
みなさんこんにちは!アントンです。7月は海の恵みに感謝する「海の日」や1964年の東京オリンピックを記念した「スポーツの日」など、祝日がいっぱい。今回はオリンピックにちなんでスポーツについて書こうかとも思ったけど、やっぱり「食」について書くことにしたよ。今回登場してくれるのは1万7千の島々が東西に連なる国、インドネシアからやってきた三人衆! 彼らがニッポンで味わったあれこれや「食」の話、いっぱい聞いちゃおう!あ、そうそう、バックナンバーのチェックも忘れないでね! さっそく行ってみましょう。

ケンリック サトリオ サウプトラ
バックエンドエンジニア
出身国: インドネシア / 日本在住歴: 4年半 / 居住地: 川崎
“来日してすっかり日本を満喫中! 食べ物は最高だし、文化は奥深いし、人々はとっても親切だから…。”

ナ フェリックス ウィンピー ウィジャヤ
バックエンドエンジニア
出身国: インドネシア / 日本在住歴: 1年 / 居住地: 横浜
“鎌倉で武家屋敷に宿泊体験しました。こういうのは日本でしか味わえない特別な文化体験だと思います。”

ウィリアム スルヤ セティアディ
バックエンドエンジニア
出身国: インドネシア / 日本在住歴: 2年 / 居住地: 川崎
“日本の交通システムが特に気に入っています(インドネシアの交通事情はまだまだ…)。移動しながら読書やウェブ検索が心おきなくできるのも、日本の電車が快適でストレスフリーだからです。”

インドネシアは世界の中でも伸び盛りの国の一つで、日本でも年々インドネシアン・コミュニティが増えているよね。三人衆のみんなは、なぜ、なにきっかけで日本にやってきたの?

僕はまずグローバル環境に身を置いて仕事にチャレンジしてみたかったんです。その中でも特に日本で働くのが長年の夢で。旅行好きで、それまで何度か日本に旅行していたのですが、とにかく自然が美しく、食事がおいしく、人々がとてもやさしくしてくれる、だから日本が僕にとって特別な存在になりました。

僕は常々海外で仕事をしたいと思っていました。できる限り、視野が広がり、文化的にも経験が広げられる環境に身をおきたかったんです。日本が有力候補になったのは、僕が日本人に抱くイメージ=「時間に正確」、「一貫性がある」、「細部を大事にする」というものこそ、僕自身に足りていないことだったのと、あるあるですが、アニメが好きで日本に旅行したいなぁといつも思っていたので、それなら旅行じゃなく、お金を稼ぎながら長期滞在できたら最高だよね、って考えたんです。

僕はチャレンジが好きなタイプ。ただ、海外に暮らすってすごく大きな冒険で、言葉がわからなればなおさらだと思うんです。僕がはじめて日本に来たときは日本語が一言も喋れなかったから書類手続きが本当に大変でした。運よくインドネシアの大学時代の仲間が既に東京にいたので手伝ってくれて助かりましたが…。

それわかる!書類手続きにはいつになっても厄介だよね! 日本で面倒だと感じたことは他にもある?

最初にてこずったのはゴミの分別!やったことがなかったから、おもしろいと思う反面、困ったのが本音(一部のプラスチックはプラスチックでなかったりして)。来日当時は日本語がわからなかったから、ますますチンプンカンプン。でも、あちこちの情報ソースからだんだんわかってきたんだけど。 最近面倒だと痛切に感じたのはアパート探し(それまではシェアハウス暮らし)! 手続きがすごく長いし、敷金は財布にやさしくないし、外国人が探せる検索情報も限られている! 現地の言葉が読み書きできると、そういうところで格段に差がつくんだということが、今回身をもってわかった感じ。あとは満員電車に乗客を詰め込む、あの通勤ラッシュの風景もこの目で見ましたよ。

僕は日本語がまだ初心者。日常生活はどうにかなるけど、役所にいったり、電話をかけたりはまだまだ難しいんだ。行った先で通訳してくれる人が見つかる時もあるけど、ほとんどの場合いないでしょう?ただ、日本の人々が素晴らしいのは、英語のわかる、わからないに関係なく、どうにかして助けようとしてくれるところです。僕の日本語がもう少し上達するまでは、翻訳ソフトの助けを借りながら会話をがんばっています。

なるほど~。 そしたら次は驚きの体験やプラスの印象のエピソードも教えてよ。

おいしいもの探し! だけど、おいしいもの好きにとっては、日本は天国でもあり地獄でもあるよ。選択肢がすごく多いし、もしスナック好きなら来日前にダイエットを覚えてから来た方がいいかも。 あと、日本は旅行好きにも最高な場所。ただ歩くことを覚悟しておいた方がいい。本当にかなり歩くことが増えるはずだけど、歩いた分だけ素晴らしい体験ができるはず。 最後にもう一つ。近所の川沿いを自転車で散策して、芝生に寝転び、移り変わる天気や景色を眺めて過ごすのも素晴らしい体験かな。インドネシアではあまりこういう機会はなかったんだよね。

