Tech Talksについて
Tech Talksシリーズは、世界約50カ国の国と地域から集まった個性豊かなプロダクトメンバーたちの声を通して、我々のモノづくりへの姿勢や雰囲気をダイレクトにお伝えしていきます!
今回は、Payment Readチームでバックエンドエンジニアとして活躍するGosia Politowskaさんに、お話を伺います。
Gosia Politowska(ゴシャ・ポリトウスカ)
こんにちは! PayPayのPayment ReadチームでバックエンドエンジニアをしているGosiaです。ポーランド、アイルランド、ニュージーランドでのエンジニア経験を経て、2022年に来日しました。前職では、航空会社の内部システムのテクニカルリードをしていました!
Payment Readチームの業務内容、ミッションは?

Payment Readチームは、PayPayで行われた取引のデータを回収し、ユーザーに決済履歴や取引の集計データを提供したり、加盟店向けのレポートを作成したりする役割を担っています。例えばユーザーが毎月のPayPayでの支出を確認したり、加盟店が期間ごとの売り上げを確認したりすることができるように、バックエンドを作成しています。また、加盟店の日報や月報を作成しており、加盟店に送るファイル形式に基づいて、基本的に毎日、前日に行われたすべての取引の要約を送っています。
チームのメンバーは約10名で、いろいろな国から来たメンバーが集まっています!

チームとしての課題を教えてください!
チームの課題の1つは、コンポーネントの管理数の削減です。私たちのチームは複数のサービスに携わっているので、常に多くのコンポーネントを抱えています。複数あるサービスにおいて、新しい機能が追加されたり、新しいリクエストがあったりする中で、パフォーマンスを監視するなど、常に目を配らなければいけません。
そこで課題解決に向けて、コンポーネントを書き換え、再設計することに積極的に取り組んでいます。モニタリングすべきコンポーネントの数を減らせば、そのリソースを他のことに使えるようになりますからね。

2つ目の課題は、サービス初期のコードを現在のPayPayの成長規模に適したものに維持することです。最初に書かれたコードは、変化し続けるPayPayのデータモデルにはあまり適さなくなってきていました。PayPayではどんどん新しい機能が追加されるため、コードもスケーラブルさが求められるのです。既存のコードに追加したり、マイクロサービス全体をよりスケーラブルで持続可能なバージョンに設計し直すことで、チーム全体で取り組みを推進しています。
その中で私が主に担当しているのが、新しいシステムの PoC (Proof of Concept) の作成や、Kafka Streams技術のテストです。また、他のチームメンバーのコードレビュー、他のチームメンバーのタスクサポート、そして小さな改善やバグ修正なども行っています。

コードの書き換えは、目につくようなわかりやすいユーザーメリットを生むものではないですが、ユーザーに気づかれることなく安定性を向上させるという長期的な価値に繋がります。
また、ストリーム処理技術を変えるだけでなく、データストレージ技術も変えることでコスト削減にも繋がるため会社にとってもメリットがあります。
さらにクリーンコードのベストプラクティスに沿って書き換えることで、新しくチームに入るメンバーもシステムの仕組みを理解しやすくなって、キャッチアップの時間を大幅に短縮できるようになると思っています。
チームの雰囲気について教えてください!
Payment Readチームは、お互いにサポートし合うカルチャーが根付いた本当に素晴らしいチームです!定期的にコミュニケーションを取っているので雰囲気がよいですし、笑いが耐えません。仕事に対しては、みんな強い責任感を持ってます。
信頼できるチームメイトがいることは、本当に大切なことだと思います。自分はチームから信頼されていると実感できるからこそ、自分のやっていることに責任を持ち、オーナーシップを持って最善を尽くそうという気持ちが湧いてくるものだと思うんです。
それに私たちのチームでは、もし誰かが失敗したとしても、決してお互いを非難することはありません。大切なのはそこから学ぶことだと考えているんです。これもチームワークを作る大切な一つの要素だと思います。

リモート環境でチームワークを築くポイントは?
オープンコミュニケーションですね!タスクの進捗を報告することも大切ですが、何か問題にぶつかったり、行き詰まったりした時に、チームに伝えることもとても重要だと思います。わからないことを一人で悩まずにすぐに相談することが、リモートで仕事を円滑に進める秘訣かもしれません。
オフラインでも、チームで月に一度オフィスに集まってランチを食べたりして定期的にコミュニケーションを取っています。それ以外は、SlackやZoomでのコミュニケーションになりますが、密に連絡を取り合っているので、住んでいる場所が遠くても、心理的な距離はとても近いです。
今後チャレンジしたいことは?
システムのコードを書き換えるというチャレンジの真っ最中なので、まずはこの書き換えを最後までしっかりとやり切りたいです。
その後は、どんな新しい機能でも、きれいなコードを保ちながら、技術的負債を作らないように、できる限り最善の方法で開発していきたいですね。新機能を最善の方法で開発し、クリーンなコードで実装し、技術的負債を最小限に止めることができれば、ユーザーにより多くの新しいサービスを届けられるようになります!
そのためには、速いスピードでたくさんの新しい機能に対応しながらも、時には振り返りをして、技術的な負債を修正することが重要です。スピードとクオリティのバランスを探しながら、システムの利便性と安定性を向上していきたいですね。

仕事において大切にしていることは?
少し前までは、技術的なチャレンジをすること、新しい技術を学んで実績を積み、テックスタックのトップに立つことが大切だと思っていました。
でも今は、目的意識が何より大切だと思っています。ユーザーにとって、会社にとって、開発者にとって、価値のあるものを作ること。それこそが、自分が働く意味になると思います。
どんな開発をするときも、まずは目的をクリアにした上で、チーム全体でそれに向かっていくことがとても重要なことだと思っています!
PayPayで働く魅力を教えてください!
仕事内容以外であげるとするなら、WFA(Work From Anywhere At Anytime)ですね。個人的に、最高の制度だと思っています!大好きな京都での生活を楽しみながら、リモートでチームメンバーと深い関係を築くこともできる、最高の環境です。どこでも働けるというのは本当に魅力的ですね。ノートパソコンを持って公園の桜の木の下に座って、美しい景色の中で仕事をすることもあります。通勤時間がない分、自分の時間が増えたので、技術的なインプットをする時間にも充てられますしね。

PayPayは、イニシアチブを取りやすい職場であることも魅力的なポイントです。何か改善すべきポイントを見つけたら、提案して実行することもできます。十分なリソースを割けないこともあるかもしれませんが、いつでも挑戦できる環境であることは間違いありません。
読者へのメッセージをお願いします!
PayPayで働くことに興味を持っていただいている方には、PayPayで求められるスピードはとても速いので、それに対応できるように心づもりをしておくことをお勧めします(笑)。そして、挑戦することを恐れないこと。誰でも声を上げることができる環境なので、まずは小さな取り組みや改善からチャレンジしてみるといいかもしれません。もちろん、ユーザー、会社、開発者にメリットのあることであれば、大きなプロジェクトの立ち上げも可能です!
PayPayは、オープンマインドな人、つまり、新しいことを学ぶことに熱心な人ならフィットすると思います。PayPayでは多様な技術が求められるので、学ぶスピードが重要です。オープンマインドで挑戦を恐れない人には、ピッタリの環境だと思います!
現在募集中のポジション
※募集状況は取材当時のものです。
執筆:Gosia / 編集: Moe / 撮影: Tak
※社員の所属等は、取材当時のものです。