PayPay Inside-Out People and Culture

PayPayとフィンテックの未来を描き、創っていく経営戦略統括本部

2023.04.25

PayPayグループで働くプロフェッショナルに迫るプロフェッショナルシリーズ。
今回は経営戦略統括本部の3名にインタビュー。経営戦略統括本部のミッションをはじめ、それぞれが仕事をする上で大切にしていることを伺いました。

影近 航(かげちか わたる)

執行役員 CFO / 経営戦略統括本部 本部長

1998年に大学卒業後、現みずほ銀行福岡支店や東京営業部を経て、みずほ証券でのM&Aアドバイザリー業務に従事し、通信メディア業界等を担当。米国留学を経て、2010年より持株会社IR部での増資等を担い、2016年に同銀行米州業務部にて営業推進業務に従事。2018年よりソフトバンク株式会社へ出向しIPOプロジェクトに従事後、みずほフィナンシャルグループ財務企画部次長に就任。2022年1月にPayPay入社。

上村 佑輔(うえむら ゆうすけ)

経営戦略本部経営企画部 部長

大学卒業後、ソフトバンクモバイル(現SoftBank)に入社し8年間経営企画に携わる。その後もベンチャー企業やYahoo! JAPANなどで全社の業績管理や戦略立案等に従事。2022年8月にPayPay入社。

松岡 健之(まつおか けんじ)

経営戦略本部経営戦略部 部長

大学卒業後、日本IBMに入社しFP&Aに従事。その後、ディー・エヌ・エーやアマゾン・ジャパンでの経営企画業務、ファイナンス業務を経て、PwCコンサルティングにて経営コンサルティング業務、フィンテックスタートアップでの経営管理業務・資金調達・事業提携推進を経験。2020年6月にPayPay入社。

この成長を続けるために必要なすべてが我々の仕事

まずは、それぞれの業務領域についてお聞かせください

影近:
僕は経営戦略統括本部長としてCFOという肩書きをいただいています。財務だけを見る日本型のCFOではなく、アメリカ型のCFOで、配下の経営戦略本部と財務本部を統括する形で経営戦略と財務の両面を見ています。

松岡:
私は経営戦略部で、経営の意思決定をスムーズにするための経営戦略の策定やKPIの分析とトラッキング、それらを可視化するための経営情報のDX推進を行っています。また、各事業部が実施する施策の投資対効果の測定も担当しています。

上村:
私が所属する経営企画部は予算管理や事業計画の管理をしている部署です。いわゆるFP&Aですね。経営戦略にもとづく事業計画を集約して、それが実行できているかを日々モニタリングしています。計画通りに進んでいない場合には、改善してギャップを埋めていく役割も担います。現在は来年度、再来年度に向けた予算化に取り組んでいるところです。

経営戦略統括本部のミッションは何ですか?

影近:
非常に領域が広いので一言で表すのは難しいんですが、まずは、社長をはじめとする経営者の目であり、耳であり、口であり、手になること。メンバーには、「僕らの1つの目標は、社長になるべく仕事をさせないようにすること」と伝えています。社長の近くで働く中で、何を考えているのか、どうしたいかを察知したうえで、言われなくても先回りして実現していってほしい。

事業や財務のデータなど、経営陣が必要な情報を正しく理解できるように整理することも然り、それを踏まえて仮説を立て戦略を作って、運営することも然り、それをモニタリングして次の打ち手を打つことも然り。この成長を止めないように、PDCAを回していくのが僕らの仕事です。

そのためには、現在行っているコントロールを継続できるようにすると同時に、将来の成長の種を撒いたり、リスクを摘み取っていったりもしないといけない。その一切合切を担っていくのがミッションです。

特にチャレンジングだった取り組みはありますか?

影近:
インド拠点の設立ですね。
元々、エンジニアをどうやって確保するかという課題がある中で、海外に開発拠点があった方がいいだろうという話になって、どこに作るかから始まって、インドに決まったんです。
ただ、海外拠点を立ち上げた経験を持つ人が誰もいなかったんですよね。松岡さんや社歴の浅い方も含めて「やってみない?」と話をしたら、口々に「そんなのやったことないです」と返ってきたんですが、結局はやる気のある人がやることになって。準備期間は半年という中で実際にやり切っていただきました。
途中で「間に合いません!開設をずらしたいです」と言われた時は、「諦めるな!」と厳しいことも言ったんですが、めげることなく、やり遂げてくれましたね。

プロ同士が連携し、刺激しあえる環境

コミュニケーションが重要な部署ですが、工夫されている点は?

