Tech Talks Vol. 11 – Senior Tech Managers(前編)

Tech Talksについて

Tech Talksシリーズは、PayPay Techチームのモノづくりへの姿勢や雰囲気を、世界約40カ国から集まった個性豊かなメンバーたちの声を通して伝えるシリーズとして2021年1月にスタート。Vol. 11の今回は、Tech4部長によるトーク形式で世界中のエンジニア、社内のエンジニアが聞きたいこと、まとめて訊きました。

チームについて

プロダクト本部エンジニア部について教えてください

最初は1チームしかなく垣根もないところからスタートしたんですが、途中から200名を超える組織になってきたので、僕とMuneがバックエンド、Sakuがフロントエンド…と自然に分かれていき、そろそろプロダクトラインを専属で見る時期ということでマーティンがO2Oを見始めたのが現体制の成り立ちです。

Day 1当初はヤフーとPaytmメンバーが中心でした。その後、世界から集まってきたメンバー(約7割が外国人)の思考、カルチャー、言語…を活かしたものづくりをしています。ただ、やりたいことは当初から変わってない。あくまで会社が成功していくためにものを作って出していく。安定した、よいものをデリバーしていくことに変わりはないです。

4部長それぞれの担当領域を教えてください

山本 啓介/Keisuke Yamamoto(”KSK”)- エンジニア部1部部長(写真左上)
Finnet & KYC/Payout/DaaS/Payment Feature/AutomationQA, Manual QA

僕は主にファイナンスやオンライン周り。あと大きなところではQA、DaaSなどを担当しています。

平川 宗則/Munenori Hirakawa (”Mune”)- エンジニア部2部部長(写真右上) CLM/UM/Payment/Wallet/SRE/DevSecOps/Platform/Performance and Stability Assurance

自分はシニアテックマネージャーになる前、全体のパフォーマンス、スタビリティをメインにみていたので、コアのPaymentフロー、全体のパフォーマンス・スタビリティに責任を持つSRE、そしてプラットフォーム、セキュリティなどを担当しています。

マーティン ディ ドメニコ/Di Domenico Martin (”Martin”)- エンジニア部3部部長(写真右下) Merchant/Merchant Panel/App/O2O

PayPayにジョインした当初はマーチャントサイド(マーチャントアプリ、バックエンドサービス含め)のみの担当予定でしたが、支払い時に使えるクーポンに特化したチームも担当に加わりました。O2O機能の強化により、加盟店が魅力的になり、ユーザーと加盟店双方によりよい体験を提供するのがミッションです。

作井 吉満/Yoshimitsu Sakui (”Saku”)- エンジニア部4部部長(写真左下) ConsumerApp/AppSDK/AppPlatform/BFF/WebFront/

コンシューマiOS/AndroidのアプリチームとWeb技術を使った機能を提供するweb frontチーム、フロントエンドとバックエンドを接続するAPIを管理するBFFチーム、 アプリSDKチーム(スーパーアプリのビジョンを達成するため、ミニアプリに関する機能を外部に提供するSDKを開発している)、アプリのPlatformチーム(増えていくアプリエンジニアの中でみんなが共通して開発していけるようにモジュール化を推進している)など、主にフロントエンドを担当しています。

これまでのキャリア

PayPayにジョインするまでの経歴を改めて教えてください

KSK:

元々ヤフーで10年ほど、主に法人周り、マーチャントサービス(今マーティンがやっているような法人プラットフォーム)を担当しました。法人決済から徐々に金融側にシフトし、ポイントシステムなど、あとは英語の話せるエンジニアということで海外系の業務連携なども手がけていました。そうした流れからPayPay最初の立ち上げから関わることになったんです。PayPayへのジョインは、2018年3月か4月頃、インドのPaytmに出張したところからスタートし、確か5月か6月頃にCTOハリンダーさんと再会した時に「自分たちのプラットフォームを開発するぞ」となったのが今につながっています。

いわゆるDay 1からの開発者ですね?

平川(以下、Mune):

自分もです。自分は新卒でヤフーに入り、10年ほど決済回りの開発、ポイントシステム、マーケティングツール、キャンペーンプラットフォームなどを経験しました。近くのチームにKSKがいたんですが、仕事中に歌っていて(今も歌ってる!)「この人こわい、あんまり関わらないどこ…」って思っていたんですが、その後PayPayのプロジェクトに手挙げ参加し、初めてKSKと話をすることになりまして…。飲んだ勢いで「このビジネスはこういう将来性がある!」と夢を熱く語られ、モチベーションが一気にアップしました。そこからは、もうDay 1メンバーとして一緒に突っ走ってきました。笑。

次にジョインしたのは作井さんですね?

