Design Chit-Chatについて
今やユーザー数5,700万人というスマホユーザーの2人に1人が使用するモバイル決済サービスに成長したPayPay。そのモノづくりを語る上で欠かすことのできないのが、世界約50の国と地域から集まった個性豊かなプロダクトメンバーたちの存在です。グローバルレベルの技術スキルを持つメンバーが集結し、互いの考え方の「違う部分」や「共通部分」を一人ひとり、ひとつずつ理解していく過程で、これまでになかった考え方やアプローチ、アウトプットを生み出すことができるチームに変わってきました。
Design Chit-Chatでは、そうしたPayPay デザインチームの姿やものづくりの雰囲気を、できるだけダイレクトにお伝えできるよう、メンバーの声をシリーズでお届けします。
今回はプロダクト本部 デザイン部Core App & Growthチームのみなさんに話を伺いました!

柴 碩輝 Sekki
13年前に来日し、大学卒業後にベンチャー企業に入社。その後、起業を経て2021年2月にPayPayに入社。現在はチームのマネージャーを務める。

福田 香子 Kyoko
新卒でヤフージャパンに入社し、PayPayのサービスリリース直後から参画。コンシューマーアプリのデザインを2年ほど務め、今年からコンシューマーデザインに取り組む。

Michael Groen Michael
アムステルダム出身。2014年に来日し、大学でコミュニケーションとマルチメディアデザインを学びながら広告制作会社でクリエイティブを担当。前職では旅行やメディアを扱う企業に6年勤め、リードデザイナーとして活躍。

Mariana Perez Mari
ブラジル出身。グラフィック デザイナーとしてキャリアをスタートし、その後デジタルプロダクトを扱う企業に転職。2023年1月に PayPayに入社し、5月からCoreApp&Growthチームに参画。
Core App & Growthチームの業務内容は?

Kyoko :
Core App&Growthチームは、Coreアプリとグロース領域の課題にアプローチするチームです。Coreアプリには、決済関連のほかに、ログインやアカウント、支払い完了画面、通知センターなど、さまざまな領域が含まれます。
もう一方のグロースというのはキャンペーンなどのマーケティング施策への対応です。
Sekki :
また、Product Operationチームと連携して、CSチームから上がってきた課題に対応する役割も担っています。ログイン関連やアカウントの乗っ取り対策など、さまざまな案件に対応しています。

Core App & Growthチームで向き合っている課題は?
Sekki :
マーケティングなどのビジネス要件と、ユーザーエクスペリエンスのバランスを取りながらデザインすることが大きな課題です。例えばホーム画面や支払い完了画面には、キャンペーンやクーポン情報など、PayPayからユーザーに届けたいメッセージがたくさんあるわけです。その中で、それぞれの要素をどのように配置すればユーザーにとって有益か、使いやすいかといったバランスを常に考慮しなくてはいけません。ビジネス要件に対してユーザーの視点でベストなアイディアを提案し、デザインに反映するようにしています。
Mari :
新しい機能のリクエストが来た時は、まず最初にその機能が本当の課題解決につながるのかを考えます。もしユーザー視点で根本的な解決につながらないと考えた場合には、別のソリューションを提案することもありますね。
Michael :
ユーザーとビジネスのWin-Winな関係を作るために重要になるのが、ユーザーからのフィードバックを収集し、多様な視点や意見を考慮することによって共感を得ることです。PayPayユーザーから直接インサイトを集めるだけでなく、身近な人々からも情報を収集し、SNS分析を含むオンラインリサーチも実施しています。カスタマーサポートチームとも連携しながら、ユーザーエクスペリエンスの向上や問題の解決に取り組んでいます。

チームでの役割や、向き合っている課題は?
Sekki :
私はPayPayのホーム画面をメインで担当しています。ホーム画面はPayPayアプリ内で最も重要な部分であり、ユーザーが最初に目にするものです。ですから、実際にユーザーの行動がどのように促されているのか、新機能をどのように発見してもらうかといったことを考慮する必要があります。常にユーザーの意見やフィードバックに触れ、その情報をデザインや改善に反映させるようにしていますね。
また、Kyokoさんと一緒に過去にデザインしたものの改善点の解消にも取り組んでいます。PayPayは短期間で急成長したため、タイトなスケジュールで実装されたものの見直しが必要な場合があります。例えば、ミニアプリが増えすぎて発見が困難になっていたり、新たな機能が追加されたことで既存のデザインにも修正が必要になったりするわけです。こうした負債を一つずつ拾い上げて改善を進めています。
そして、チームのマネージャーとして、チーム全体が働きやすい環境を提供することを最優先に考えています。チームメンバーがお互いを尊重し、個々のメンバーの成長と発展も大切にしています。
Kyoko :
私は本人確認やキャンペーンを担当しています。PayPayでは特定の機能を使用する際に本人確認が必要になります。ただ、中には本人確認が難しい場合や拒否されるケースもあるため、ユーザーの状況や問題点を理解した上で、PayPayを快適にご利用いただけるように本人確認の手続きを改善しています。
またキャンペーンでは、内容や参加条件を明確に伝えるために、わかりやすいコンテンツ作りに取り組んでいます。

