PayPay Inside-Out People and Culture

Tech Talks vol.29 – Backend Engineer

2023.06.29

Tech Talksについて

Tech Talksシリーズは、世界約50カ国の国と地域から集まった個性豊かなプロダクトメンバーたちの声を通して、我々のモノづくりへの姿勢や雰囲気をダイレクトにお伝えしていきます!
今回は、Bankチームでテックリードを務める井上貴之さんにお話を伺います。

井上 貴之 (いのうえ たかゆき)

バックエンドのBankチームに所属している井上です。前職では外資系のソフトウェア会社でコンサルタントとして働き、PayPayには2020年10月に入社しました。現在は2023年4月に新設されたBankチームでテックリードを務めています。

PayPayに入社したきっかけは?

トランザクション量の多いBtoCのシステムを開発できる会社を探す中、決済という高い可用性が求められる領域で大規模なシステムの開発に携われるPayPayに魅力を感じたんです。面接時にも、「スピードも早いし裁量も大きいから、エンジニアとして魅力的な環境だよ」と言われて、ベンチャー気質でチャレンジングなPayPayの環境はまさに自分の求めているものだったので入社を決意しました。
また、各国のエンジニアと触れ合える多様性のある環境にも興味を惹かれましたね。

PayPayでのキャリアパスと現在の役割は?

入社からの2年半はFinnet & KYCチームのバックエンドエンジニアとして、外部接続を担うマイクロサービスの新規開発、運用を担当していました。入社1年ほどでサブチームリードになり、2023年4月に新設のBankチームに異動したタイミングでテックリードになりました。

エンジニアとして働くのは、インターンを除いてPayPayが初めてだったので最初はどうなるか不安もあったのですが、どんどん任せてもらえる環境なので、周りに助けてもらいながら必死でキャッチアップして駆け抜けてきた感じですね。

今はテックリードとしてチームをまとめる立場になり、新機能を開発する際の設計だけでなく、コードレビューやアサイン管理といったチームマネジメントにも挑戦中です。

印象的なプロジェクトは?

入社1年ほどで初めてテックオーナーとして開発したマイナポイント第二弾のプロジェクトです。いち開発者であれば自分のコンポーネントのことだけ考えれば良かったのですが、テックオーナーになるとエンドツーエンドで考えていかないといけませんし、他のチームやサードパーティとの綿密なやり取りも必要になります。

特にマイナポイントの場合は、ボーナスを付与するバッチで大量のトランザクションを捌かないといけないので、パフォーマンスを考慮しながら設計・コーディングを行いました。
実際、リリースした瞬間に膨大な量のトランザクションが一気に来たんです。リアルタイムでモニタリングしていた時は、とても感慨深かったですね!

PayPayでのチャレンジングな出来事は?

外部接続を担うコンポーネントを作ることも多いのですが、外部APIとシームレスに連携するのは常にチャレンジングだなと感じています。
他社のシステムは自分たちの思うようにはいきませんし、場合によってはインターフェイスが複雑だったり、キャパシティに問題があったりすることもあります。認証認可の仕組みもそれぞれ違うためPayPayのセキュリティ要件を満たせるかなど、確認すべきことがたくさんあるんです。

なので、文書だけに頼らず、直接しっかり話し合って詳細を確認することを大切にしています。そしてサードパーティのシステムを起因として設計するのではなく、PayPayとしてどうありたいかをベースにして、それに対してサードパーティが合わせられるかを考えるようにしています。

PayPayに入って最も成長した点は?

システム設計に対する理解と設計スキルですね。
設計時にはどういう特性のシステムなのかをしっかり理解して、それに基づいてデータモデルや、どんなAPIにするか、どうやってエラーハンドリングをするかを考え、ドキュメントに落とさないとコーディングに移れません。
正直、入社当時はコーディングのスキルがあれば十分だと思っていたんですが、設計がとても大切なんだと痛感しました。

PayPayのエンジニアとして働く魅力は?

一番の魅力は、良い意味でカオスなところですね。 日々新たな要求が生まれる中で、チームのみんなとどういうアーキテクチャにするかレビューしたりと、ワイワイ進めていく感じがとても楽しく、やりがいになっています。みんなで1つのものを作り上げてる感じがたまりません!

2つ目は多様性ですね。世界中から集まったエンジニアと意見を言い合える環境はとても刺激的です。改善の余地があればエンジニア同士でディスカッションをして、それを実行できる風通しの良さがあります。

3つ目は僕自身が転職時に惹かれたポイントである、チャレンジングな環境です。これだけ大規模なマイクロサービスを1つのアプリケーションとして運用しているところはなかなかありませんし、爆速で成長するビジネススピードに対応できる可用性も求められるので自身の成長につながります。

4つ目はリモートワーク。通勤しない分、例えば奥さんと一緒に散歩をしたり、ご飯作ったりと自分の時間に充てられるので助かっています。時々、1週間くらい東京を離れてリフレッシュをしたりもしています。

今後、チャレンジしたいことは?

自分の目標は一般の方が利用するアプリを0から設計できるようになることなので、クリティカルなプロジェクトにどんどん挑戦して、スキルを磨いていきたいですね。特に大規模なトラフィックのハンドリングが求められるシステムの開発に携わってみたいです。

一方で、課題に感じているチームマネジメントのスキルも磨いていきたいです。いつでもチームが持つ力を最大限発揮できるように、タスクを見える化したり、メンバーから意見を引き出して、プロダクトの改善につなげていったりできるようになりたいですね。
あとはレビュープロセスの改善や、設計のドキュメントの共有、コーディングのスタンダードの構築にも取り組んでいきたいと思っています。

最後に、読者にメッセージをお願いします!

PayPayはトランザクションも多く、自分が作ったものを多くの人に届けて世の中にインパクトを与えられる環境です。裁量が大きく、ジュニアの頃から設計に携われる機会も多いので、成長したい人にはぴったりですね。システムも求められる要件も複雑で、しかもスケーラビリティも求められるので、チャレンジングな環境を楽しめる人には最適です。 受け身ではなく、自ら提案して実行まで移せる人なら活躍できると思いますよ!

現在募集中のポジション

Backend Engineer Senior Backend Engineer

※Tech Leadを希望する方も、こちらからご応募ください

※募集状況、社員の所属等は取材当時のものです。