上村:
部内では定期的に集まってコミュニケーションをとる機会を持っていますし、統括本部でも出社奨励日を月2回設けているので、そこでオフラインの会話もできますし、夜は飲みに行ったりもしています。出社は任意参加にしていますが、それでも半分くらいは集まりますね。
影近さんに関しても、相談できる時間をあらかじめ確保してくれているので、すごく意思疎通がしやすいですし、時間を割いてくださってるんだなと感じます。

松岡:
3カ月ごとにAll Hands Meetingという統括本部全員参加型のイベントを実施予定しています。大所帯になってきた統括本部内の横連携強化のために、グループ分けして勉強会やプレゼンを行って、互いの業務や人となりの理解を深める場になっています。

影近:
メンバーの半分くらいはこの1年くらいでジョインしたメンバーですし、仕事柄、横連携が非常に重要ですからね。人間関係がなければ連携もできないですから、いかにスムーズに人間関係を築けるようにするかはとても大切にしています。

経営戦略統括本部ではどのような方が活躍されていますか?

影近:
年齢でいうと30代から40代前半、プロフェッショナルなスキルを身に付けておられる方が多いですね。皆さん本当に優秀な人ばかり。お互いに刺激しあいながら成長できる環境だと思います。

松岡:
PayPayは日常的に触るアプリということもあって、自社のプロダクトに愛着を感じている方が多いなと感じます。「ラウンドテーブル」(All Hands Meetingの前身にあたる統括本部内のイベント)でプロダクトについて話している時も、次々とアイデアが出てきて、時間が足りなくなるくらいみんな発言しています。

ちなみに、多忙な皆さんのリラックス方法は?

上村:
学生時代にやっていた空手を、子どもが大きくなったのを機に再開しました。今は休みになると、空手、空手、空手、筋トレ、空手ですね。(笑)この間、初段も取りました。

松岡:
私の場合はスポーツクラブで運動したり、音楽や映画、ドラマの鑑賞をしたりしてリフレッシュしています。劇伴といわれる映画やドラマの劇中音楽が好きで、劇伴作曲家から見る作品を選ぶこともあります。頭が切り替えられるので平日も音楽は聴きますね。

影近:
趣味は多くて、習い事だとゴルフと、在宅勤務の運動不足解消のためにジムにも通っています。あとは犬ですね。もともと犬アレルギーだったのですが、妻と娘が勝手にトイプードルを買ってきまして。でも不思議なことに、飼い始めたら犬アレルギーを克服できたんです。どちらかというと体を動かすのが好きなので、冬はスキーにも行きたいんですけどね。娘が付き合ってくれなくて、なかなか行けないです。

グローバルなフィンテック企業への道

影近さんは以前のインタビューで「登ろうとしている山は高い」と仰っていましたが、その後の進捗はいかがですか?

影近:
ゴールはまだ遠いですね。ただ、遠いゴールだけを目指していると、みんなのモチベーションも下がってしまうので、短期ゴール、中期ゴールを設定しています。そこに向かってコツコツやっていって、ふと振り返ってみた時に「おぉ、こんなところまで来たのか」って、実感できるものかな、と。そういう意味では、まずは着実に歩みを進めていこうと思っています。
この1年での変化でいうと、タレントも揃ってきて、何かをやろうと思った時に、その専門家がいる状態になりました。少し前なら「無理かな」と思っていたことが、意外とすんなりできるようになっています。これからがますます楽しみになりますね。

最後に、それぞれが描いている今後の展望を教えてください

上村:
私はイノベーションを継続できる会社にしていきたいです。はじめにグッと伸びて次第に落ち着いていくというのがよくあるパターンですが、今の伸びを継続できる会社になりたい。そのためには、新しい領域への投資と既存事業の改善をうまいバランスで進められるような経営管理の仕組みが必要になってきます。それを私が実現していかないといけないと思っています。

松岡:
日本発のグローバルなテックカンパニーとして、海外から認知される会社にしていきたいですね。日本にもテックカンパニーは数多ありますが、ここまでポテンシャルのある会社はなかなかありません。そのポテンシャルの芽を摘むことなく、大樹になるまで大事に育てていきたいと思います。

影近:
まずは日本でお金に関することは全てPayPay内で完結できるプラットフォームを創っていきます。そして最終ゴールは、フィンテック領域でGAFAMのようにグローバルなテックカンパニーになること。どうしたらそこにたどり着けるのか、どうしたらPayPayがないと困る世界になるのか、来る日も来る日も頭を悩ませています。
この大きな山に一緒に挑んでくれる仲間をこれからもどんどん増やしていきたいですね。何よりも大切なのは情熱。私たちが目指しているのは、情熱なしに到達できるような半端な目標ではないですからね。

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協力:Wataru, Yusuke, Kenji / 企画・編集:Danata(PayPay Inside-Out編集部)/ 撮影:Tak
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