、ユーザーや社内の各部署から寄せられる改善リクエストへの対応や、アプリ上で問題が発生した際の対応、新機能の開発などです。一言でアプリの開発といっても、自分たちのチームだけではできないので、どんな機能を開発する時も、プロダクトマネジャー(PM)や、バックエンドエンジニア、デザイナー、Webエンジニアなどと一緒にプロジェクトを進めています。 PayPayのアプリ開発の全責任を負っているチームなので、やるべきことは山のようにありますが、「アプリを通じて便利なキャッシュレス体験をユーザーに届けるんだ」、いつもそう意識しながら開発にあたっています。

consumer appチームの責任者として、大事にしていることはどんなことですか?

プロジェクトをリードするPMが、どんなものを作りたいと考えているか、デザイナーがどのようなUI/UXを実現したいか、正しく理解する必要がありますし、チーム内でアイディアを出し合って、より良いサービスを作りたい。そうすると、自然とコミュニケーションは増えていきます。

あとはスピードです。新機能のリリースやユーザビリティの改善のため、これまでほぼ毎週1回のペースでアプリをアップデートしてきました。リリースから2年強で、iOSは125回、Androidは147回アップデートしています。ここまでアップデートをしているアプリはなかなかないと思います。

作井さんがテックリード(マネジャー)を務めるConsumer app teamのMTGの様子。一番上の列、左から2番目が作井さん

なぜそれほどアップデートしていくのでしょうか?

ユーザーにもっと便利なアプリを届けようと考えると、改善したい箇所はどんどん出てくるので、自然とアップデートの回数も増えます。ユーザーに使ってもらいたい新機能のアイディアも尽きることがありません。

ただPayPayの特徴は、週に1回のアップデートに限らず、どんどん機能を改善していることなんです。 どういうことかというと、週に1回のアップデートでは、私たちがやりたい新機能、改善スピードに全然追い付かないんです。「〇〇を今日中に変えたい」という急なリクエストも来ますが、その要望に対して「次のアプリアップデートは来週なので少し待ってください」では全然間に合いません。とはいえ、アップデートは、開発以外にアプリ審査が必要だったり、そもそもアップデートしてくれないユーザーもいたりするので、これ以上頻度を増やすこともできません。

なので、アプリのアップデートに頼らず、アプリをどんどん改良できるような仕組みを整えてきました。例えば、以前はアプリで作っていた画面やモジュールをWebに置き換えたり、文言やdeeplinkなどあらゆるコンテンツや箇所をバックエンドから直接変更できるように整備しました。アップデートに頼らず、アプリをフレキシブルに改善していけるようになり、PayPayの成長スピードを早められたと確信しています。

サービスを使ってくれるかどうかは、自分たちの開発次第

PayPayはどんな仕事でも、「圧倒的スピード」を大事にするカルチャーがあります。アプリ開発でも、スピードが大事になる理由を改めて教えてください。

キャッシュレス決済業界をリードし、ライバルである現金に代わる存在になる。そうなるためには、スピーディーにどんどん新機能を追加し、ユーザーに使い続けてもらわないといけません。またユーザーから見て、今より少しでも便利になるならそこはすぐに改善すべき、便利な機能ならどんどん追加していくべき、と考えています。もちろん安全にリリースするというのは大前提ですけど。

あとは、社内の人たちの思いになんとか応えたい、そう考えると自然とスピードを意識するようになります。エンジニアに限らず各部署の人たちから、「サービス、キャンペーンをできる限り早くユーザーに届けよう」という必死な思いをすごく感じるわけです。 ただ、せっかくキャンペーンやサービスができても、それをアプリ上に表示できなければユーザーには届けられません。アプリ開発を担う私たちとしては、皆が頑張って準備してきた球を、正しくできる限りスピーディーに打ち返してユーザーに届けよう、そういう思いになります。時にはハードワークも必要になります。

強い使命感を持っているのですね

やらねばならない、そういう思いは強いですね。PayPayには3,300万のユーザーがいますけど、すべてのサービスはアプリを通してユーザーに届けられます。それだけ多くのユーザーが、これからもPayPayを使ってくれるかどうかは、アプリの使い勝手次第。つまり自分たちの開発にかかっている。そう考えると責任はとてつもなく大きいと感じますし、やりがいもあります。

他にやりがいを感じるのはどんなところですか?

