Design Chit-Chatについて
今やユーザー数5,700万人というスマホユーザーの2人に1人が使用するモバイル決済サービスに成長したPayPay。そのモノづくりを語る上で欠かすことのできないのが、世界約50の国と地域から集まった個性豊かなプロダクトメンバーたちの存在です。グローバルレベルの技術スキルを持つメンバーが集結し、互いの考え方の「違う部分」や「共通部分」を一人ひとり、ひとつずつ理解していく過程で、これまでになかった考え方やアプローチ、アウトプットを生み出すことができるチームに変わってきました。
Design Chit-Chatでは、そうしたPayPay デザインチームの姿やものづくりの雰囲気を、できるだけダイレクトにお伝えできるよう、メンバーの声をシリーズでお届けします。
今回はプロダクト本部 デザイン部Financeチームのみなさんに話を伺いました!

Zeke Kuo
Manager
台湾出身。日本に来る前は台湾、上海で働き、小さなスタートアップからグローバルな大企業での仕事を経験。前職がBtoB企業だったことから、大規模なユーザーに向けたデザインに携われるPayPayに惹かれ2020年1月PayPayに入社。

Aerin Riangkruar
タイ出身。シンガポールのコンサルティング企業で働いた後、日本のゲーム会社に転職したのを機に7年前に来日。

Jane Susiriwatananont
タイ出身。6年前に来日し、スタートアップ企業などで働くが、コロナ禍で帰国し、半年前に再来日。前職で金融系のコンサルタントとして働いた経験から金融業界に興味を持ち、PayPayに転職。

Mariana Perez
ブラジル出身。グラフィックデザイナーからデジタル分野に転向し、ブラジルで経験を積んだ後、日本語を学んでいた経験を活かし日本の企業に転職。金融サービスに興味を持ち、2023年1月にPayPayに入社。

Ting Jin
中国出身。高校・大学とアメリカに留学し、日本で修士号を取得。日本での生活が気に入り、卒業後は日本のITコンサルファームでUXコンサルとして勤務。プロダクトデザイナーとしての経験を積むべく2023年にPayPayに入社し、現在はUXデザイナーとして従事する。
Financeチームのミッションは?

Zeke :
Financeチームのミッションは、PayPayが提供する金融サービスを通して、ユーザーそれぞれがお金の運用を明確に描いていけるような最高の金融体験を提供することです。単なる決済アプリとしてだけでなく、ユーザーが自分の経済状況を把握し、金融機能を活用してもらえるようにデザインを設計していくことが目標です。
自分の財産を把握していなければ、より良い投資をすることはできません。ユーザー自身の経済状況を透明化できるようにして、使い方の選択肢を提供していくことが私たちのミッションのひとつです。

Aerin :
チームとしての最終ゴールはPayPay内に多数存在する金融サービスを1つのエコシステムとして統合していくことだと思っています。ユーザーにお金の管理方法や資産形成の方法が視覚的にわかるという体験を提供し、より便利になるようチームとして取り組んでいきたいですね。
チームでの役割や、向き合っている課題は?
Jane :
私は、PayPay残高や直近の取引履歴、ポイント情報などが一覧で見れるWalletのデザインを担当しているのですが、さまざまなタイプのユーザーがいる中で、全てのユーザーにとってわかりやすい形で情報を届けるということも非常に難しい課題です。Walletは特に、決済履歴やクレジットカードなど他のサービスと深く連携しているので、他の部門とも連携しながら、どんなUIにするか決めていく必要があるんです。
Mariana :
私は主に請求書支払を担当しているので、最近変更になった請求書払いのUXの改善が目下の課題です。どうやったら正しい使い方を理解してもらえるか議論を重ねていて、今後も改善していきたいと考えています。そのためにはユーザーの意見が欠かせないので、公共料金の支払いについてのユーザーインタビューも企画しているところです。

Ting :
私は、あと払いの機能を担当しているので、課題はあと払いの利用率を上げることですね。最高のユーザー体験を提供することと、事業要件や事業目標の達成を両立させていくところがデザイナーの腕の見せ所だと思っています。
Zeke :
私の部門における役割はデザインマネジメントなので、主な仕事は全員の仕事量のバランスをとることです。それから、メンバーのタスクが分散しないように、小さなプロジェクトをいくつか担当しています。
ただ幸運なことに、多くのチームメンバーがいて、とても自立しているので、安心して任せられるんです。スーパーバイザーの役割ではないので、私のレビューを受ける必要もありません。チームごとにデザインレビューを行って、全員でフィードバックをシェアできるような体制にしています。このフラットな環境はこのチームの大きな魅力ですし、私自身とても気に入っています。どこか他の会社を探そうという気も起きませんね。