もちろん旅行はやっぱり最高?。 じゃあ、生活全般はどうかって?実は日本での生活は、長年僕が夢に描いていたそのもので素晴らしいものなんだ。道は清潔、歩道は幅も広いし、きちんとしているから歩くのも楽で楽しいし、夏以外ならとても快適。毎日たっぷり歩くから、前より健康になったし、ダイエットにもなる。日本は電車でどこにでも行けるから、渋滞を悩む必要もないし、電車移動中に読書やスマホでコミュニケーションもできて本当に便利。みんなが電車を使うおかげで都市の空気もきれいなんだよ! あと、ほとんどの日本食がすごくおいしいし、日本食に飽きても他の国の料理がいろいろあって、中国、タイ、インド…インドネシアだけは少ないけど、それでもなくはないんだ。

おもしろい体験について話そうか。夏にお盆祭りがあるでしょ、あそこで大勢の前で盆踊りを踊ったんだよ。地域ボランティアの方が教えてくれる日本語クラスに参加していた時、先生が近所の盆踊りに誘ってくれたんだ。まったくわからなかったけど、面白そうだから参加することにしたわけ。徐々にわかってきたのが、外国人は僕一人だけ、浴衣という日本の伝統的衣装を着て、大勢の前でダンスをしなくちゃならないってこと。ものすごく驚いたけれど、がんばることにした。何時間も踊りをレッスンして、その夜いよいよ盆踊り櫓の中央ステージで踊ったんだ。僕は踊りがうまくないから、すごく恥ずかしかったけど、それよりも超楽しい思い出になったよ

そしたら次は君たちが恋しくなるインドネシアのことについて教えて。

パンデミック前はラマダンが終わると仲間で集まって食事を共にすることが僕たちの喜びだったんです。でもコロナ過でずっとそれができていません。インドネシアの食事がとても恋しいので、時折、少人数の友達を家に招いて一緒に料理をしています。例えばルンダンとかソトベタウィなどをね

恋しいのはなんといっても家族! 奥さんがコロナ過で入国できず、ずっと離れ離れなんだ!あとはスパイシーな食事が恋しい。日本の食べ物はスパイシーではないので(彼らはスパイシーだと言うけれど違うんです)!あと日本食はあまりにもヘルシーなので、時にインドネシアの体に悪い食べ物が恋しくなっちゃうんだよね…。

なんといっても家族が恋しいし、友達も恋しい、そして愛犬にも会いたい。2年前に来日してから一度も帰省していないんだけど、この状況だから次いつ帰れるのか読めないんだもの。 慣れ親しんだものたちすべてが恋しい(住み慣れた街、慣れ親しんだ社会、馴染みのある言葉や看板)し、食事も食べたい!昔からあって、屋台で売っているムルタバ(インドネシアのパンケーキ)が食べたくて、もう日本にきて2週間目からずっと頭の中を占拠してる 。

どの文化でもあてはまることだけど、胃袋が真っ先にホームシックになるもんだよね。インドネシア料理は日本でもみつかるもの?

インドネシア料理はインド料理ほど流行ってないみたいで、レストランはいくつかに限られてるんだ。そのおかげで仲間と自炊をするようになったんだよ。大失敗はしていないと思ってるよ。 作ったのはオポール、ソト、チャプタイ、ルンダンで、市販の即席シーズニングを使ったり、一から作ったり。

三人衆の誰かに代表で質問したいんだけど…じゃあフェリックスに聞こうかな。40カ国を超えるPayPayのダイバーシティ環境を一言で現してみて!

PayPayの同僚はみんな違う国、違う大陸から集まってきています。PayPayという一つのプロダクトを共同でつくっている人種と文化のるつぼのようです。僕のチームはメンバー8人、6カ国からやってきています。 コーヒータイムにはお互いの文化紹介をしているんですが、これが本当にクールでとても気に入っています。もちろん今回この記事で紹介したように自国、インドネシアの仲間もいるので、彼らと旅行したり、食べたことのないものを食べに行ったり、アトラクションを体験したり、そういう自国文化に触れる時間も十分に満喫できています。

ワーオ!今回はものすごく中身が濃い記事になったね。PayPayの仕事と日本での暮らしの両方をエンジョイする素晴らしい三人衆だよ。僕もインドネシア料理を作ってみたり、今回話した彼らの国の文化をもっと知ってみたいと思ったね。来月はまた違う国のコミュニティを冒険してみよう!8月になるというのにまだ水着を買ってもいないってやばいよね?ではまた来月!よい季節を楽しんでいきましょう!
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執筆:Anton / 編集:Az
※社員の所属等は、取材当時のものです。