Michael :
私は主に、支払い完了画面やPayPayステップ、決済関係のプロジェクトを担当しています。新しい機能やサービスに関わることも多いので、必要な情報を素早くキャッチアップすることが重要ですね。
ゴールは、ユーザーの状況を正しく理解し、必要なアクションをすぐに取ることによってユーザーを支援することです。また、PayPayの既存機能を改善するためのユーザーリサーチとフィードバック収集を行っており、特に本人認証などの分野に力を入れて取り組んでいます。
Mari :
今はPayPayポイントの改善プロジェクトにメインで取り組んでいます。アサインしたばかりなので、まずはプロジェクトの全体像を把握して、他の機能やサービスにどのような影響を与えるかを理解することが目下の課題です。他のチームにも相談しながら、実現可能な具体的アイデアを生み出して、マーケティングと協力して進めていく予定です。
それ以外には、ログイン画面、アカウント、お知らせなどの機能も担当しています。

チームのカルチャー
Sekki :
フレンドリーで、フレキシブルで、フラットですね!
Michael :
誰とでも意見やアイデアを言い合える、オープンでサポーティブなカルチャーです。
Sekkiさんはこの素晴らしいカルチャーをリードしながら、デザイナーとしての成長もサポートしてくれますし、メンバーが働きすぎることがないようにリソース面でも気にかけてくれます。
Mari :
私が素晴らしいなと感じているのは、新しいアイデアや提案に対して、みんなオープンに聞き入れてくれるという点です。それにみんなサポーティブなので、困ったことがあればすぐに助けてくれます。チーム内でいろいろな経験を共有しているので、多くのことを学ぶことができます。
Kyoko :
私は長野に住んでいて普段は物理的に遠いところにいるのですが、チームメンバーとの距離を感じることは全くありませんね。デザインチーム全体としてとてもフレンドリーでコミュニケーションをよくとるカルチャーがあるからだと思います。
PayPayのデザイナーとして働く面白さは?
Sekki :
ダイバーシティな環境ですね。このチームも全員違う国から来ていますし、会社全体で50ヶ国以上のメンバーが在籍しているので、さまざまな考え方やカルチャーに触れることができます。お互いに柔軟に意見を交わし、尊重し合える点が魅力的だと思います。
Kyoko :
自分が携わった機能がインターネットがギリギリ通じるような田舎でも利用されているシーンを見られることがやりがいにつながっています。他にも、ロックフェスだったり、お祭りの屋台だったり、本当にいろいろなところでPayPayは使われていますよね。実際の利用シーンから改善点を見つけることもありますし、プロダクトが全国的に受け入れられていることを誇りに思っています。

今後チャレンジしたいことは?
Kyoko :
実現できるかはわかりませんが、子供たちのための金融教育のプロジェクトに携わりたいと思っています。子供に限らず、PayPayはとても便利だからこそ、お金の管理が苦手な方にとってはお金を使いすぎる原因になってしまうこともあると耳にしています。たくさんのユーザーに使っていただいているプロダクトだからこそ、ユーザーとお金の関係にセーフティーネットを築いていけるよう、適切な使い方や自己管理能力を身につけられる取り組みを進めていきたいと思っています。
Mari :
私はユーザーインタビューや調査を通じて、ユーザーの使い方や悩みを把握する取り組みを続けていきたいです。そしてPayPay内に広げていきたいですね。
また、ポイントポータルのプロジェクトを通して、PayPayをよりワクワクするアプリにしたいです。決して難しい金融アプリにはせず、ユーザーにとって特別な存在にしたいです!
Michael :
私は社会貢献の観点から、PayPayの責任の重要性にフォーカスしたいですね。Kyokoさんのアイデアに似ていますが、ユーザーに賢く金融サービスを使ってもらうために、ファイナンシャル・ウェルネスの促進にも取り組みたいですし、また、業務の効率向上に取り組むことで、PayPayをより利便性の高いものにしていきたいと考えています。
Sekki :
私はPayPay経済圏を確立していきたいですね。金融や投資領域においては、まだまだ拡大できると思っています。デザイナーの視点から貢献できる方法を考えていきたいです。そして、みんなのライフバランスを改善するアイデアにも取り組んでいきます!

読者へメッセージをお願いします!
Sekki :
実際にデザイナー発信でプロダクトの課題解決に取り組むプロジェクトも進んでいますし、デザイナーが声を上げやすい環境だと思います。
課題解決を楽しめる人、考えがフレキシブルな人、そして遊び心のある人にPayPayがぴったりだと思います!
Kyoko :
私は飽き性な部分があるのですが、PayPayはどんどん新しいお題が出て、やるべきことがたくさんあって、毎回面白いことばかり!新しいことを吸収するのが好きな人にも向いていますね。
Mari :
PayPayは新しいアイデアに対してとてもオープンで、たくさんの成長の機会を得られます。提案をすると、いろいろなフィードバックをもらえますし、オープンマインドな人にうってつけだと思います。
Michael :
PayPayは変化が多くて楽しいですし、社会にもインパクトを与えられる素晴らしい環境です。言われたことをこなすのではなく、自らインプットをして、自分の意見を持ち、チャレンジすることを恐れない人にぜひ来ていただきたいですね!
現在募集中のポジション
※募集状況、社員の所属等は取材当時のものです。