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攻めるための守り Vol. 7 政策渉外

Keiko

2022.06.13

攻めるための守りシリーズについて

サイバー攻撃や不正利用だけでなく、ビジネス環境の変化や社内プロセスにおけるさまざまなリスクからPayPayを守っている法務・リスク管理部門。

確かに脅威から守る部門ではあるが、PayPayの守る部門は、攻め続ける会社や人のために守りつつ、共に進んで開拓していくスペシャリスト集団。このシリーズでは、PayPayが圧倒的No.1であるため、あらゆるリスクを想定した全方位型の守りについての考えを、それぞれの部門の責任者に詳しく聞く。

第7回は政策渉外部門。金融庁との折衝が多いこの部門に求められる能力と今後の目標に迫る。

鈴木 秀俊(すずき ひでとし)

鈴木 秀俊(すずき ひでとし)

法務・リスク管理本部 政策渉外部長

国内外の証券会社・銀行、Fintech企業にて、内部管理態勢の再構築、コンプライアンス業務に従事。凡そ12年の監督官庁等渉外対応経験を有する。2021年11月にPayPayに参画。AML/CFT態勢高度化及び当局対応を主軸に2022年より現職。

今、攻めるために守るには

ご担当領域の守りの体制を教えてください。

政策渉外部は主に金融庁などの監督官庁の対応を中心に活動しています。以前掲載された公共政策部はその他各省庁や業界団体との折衝を担当しており、両部の一体的な運営を意識しています。

政策渉外部体制図

政策渉外が担当している「当局対応」と一口に言ってもさまざまな業務があります。必要なときに、必要な場所でPayPayとしての意見を出すための環境作りがその一つです。

例えば、ある法律を制定する過程では、関連する会社や団体が意見、見解を述べていくことで法律がまとめられていきます。もし我々のような事業者が関係する法律となれば、PayPayだけでなく、業界全体、ひいては日本のキャッシュレス化にとって不利益になるようなルールが制定されないよう、積極的に意見を出し、ルール作りをリードしていく必要があります。政策渉外部では、PayPayの意見を伝えるために、当局との地道なコミュニケーションを積み重ねています。

長いスパンでのコミュニケーションは、なかなか日の目を見ないものではありますが、業界の発展のため、PayPayの更なる進化のために政策渉外が寄与できることの一つだと思います。

守る部門でありながらも攻めていることは?

政策渉外部は監督官庁との折衝が中心になりますが、守りのための活動一色ではありません。新しいサービスの早期リリースや、既存サービスの拡充のために、社内の関係部署と連携、調整して、必要とされる態勢整備等に取り組むなど、能動的な活動が期待されています。

これまでの経験や現行の法規制、業界動向等に照らして実現困難が予想される事案について、何をどう解決すればより良い結果に繋がるのか、その道筋を考察し、積極的に社内外へ働き掛けることを目標のひとつとしています。

今後、より強化したい領域はどこですか?

お客様にとって「いつもの生活がもっと便利でおトク」になるように、また、キャッシュレス業界の更なる発展のために、グループ企業や業界団体等との連携を強化したいです。

先日「PayPay証券アプリ」内で株式や投資信託の取引ができるサービス「おいたまま買付」において、PayPayマネーとの連携を開始しましたが、このような連携サービスの拡充により、PayPayアプリから広がる世界の創造の一助を担えたらと思います。

おいたまま買付
おいたまま買付

PayPayは金融事業者として強化しなければならないアイテムが多くありますので、監督官庁から期待される水準より高い目標を掲げながら、スピード感を失わずに前進するための活動に注力したいと考えています。

活動といいますと、関係省庁へのロビーイングをイメージされるかと思います。もちろんそれも業務の一つではありますが、現時点で特に重視しているのは社内での活動であり、社内の活動がスピード感を失わないことが肝心だと考えております。

社内での関係や認識を密にしなければ、金融庁へ適切な提案や依頼ができず、想定以上の指摘を受け、結果として遠回りになってしまいます。そのためには、課題を明確化して誰に対してもうまく説明することがポイント。あわせて社内に金融庁との交渉についての具体的なイメージを持ってもらうことも効果的です。内外調整の時間軸を意識した社内調整力を向上したいですね。

内外調整をスピードアップさせるための理想的な関係図

スピード感を保ちながら前進するためには、法令の理解も重要です。私たちのサービスの多くは金融規制の下で成り立っているのですが、法令等を解釈するうえでの過剰なリスクヘッジは、新しい金融サービスの企画の阻害要因になります。

その一方で、法令等の主旨・意図を正しく理解し、必要な統制を効かせなければ、お客様に安全な金融サービスを提供することができません。サステナブルな金融システムの体系化のために必要な法令等の整理も、時間軸を意識しながらより促進したいと思います。

部門責任者としてメンバーに意識、共有していることはどんなことですか?

PayPayが社会に貢献するための仕組みづくり、そのために何かできることはないか、たとえ夢のような話でもそれを実現するために何か働き掛けることはできないか。アイデアと行動力の重要性を意識してコミュニケーションを図っています。

政策渉外部は金融庁との折衝が多い部署です。金融庁は企業・経済の持続的成長による市場の活性化、利用者保護・利用者の利便性向上などを目指して金融行政に取り組んでいるのですが、「監督」という単語による金融庁に対する誤解があり、遠回りの社内議論が増える傾向にあります。一見複雑に映るスキームに対して「何を目的としているのか」をシンプリファイし、金融庁への説明等においても論点を明瞭にし、リスクアイテムを極小化することで事案の早期着地を図ることができるよう、課題意識の在り方の意見交換にも注力しています。

そして何より、自社のサービスをよく理解しておくようメンバーに共有しています。現行のサービスや今後生み出すサービスを深く理解しておかなければ、金融庁へ明瞭簡潔に意思を伝えられません。政策渉外部のメンバーには、サービスの意図や本意を簡単な説明や図で説明することを常に意識するようアドバイスしています。

PayPayの守りと攻め、求める人材

どういう人にPayPayへ来てほしいですか?

ITリテラシーと金融知識を兼ね備え、各省庁と交渉ができる人材。安易に表現してしまうと確かにこのとおりではあるのですが、それ以上に大切なのは、PayPayのサービスで世の中をより楽しく便利にしたいと本気で考えている人です。そして、色々な経験値を有するメンバーと柔軟な姿勢でコミュニケーションを図り、互いを認め合うことができる人に来て欲しいです。

PayPayの守り領域で求められるスキルは?

金融事業者としてレギュレーション対応が軸となるために、法務関連知識や経験、特に金融知識は大切です。また、円滑な社内コミュニケーションもとても重要なため、平易な言葉で解りやすく説明することが求められます。

応募者へのメッセージをお願いします。

日々の生活の中でPayPayがひとつ、またひとつと便利な暮らしを実現することを実感しながら、その実現に貢献するための一歩として、応募していただけると嬉しいです!

現在募集中のポジション


執筆:Hidetoshi Suzuki / 監修:Yosuke Terada /編集:Keiko (PayPay Inside-Out編集部)
※社員の所属等は、取材当時のものです。