作井(以下、Saku):

僕はDay 1メンバーではないんです。新卒でヤフーに入り、メディア領域の新規サービス、海外系メッセージングアプリ立ち上げや、ヤフーのトップページアプリなどを担当しました。PayPayの躍進を「すげーなぁ!」と見ていた矢先、アプリチームの責任者としての話が舞い込んできました。当時の銀座オフィスに面接に行って(今日取材をしている)Azさんにアテンドしてもらいました。

すごくよく覚えています。笑

KSK:

Sakuはヤフーでやっていた直前の大きな新規開発のプロジェクトで、リリース直前で止められた悔しさを抱えていました。僕も似た経験をしていたから「彼がいい!」ってAdiに推したのをクリアに覚えてるなぁ。

Saku:

面接でAdi(当時の本部長)に一番大事なことは何だと思う?って聞かれて「スピード!」って答えてKSKさんやShileiさんとすごく意気投合したのを覚えてます。ちょうど誰かのバースデーケーキが配られていて、僕もみんなと食べながら、最高な環境だとすぐに思いました。そのすぐ後からずっとPayPayにいます。

次にマーティンさん。日本のフリマアプリプラットフォームからの転身はどうして?

マーティン(以下、Martin):

eコマースにどっぷり浸かって10年ほど経過していた時、PayPayが世に現れ、日本社会がキャッシュから電子マネーに転換していく様子を興味深く見ていました。来日して一番驚いたのは日本のデジタル決済がアルゼンチンよりも遥かに遅れていたことだったんです。アルゼンチンでは、もう6~7年前から現金を持ち歩かない生活にシフトしていたので、日本にきて現金に逆戻りして驚愕していた。そこへPayPayが現れ、共に変化を起こさないか?ということであれば、これはもうやるしかない。変化の兆しは少しずつ肌で感じ始めていましたし、是非とも自分も関わっていきたいと思いました。それが転身を決めた理由です。

Day 1~今日 組織の変遷とマネジメント

Day0→Day1→Day2…と組織の変遷を教えてください

KSK:

Day1はShilei部長を中心としたカナダチーム(Paytm)と僕を中心とした日本チーム(ヤフー)に分かれていましたね。言葉の壁もあって。

Mune:

数人しか拠り所がなかったなぁ…。

KSK:

特に大きい障害が発生した時とかは、どうしても日本語と英語メンバーで分かれて原因をそれぞれ分析していたような状況でした。ただ途中から日本メンバーも英語がわかるようになり、システムの理解が徐々に深まってくるにつれコミュニケーションも活発になり、チームも変わってきました。

それこそMuneさんも英語話せないところからのスタートでしたよね?

KSK:

なんかMuneはローンチ時のビデオで英語で話しをしてって振られて”Oh NO!”とかやってたよね。笑。

Mune:

最初の頃はカナダメンバーに話しかけるのが怖くて…恐る恐る”Excuse me… What is the next task??”なんて感じで…。やがてホワイトボードに書いたり、通訳のみなさんの助けを借りたりして、どうにかやってきました。

Martin:

信じられない!だって僕とMuneの採用面接も英語だったし、そんなに英語で苦労していたなんて!

環境に慣れるのにどのくらいかかりましたか?

Mune:

今でも苦労してますけど、2年くらいたった頃からでしょうか…。通訳が足りないから自分でやらなくちゃならない場面が増えてきたんです。そうしないとリリースできなかった。明らかに開発が間に合っていないし、認識は完全にずれているし…。なんとか伝えなければならない。そのうち、この人の言うことはだいたいわかるというのが出てきて。Madhumita(※PM)の言うことがわかるようになり、でもAdi(※当時の本部長)の言うことがわからなかったり、の繰り返しです。

KSK:

人それぞれの話し方の癖だったり考え方のアプローチだったり、たとえばAmitの頭の回転が早すぎてよくわからないとか、ね。

つまり英語だけでなく、考え方の問題だったりですね?

KSK:

そうですね。

Mune:

言い回しとか、この人の良く使う表現とか、イントネーションとかね。

組織の内部もダイナミックに動いていると感じています

KSK:

メンバーを育てたい、成長させたいというのがあるので、一チームに閉じず、別チームの経験もさせたいです。近い領域での異動も、別領域への異動もある。Tech Leadなどミドルレイヤーのマネジャーへの登用など含め、常にダイナミックに変動しています。

メンバーが自ら考え、希望のキャリアプランを伝えていく機会がある?

