2018年にサービスを開始し、日本でユーザー数5,700万人というスマホユーザーの2人に1人が使用するモバイル決済サービスに成長したPayPay。現在約50の国と地域から多様なエンジニアが集まって構成されています。Pay2 Dev Speaksシリーズでは、2022年10月にスタートしたPayPay初の海外開発拠点であるPay2 Development Center(以下、Pay2DC)の個性豊かなメンバーたちの声を通して、インド拠点の今をお伝えしていきます。
今回は、Pay2DC最初のエンジニアリングマネージャーであるKanavに、入社のきっかけや今後の展望などを聞きました。

Kanav
Pay2 Development Center Engineering Manager
こんにちは、Kanavです!Pay2DCのPayroll Core Teamのエンジニアリングマネージャーとして働いています。2023年2月に入社したばかりですが、 立ち上げメンバーとしてプロダクトとチームの両方を構築できる環境を楽しんでいます!
これまでの道のり
複数の有名企業でエンジニアを経験し、Pay2DC最初のエンジニアリングマネージャーへ
2014年に大学を卒業して、データベースソフトウェアを開発・提供するアメリカのソフトウェア企業にソフトウェアエンジニアとして入社しました。その後データインテリジェンス企業への転職を経て、Pay2DCに入社する前はホスピタリティテック事業を世界中で展開するインド発のベンチャー企業でエンジニアリングマネージャーをしていました。
次のチャレンジの場を探していた時にPay2DCの立ち上げの話を聞き、エンジニアリングマネージャーとして成長するチャンスだと感じました!チームを0から構築していくのは、自分のこれまでのスキルを試せる大きなチャンスです。前職の関係で4ヵ月日本に滞在したことがあったので、PayPayのことは知っていましたし、改めて調べる中で思いが確信に変わり、Pay2DCに入社しようと決意しました。
2023年2月1日に入社し、エンジニアリングマネージャーとして主にプロセスと人に関するマネジメントを行っています。

Pay2DC入社の決め手は、0から作れる環境
スキルアップとチャレンジを求めて未知のプロダクト開発に飛び込む
これまでいろいろな経験を積んできて、今回の転職では多くの選択肢があったので、どこにするか迷った時期もありました。最終的にPay2DCを選んだのは、開発にフォーカスしたDevelopment Centerであるということと、初期メンバーとして0から立ち上げる経験が積めるということにとても興味をひかれたからです。事業の成長に貢献しながら自分自身も成長したいという思いを叶えられる環境だと感じました。
あとは、日本や日本のサービスが好きだということも後押しになりました。日本は道路にしても買い物をするにしても、細かな気配りがされていて、とても整然としていますよね。毎日、快適で楽しく過ごせたことが深く印象に残っています。
Pay2DCで働く魅力
初期メンバーとして0からの立ち上げを最高の環境で
Pay2DCに入社して2ヵ月ほどですが、毎日本当にワクワクの連続です。子どもっぽい言い方ですが、毎日家を出る時に「今日は何が起こるだろう?!」と胸が高まるんです。まだ小さなチームですので、やるべきことはたくさんあって、今は主にプロセスを構築することに比重を置いて進めています。開発のプロセスだけでなく、組織としてのプロセス、テストやレビューのプロセスを整備して、高品質なプロダクトをできるだけ短時間で構築できるようにしたいですね。
日本のプロダクトチームとの連携も重要になりますが、PayPayは企業文化としてリモートワークに適応した働き方になっていますし、日本のエンジニアたちもリモートワークをしているので連携を取りやすいと感じます。国が離れていることを意識することなく、1つのエンジニアリングチームだと思って働けています。PayPayから長期出張で来てくれているメンバーもサポートしてくれているので心強いですね。
それにSlackを含め、あらゆるチャネルで日本語と英語の両方で発信するように配慮されているので、仕事の中で言葉の壁を感じることもありません。

チームの現況と今後の展望
未完成を楽しみながら最高のチームワークを
現在はリソースも限られていますが、Pay2DCで初となるプロジェクトも全員で協力してやり切ることができました。ちょうど私が入社したタイミングで、最初に引かれたタイムラインよりも納期が早まってしまい、「無理だ!どうしたらいいんだ!」と紛糾している時はものすごい緊張感でした。そこでPayPayからもできる限りのサポートを集めて、残り1.5ヵ月のタイムラインを引き直しました。1週間ごとにマイルストーンを設定して、毎週デモセッションを行い、その週に起きたエラーを反映して翌週に進むようにしたんです。そして、タイムラインの前半は仕事を詰め気味にして、後半に少し余裕を持たせることで、納期の3、4日前に仕上げることができました!
メンバー全員がオーナーシップをもって取り組み、無事達成できたことをとても誇りに思っています。とても強い関係性が築けていますし、誰かが問題に直面した時にはすぐに周りが手を貸してくれる環境です。「トラブルを抱えていることは恥ずかしいことじゃないし、素直に助けてほしいと言っていいんだ」という文化ができているんです。
今後もこの素晴らしい関係性を維持しながらチームを大きくしていきたいですし、チームのサイズやキャパシティに合わせて、もっと横断的にプロジェクトを進めていきたいと思っています。PayPayとより密接に連携したプロジェクトもやってみたいですし、フロントエンドからバックエンド、エンドツーエンドのサービスまで、UX全体を担えるようになりたいと思っています。さらに、次のプロダクトのアイデアを提供するところからできるといいですね。

インドの開発者へのメッセージ
スタートアップと大企業のハイブリッドのPay2DCで成長のチャンスをつかもう
Pay2DCの魅力的なポイントとしては、次の2つが挙げられます。
スタートアップと大企業のハイブリッドというとてもユニークな環境
PayPayは5,500万ユーザーを抱えていて、すでに知識も経験もあり、安定したバックグラウンドを持っています。その中で、新しいDevelopment Centerを0から立ち上げるというチャレンジができます。それに、組織の透明性が高く、経営に関することもオープンにしてくれるので、安心して働けます!
日本市場の高品質なプロダクトを作る経験を積める
日本のプロダクトには高い品質が求められます。エンドユーザーに最高品質のプロダクトを提供するために、0.001%以下のエラーにも気を配る必要があります。すでに多くのユーザーを抱えている中で、最高の品質を担保しつつトップスピードで開発していくというのは、成長につながる魅力的な環境だと思います。
前職の上司から「社会人生活には、Learning(学び)とEarning(稼ぐこと)の2つの側面がある」と言われたことがあります。Pay2DCはその両方を提供してくれますし、特にLearningの部分で得られるものが非常に大きいです。成長したい方や協力し合って仕事ができる方には大きな飛躍のチャンスだと思いますし、ぜひ加わって欲しいですね!
次回は…
エンジニアのEklavyaに話を聞く予定です。お楽しみに!
協力:Kanav / 執筆・編集:Moe
※社員の所属等は、取材当時のものです。