PayPayグループで働くプロフェッショナルに迫るプロフェッショナルシリーズ。
今回はシステム本部 システム開発部 でバックエンドエンジニアとしてリーダーを務める児玉真一さんにインタビュー。PayPayを選んだ理由や、現在の業務のやりがいなど詳しく伺いました。
児玉 真一(こだま しんいち)
コーポレート統括本部 システム本部 システム開発部 Tech1 リーダー
大学卒業後、地元長野のSIerに就職し、4年間販売管理システムや生産管理システムの開発に従事する。その後東京に移り主に小売業向けのシステム開発に2年半ほど従事したのち、2006年からはWebサービス企業で約17年間広告システム開発運用や旅行サイトの開発運用に携わる。2022年PayPayへ入社。
求められるのは、スピードとセキュリティの両立
PayPayに入社するまでの経緯を教えてください。
大学卒業後SIerとしてシステム開発に従事していましたが、よりサービスに近い部分の開発に、上流工程から携わりたいと思い、2006年にWebサービスの会社に転職しました。前職では約17年間、広告システムと旅行サイトの開発・運用に携わっていました。
コロナ禍を機にワークライフバランスを見直し、実家からフルリモートで働ける企業を探す中で、これまでの開発経験をいかして事業成長に貢献ができそうなPayPayに魅力を感じました。前職ではレガシーなシステムに改善を重ねていく業務が多かったのですが、PayPayのシステム本部では突貫かつフルスクラッチでの開発が多いと聞き、0からの開発経験を積みたいと思い入社を決めました。
現在はどんな業務を行なっていますか?
社内業務に関連するシステムの中で、eKYC(PayPayアプリ上で本人確認を完結するためのシステム)や加盟店審査、フィルタリングなどの審査・リスク管理系システム開発のチームリーダーをしています。システム開発部のバックエンドエンジニアチームであるTech1のリーダーとして、プロジェクト推進から開発実務、運用/保守まで、プロダクトチームやSalesforceなど様々なチームと連携しながら開発を行っています。
顧客や加盟店の情報を扱うため、業務フローだけではなく、セキュリティやそれらの情報の取り扱いも意識してシステム構成を検討する必要があります。常にスピード感を求められますが、ユーザーの個人情報を扱うサービスなので安全性は欠かせません。難易度が高い分、とてもやりがいがあります。

大変だったこと、チャレンジングだったことはありますか?
審査項目が増えたことによりバッチ処理が増えて、リリース時間と開発後の負担が膨らんでいったことです。対策としてバッチの構成やリリース手順を見直すことで、それまで6時間以上かかっていたリリース作業を3時間以内に完了できるようになりました。リリース後の問題発生も減らすことができて、新規業務がある中でも大きな混乱なく業務が進むようになったと思います。

システム構成を理解する
どのような開発体制・開発サイクルで業務を進めていますか?
各自それぞれのシステムに従事しながらも、案件ごとにシステム間の連携をとるために、お互いのシステムの構成や構造を理解しながらプロジェクトを進めています。必要に応じて、事業部側とも連携してよりスピーディーに開発を進めることができています。
開発サイクルとしては決まりきった仕組みの上で開発していくのではなく、関係者と一緒に考えてシステム開発部の業務におけるルールを作るところから取り組むことができます。エンジニアは開発に集中すべきという考え方もありますが、PayPayではこのように幅広く知見が学べる環境となっています。
現在、チームが抱えている課題はどのようなところにありますか?
事業の急速な拡大に伴い新しいメンバーが増えるなかで、システム構成や業務知識のキャッチアップに時間がかかってしまいやすい状況なので、ドキュメントの整備が必要だと感じています。まずはフォーマット作りや進捗確認フローなど、徐々に知見をためてフルリモート下でも問題なくキャッチアップできるような体制を作っていけるよう取り組んでいます。
お仕事をする中でのやりがいや魅力を教えてください
提供しているサービスを運用する業務効率化のためのシステム開発なので、よりサービスに対する理解が深まります。そして業務効率化によるコストの削減など、会社の利益創出に貢献することができます。この点では、ユーザーが使用するサービス側のシステム開発とはまた違う達成感があると思います。
またeKYCシステムなどサービスのユーザーから直接見えない部分での開発を通して、広い範囲で人の生活に影響を与えられる開発に携わることが出来る点も、やりがいにつながっています。

組織やサービスと共に成長できる環境
PayPayでの業務で大切にしていることは?
“Be Sincere To be Professional”
スピード感を大事にしながらも、安全性はもちろん、リリース後の運用や継続開発を見据えてプロジェクトを推進していく点では、プロフェッショナルとして細部に妥協せずやり切る姿勢が重要だと思います。
児玉さんが今後、成し遂げていきたいことを教えてください
事業側の様々な業務は、まだシステム化されていなかったり、システム化されていたとしても様々なツールを行き来しながら進められている事が多いです。そういった業務オペレーターの方の負荷を減らすためのシステムづくりを、今後も行っていきたいと思います。 組織としては、システム開発者が開発に集中しながら、新しい技術にどんどんチャレンジしていけるような環境づくりを行いたいです。
最後に、この記事を読む読者に伝えたいことは?
フィンテック業界での経験がなくても、システムや個々の機能単位で分解をしていけば、これまでのシステム開発の経験はいかせると思います。また、組織としてもサービスとしても成長しているフェーズなので、入ってすぐに特定システムの主担当にアサインされることもあり、自然と成長機会が多くなります。開発サイクルに関しても改善を検討中ですので、これまでの経験をもとに提案し、実現に向けて推進していただくチャンスもあります。
こういった機会の多いなかで、組織やサービスの成長とともに主体的に動いて成長していていきたい方を、ぜひお待ちしています。

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