PayPayのデザイナーとして働く魅力は?
Aerin :
デザイナーの声が届きやすい環境だと思います。他社などでは、ビジネスサイドとPMのミーティングにデザイナーが呼ばれず、あとで要件だけがシェアされることがあるという話を聞きますが、PayPayでは最初から必ずデザイナーが入り、意見を述べることができます。
Jane :
そして、私たちが提案したデザインについて、実装が難しいという時でも「無理です」で終わることなく、エンジニア側から「これならどうですか?」と代替案を出してくれるのでとてもありがたいです。PMもエンジニアもデザイナーもみんな同じ目標に向かっていて、協力し合える関係性ですね。
Ting :
PayPayでは、デザイナーやエンジニア、ビジネス部門など、違う部門や職種の人とも常にオープンなコミュニケーションが行われていますよね。みんなでユーザーのために、そしてPayPayのために、コミットする環境なので、とても働き甲斐があります。

Financeチームのカルチャーについて教えてください!
Mariana :
フラットなことと、困りごとがあればみんながサポートしてくれることが大きな特徴です。オンラインで仕事をしているからこそ、誰かが困っている時に、みんながオープンにサポートしてくれると思うんです。
Aerin :
それにみんなフレンドリーですね。ファイナンスチームでは週に2回ミーティングをしていますが、共有することがない時には週末の予定の話をしたり、食べ物の話をしたりすることもあるんです。
Ting :
私は、健全な職場環境であり健全なチームであること、そして多様性のあるチームであることが重要なポイントだと思います。このチームには本当に世界中から人が集まっているんです。新しい視点や新しいアイデアを得るのに良い環境だと思います。
Mariana :
ネイティブではない私たちが日本人向けのデザインをしているので、私たちは常に、日本人がどう考えているかをキャッチアップしようとしています。国や文化により、行動や思考のパターンは違いますからね。スマートフォンの持ち方や操作の仕方も違うというデータもあるんです。
そういったナレッジについても、みんなで共有するようにしています。
Ting :
新しい機能をリリースしたら、SNSで反応を見たり、App Storeのコメントを参考にしたりもします。そうすると、私たちが想定していなかったような用途でPayPayが使われていることがわかったりもするんです。リアルなユーザーの使い方を知ることは、デザイナーとして大切なことですよね。

今後チャレンジしたいことは?
Mariana :
個人的には、リサーチしたりユーザーにインタビューしたりする機会をもっと増やしたいと思っています。もちろんプロジェクトのタイムラインによってはできないケースもあると思いますが、その重要性を認識してもらえるような文化を作っていきたいんです。そうすれば、デザインを作る時も、機能そのものを定義する時にも、ユーザー視点でどうあるべきかを主張できると思うんです。
Zeke :
私がやりたいのはデザインシステムの構築です。デザインシステムができれば、ガイドラインに沿った一貫性のあるデザインを効率よく制作できます。コンポーネントを再利用すれば、その都度UIにエネルギーを注ぐ必要もなくなります。アプリで一貫性のあるデザインを保つことでユーザーにも優しく、働く人にも優しい環境を整えていきたいですね。
Aerin :
私は、みんな別のプロダクトを担当している中でも、ファイナンスチーム全体で共有しあってチームとして動けるようにしていきたいですね。例えば、全体像を理解している人がいないと、AとBのプロダクトをつなごうとした時にどうすればいいのか迷ってしまいますよね。金融サービス全体でUI/UXを考えることでユーザーはより使いやすくなりますし、より良いユーザー体験を提供することにもつながると思っています。

Ting :
私たちは今、それぞれの手の中にパズルのピースを持っていて、そのパズルを組み立てる過程にいる感じなんです。だからそのパズルを早く完成させて、ユーザーにホリスティックな体験を提供できるようになりたいです。
Jane :
私も、ユーザーを知りたいと思った時にユーザーにリサーチできるようにしていきたいです。例えば、データで「何%がユーザーがこう行動した」ということは把握できますが、その理由はわかりませんよね。直接ユーザーにリサーチすることで、正しく問題を理解できますし、解決策も見つけていくことができると思っています。

読者へメッセージをお願いします!
Aerin :
PayPayのデザインチームはいろいろな国から集まっていますが、とても仲がいいですし、みんなやりがいを感じています。自分のデザインにオーナーシップを持つことができますし、毎日がチャレンジングです。課題解決が好きな方やより良いデザインを追求することに情熱を捧げている方には、最高の場所だと思います!
Zeke :
人からの意見に寛大な人にぜひ来てほしいですね。ファイナンスチームにいるメンバーもそうですし、デザインチーム全体を見ても、みんなオープンマインドで、自分が受けたフィードバックを周りの人にシェアしたがります。それは間違いなく、時代が必要としている要素の1つだと思うんです。
PayPayでの仕事に喜びを感じて最善を尽くそうとする人であれば、あなたが求めているもの、あるいはそれ以上のものが得られると思いますよ!

現在募集中のポジション
※募集状況、社員の所属等は取材当時のものです。