PayPayグループで働く圧倒的プロフェッショナルに迫るプロフェッショナルシリーズ。
今回は、業務系システムの開発・運用を行うシステム本部において戦略と統制を担うIT戦略室の2名にインタビュー。IT戦略室の役割やミッション、仕事のモチベーションなどについて伺いました。

金 載中(キム・ジェジュン)
システム本部 IT戦略室 室長
韓国の大学を卒業後、2002年に来日。エンジニアとして経験を積んだのち、証券会社や大手コミュニケーションアプリ企業でITサービスマネジメントに携わる。2021年11月PayPayに入社。

森川 康平(もりかわ こうへい)
システム本部 IT戦略室 IT戦略チーム リーダー
大学卒業後、大手金融IT企業に入社し、金融システムの開発・運用に従事。その後、大手通信企業に転職しITコンサルとして金融系企業のIT戦略立案に携わる。2022年3月PayPayに入社。
現場のエンジニアを支える1.5線の役割
IT戦略室のミッションを教えてください
キム:
IT戦略室は、現場のエンジニアが本業に注力できるように、攻めの戦略と守りのガバナンスの両面を担う1.5線の役割を果たしています。
システム本部としてのあるべき姿を描いて、現状とのギャップを分析し、各施策を現場に落とし込むというサイクルを高速で回すことで、開発のクオリティとスピードを上げていくことがミッションです。
森川:
1線を担う現場のエンジニアは、目の前のプロジェクトの推進や運用がミッションであって、金融業として求められるガバナンスのことまで考えなければならないとなると、効率も落ちてしまいますよね。かといって2線任せにしてしまうと、社内統制としても良くないですし、エンジニアとしてもやり直しが増えてしまう。そのギャップを埋めるのが私たちの役割です。ガバナンスのためのルールづくりだけでなく、どうすれば効率を上げられるか、エンジニアの努力が成果に最大限結びつくようにするかを考えています。

具体的にどんな業務を行っていますか?
キム:
1つはシステム本部内の戦略の策定と推進です。具体的には、中長期目標やKPIの策定から施策の推進、モニタリングです。コスト管理や委託先の管理も行っています。
もう1つは、システム本部内の統制に関する業務です。システム本部は業務系システムを管轄しているので、その開発や運用におけるルール策定やモニタリング、監査対応にあたっています。
事業の成長にあわせて組織の成長を牽引

IT戦略室はどのような経緯で創設されたのですか?
キム:
私の入社時は、IT戦略室の前身となるIT統制チームがありましたが、全員が兼務の状態で知見を持ったメンバーはまだいなかったんです。そこからIT戦略室を立ち上げ、金融サービスとしてまずはしっかり足元を固めることから始めていきました。
2022年3月に森川さんが入社して、壁打ちができる仲間ができた時は本当にうれしかったですね。そこからようやく本格始動ができました。
この1年で、情報管理の体系化やインシデント発生時の対応の仕組み化、2線部門との協力体制の構築、全社規定の見直しなど、実にさまざまなプロジェクトを手がけてきました。
特に印象的だったプロジェクトは何ですか?
森川:
現在も継続中ですが、システム開発、運用におけるルールの策定です。
事業が急激に拡大したこともあって、これまではシステム本部の所管システムそれぞれが独自のルールで開発や運用を行っていたのですが、統一のルールをつくって、それに則ってチームごとの改善を行っています。ルールを作っても、理解納得してもらって実際に運用してもらわないと意味がいないので、それぞれのチームに管理運用方法を聞いて、ルールと照らし合わせながら、「ここが足りないからこうしてください」と寄り添いながら進めています。
入社時は思っていた以上にカオスな状態だったので正直、びっくりしましたね(笑)。
キム:
ベンチャーはどこも始めはそうなりますよね。それでも私たちはこの1年、急ピッチで土台を作って成果を上げてきました。PayPayのビジネスと同じように急成長してると思いますよ。

モチベーションはどういうところにありますか?
キム:
IT戦略室が設計したルールや仕組みが監査やアセスメントなどで客観的に評価されたり、実際に現場で課題が改善されていることを実感した時にやりがいを感じます。仕事の中で一番楽しい瞬間をあげるとするなら新しいことを考えている時かな。今ちょうど進めている来期に向けての中長期計画やKPIの策定といった、新しい何かを作っていく作業が好きなんです。
森川:
私は前職でITコンサルタントとして金融系のお客様に戦略立案を行うなかで、社外からの提案ではスピード感をもって改善できないことに歯がゆさを感じて転職をしたんです。なので、今は多くの裁量が与えられ、自分の判断ですぐに組織に貢献できることにモチベーションを感じています。
しかも5,500万人という多くの人に価値提供ができる企業で、自身の取り組みによって影響を与えられることは大きなやりがいですね。
整備のフェーズから、戦略のフェーズへ
今後成し遂げていきたいことは何ですか?
森川:
戦略と統制と2つの役割がある中で、まずは足元を固めるべく統制中心に進めてきたので、これからはどんどん戦略の方に比重を置いていきたいですね。仕組み化を進めて成熟した組織となり、自走できる状態にすると同時に、PayPayの良さであるスピード感をもったチャレンジも続けていきたいです。
キム:
私たちの部署は誰かに言われて業務が生まれるわけではなく、自ら仕事を生み出していく立場なので、新しいことだらけですし、すべてがチャレンジングと言えます。例えば、2線部門と協力して、運用中のシステムが実際に有効活用されているのかを評価して最適化を進めたり、プロダクト本部のエンジニアとコラボレーションできるような仕組みを作ったりと、やりたいことは次々に生まれてきます。今まで以上に業務範囲を広げて、真のITサービスの品質向上に貢献したいですね。

PayPayでの業務で大切にしていることは何ですか?
キム:
仕事において大切にしていることは、「共有」→「共感」→「実感」のサイクルです。
まずは自分のやりたいことをロジカルに共有すること。それによって周りからの共感や理解納得を得て、協力しあえる環境をつくること。そして、一緒に成果を実感できるようにすることです。このサイクルで業務を進めることで、次のチャレンジにもつながります。
森川:
私は、PayPay 5 sensesの「SPEED is our bet on the market」です。スピード感をもって成果を上げたいというのが自身の入社動機でもありますし、スピードという付加価値を与えることで業務のアウトプットの質も高められると考えています。

最後に、読者にメッセージをお願いします!
キム:
本質的な仕事がしたい人、自ら仕事をリードしていきたい人はぜひ仲間になってほしいです。一緒にナンバーワンを目指してチャレンジしましょう!
森川:
私は金融系システムに携わった経験はありましたが、ガバナンス関連の経験やルール作りの経験はない状態で入社しました。それでも、開発の経験からあるべき姿を描いて論理立てて説明することで対応できています。
PayPayは主体的に自走できる方やチャレンジし続けられる方にはピッタリの環境です。PayPay 5 sensesに共感でき、ともに事業を成長させたい方にぜひジョインしていただきたいです。
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※募集状況は取材当時のものです。
協力:Jaejoong, Kohei / 企画:Moe / 編集:PayPay Inside-Out編集部 / 撮影:Tak & Yuki
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