「PayPayをキャッシュに代わる存在にする」という会社のビジョン自体、PayPayならではの大きなやりがいです。日本は現金主義な文化だったのに、それを変えようとしているわけじゃないですか。そこにチャレンジするのってめちゃ大変だと思うんですよね。難しいチャレンジですけど、自分もそこに貢献したいというのは大きなモチベーションですね。  

ただ、日々不安もあるんです。目の前の目標や方針もすさまじいスピードで変わっていくので、アプリ開発に求められるものもどんどん変わります。正直何が正しいか分からない時もありますし、不安を感じながら戦い続けているときもあります。僕はそれを「サバイバル」と呼んでいて、逃げ出したくなることだってあります(笑)。正解は分からないけど、プロダクトマネジャー、デザイナー、CSチームなど、他の部署と話し合い、最善の方法を模索しながら日々開発している感じですね。

オンライン上でインタビューを受ける作井さん

とにかく自分のやりたいことにチャレンジできる環境

作井さんはYahoo! JAPANから出向されて、その後PayPayに転籍されたそうですね

2018年10月にPayPayがリリースされたときは「100億円あげちゃうキャンペーン」をやっているのを見て、「すごいお金を使うんだな」くらいに思っていました(笑)。そこから、PayPayに出向しないかという話があって、グローバルな開発環境、新しいサービスづくりにスピード感をもってチャレンジできるところに魅力を感じて、最終的にPayPayへの転籍を決めました。  

ジョインから約2年になりますが、アプリ開発のエンジニアとして、PayPayの魅力はどんなところだと感じていますか?

エンジニアの裁量がとにかく大きいことですね。言われたものを仕様通り作るとか、開発だけをやっていたらいいというわけではなくて、自分で「ユーザーのためにこういうものを作りたい」、「こういう仕様にしたい」という意見を言いやすいです。エンジニア発の案が通ることも多く、ユーザーにとって便利なものなら、どんどんチャレンジしていけるのはPayPayならではかなと思います。失敗を恐れるな、失敗しても次に生かせばいいというマインドがあって、とにかく自分のやりたいことにチャレンジできる環境だとも感じます。もちろん発案するからには結果を出さないといけないので、責任もあるんですが。

例えば、iOS14のリリースが決まったとき、アプリチームの発案で、「ウィジェット機能」の開発を進めました。全く新しい機能なので時間もコストもかかるんですが、ユーザビリティを向上させられる機能だと確信し、幹部にプッシュしてプロジェクトをスタートさせました。どんな機能にするか、毎日メンバーとディスカッションし、アイディアを集めながら試行錯誤を続けた結果、リリース後にSNSとかで、「便利すぎる」とかポジティブな意見が多かったのはうれしかったですね。

アプリ開発チームでは採用を強化中ということで、応募を考えている方へのメッセージをお願いします

どんどん新しいことにチャレンジでき、自分が開発したものが3,300万ユーザーに届くインパクトの大きさはPayPayならではだと思います。約35カ国から従業員が集まるPayPayで、世界基準の開発環境で仕事をしたい人、キャッシュレス化で社会をもっと豊かにしたいというあなた、PayPayこそふさわしい場所だと思います。「PayPayをキャッシュに代わる存在にする」というビジョンに向かって、一緒に頑張っていきましょう!

作井さんありがとうございました!

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編集:Daiki(PayPay Inside-Out編集部)
※社員の所属等は、取材当時のものです。