Mune:

その人がどういうところで、どういった経験をしたいか。そこをしっかり伝えてもらうことが大事です。「こういうチャレンジをしたい」という考えを軸に「なら、ここに移ってみるのはどう?」とキャリアプランをサポートできますから。

部長のみなさんに直接言ってもいい?

Saku:

是非言ってもらった方がいい。新しい技術を覚えたいとか、キャリアアップするためにどうしたいとか。実際にメッセージをもらっていますし、言ってない人も自分で自分のキャリアを考えてどんどん自分のマネジャーや我々に相談していってほしいです。

PayPayエンジニアのキャリアパスは言語化されていますか?

Mune:

これまではキャリアパスが明確に言語化されていませんでしたが、ちょうどマーティンが入ってきてキャリアパス・フレームワークを作るきっかけをくれました。

Martin:

入ったばかりで、まだ新鮮な目線で見られたのでよかったんです。PayPayに入ってすぐ感じたのは、組織の急拡大のせいで新メンバーのオンボード(即戦力として軌道に乗せるプロセス)に苦労しているな、明確なフレームワークが必要だなということでした。そこで、周囲のみんなに「キャリアパスの整備は大事だよね?」「新しいフレームワークが必要じゃない?」などと会話するところから始めました。Muneの言う通り、前職での成功事例、失敗事例などを参考にまとめて、そこからは「どう思う?」と4人でチューニングしてPayPayに合うものに仕上げました。これぞPayPay!というものに仕上がったと自負しています。最終的にやりたいことは、PayPayをどう、よりよい職場環境にしていくか。今だけでなく、将来も見据えてどうしていくべきか、そういうことだと思っています。

キャリアパス・フレームワークはメンバー全員に公開を?

Mune:

全体フレームワーク、ポジションごとの役割・期待値といった指標は既に全メンバーに公開済みです。今後は各自のポジション、今後のキャリアプランの確認を12月中の1on1で実施する予定です。

これは社内メンバーからの要望でもあるんですが、ジュニアエンジニアのキャリア開発と上達へのアドバイス、対してシニアエンジニアへのキャリア開発と上達アドバイスを!

KSK:

キャリアパス・フレームワークを見てもらうとわかりますが、シニアになるほど、周りにどれだけ影響を与えられるか、求められる範囲が大きくなります。自己評価ばかり高くても、周りに認められないとだめ。スキルはものづくりスキルだけでなく、コミュニケーション、それもチーム内だけでなく、社内外多くの関係者へと、自分の影響範囲を広げていくことがシニアには必要です。対してジュニアは、まずは自分の担当領域をきっちりやることからのスタートです。例えばAPIだとか。やがて複数コンポーネントを跨ったりしていくわけですね。

Martin:

シニアになると自分が生み出すバリュー(価値)だけでなく、他者をサポートすることでどれだけバリューを上乗せできるか、そういうことの自覚が大事になります。キャリアを積めば積むだけキャリア人として個のバリューは自ずとあがりますが、自分だけでなく、他者の成長、バリューアップをサポートできるようになれば、指数関数的に広がって会社に最大のバリュー貢献ができる。新キャリアパス・フレームワークの導入では、まさにそういうことを実行しようとしています。

Mune:

ジュニアでいうと、まだ我々PayPayは3年の若輩者だから未熟なところがすごくいっぱいあるんですけど…。

会社として?

Mune:

会社もだし、プロダクトもだし、開発プロセスもです。もっとよくできるところがいっぱいあるんです。活躍しているジュニアメンバーの共通点は、現状をそのまま受け止めるのでなく「なんでこうなってるの?」「もっとこうできるじゃん」と、周囲を巻き込んで変えていけるところです。結果「まだまだ発展途上と思っていたけど、意外にちゃんとしてるんですね」と最近入ったメンバーに言われる回数が増えてきました。自分からすると、まだまだです…。だから、どんどん声をあげて、よくしていくカルチャーでありたいんです。

自分たち自身で作っていく、カルチャーですよね

Martin:

僕はスタートアップも大企業も経験していますが、PayPayはどっちの良さもある不思議な会社で、どのキャリアステージにいる人にも楽しめるんです。スタートアップ風土に溢れ、確実に成長できる環境でチャンスも豊富、何をやっても影響が大きい。その分整備、改善すべきことも山積みです…。同時に市場規模、ユーザーに与える影響度の大きさ、成長スピードで言えばどの大企業にも引けを取らないところまできている。つまり全てがここにある。更にいいところをもっとよくしている道の途中。そんな環境だからこそ、ここでキャリアを積むのはおもしろいんです。

(後編に続く)

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執筆・編集:Az(PayPay Inside-Out編集部)/ 通訳:Rikako & Seiko/撮影:Tak

※社員の所属等は、取材当時のものです。

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