PayPay Inside-Out People and Culture

Tech Talks vol.33 – DevOps Engineer

2023.08.31

Tech Talksについて

Tech Talksシリーズは、世界約50カ国の国と地域から集まった個性豊かなプロダクトメンバーたちの声を通して、我々のモノづくりへの姿勢や雰囲気をダイレクトにお伝えしていきます!
今回は、Develop Experienceチームで活躍中の3名にお話を伺います。

イェンセバスティアン・ウルストローム(Sebastian)

スウェーデン出身のセバスティアンです。2010年に東京工業大学に半年間交換留学した経験がきっかけで、いつか日本で働いてみたいと思っていました。卒業後、スウェーデンの銀行で数年間ソフトウェアエンジニアとして働いた後、来日。東京のスタートアップで1年間働き、その後2019年PayPayに入社しました。

デビッド・クオ(David)

台湾出身のデビッドです。アメリカの大学を卒業後、アメリカと台湾でソフトウェアエンジニアとして働き、社内ツールの改良やSRE関連にも携わってきました。国際的な環境を求めて台湾から日本に移り住み、日本のスタートアップ企業からPayPayに転職しました。

アンシュル・シャルマ(Anshul)

インド出身のアンシュルです。ネットワークエンジニアや開発運用エンジニアを経て、前職でSREを経験しました。2019年に日本を訪れた際に日本で働くことを決意し、コロナが落ち着いた2022年にPayPayに入社しました。

Developer Experienceチームの業務内容、ミッションは?

Anshul:
Developer Experieneチームは、開発者向けのサービスに重点を置くためにSREチームから独立する形で2022年に結成されました。Backstage、Deploy Panel、SonarQube など、多くのツールを管理しており、すべての部門の開発者がより快適に開発できる環境づくりを行っています。

専任チームがないと、開発者が個々でばらばらのツール、ばらばらのやり方で開発することになり、結果的にベストな方法ではないというケースも出てきます。そこで私たちは開発者が抱える共通の課題や要望に対応し、ソフトウェアの開発サイクルを短縮するサポートをしています。

Sebastian:
また、シームレスなデベロッパーエクスペリエンスを提供するだけでなく、開発文化を作っていくことも重要なミッションの1つだと思っています。要は、単にツールを提供するだけでなく、よりソフトな側面での環境づくりが必要ということです。例えば、すべての開発チーム間のコミュニケーションと知識共有の水準を向上させること。リモートワーク下においては、ベストプラクティスを共有し、標準化を図ることがとても重要です。こうした文化をいかに築いていくかも私たちの責任領域だと捉えています。

David:
具体的なプロジェクトを1つ挙げると、開発者のサービスインを支援する社内システムのウェブサイト構築が挙げられます。以前は、問題があった時の影響を最小限に押さえるために深夜にサービスインをしていましたが、新しいツールではプログレッシブ・リリースを可能にすることで、この問題を解決しました。プログレッシブリリースでは非常に少ないトラフィックで開始し、問題が発生した場合でも迅速にリリースをロールバックできるようになっているため、深夜にサービスインをする必要がなくなったんです。社内でもとても好評でしたね。

PayPayに転職したきっかけは?

David:
日本に来てからPayPayが2社目ですが、グローバルな環境で、優秀なエンジニアたちと働けることに魅力を感じました。実は日本に来るまではPayPayのことを知らなかったのですが、ヘッドハンターから転職先として勧めていただいて初めて知りました。調べるうちに自分の希望を叶える幸運なオファーであることを確信し、幸いにもここで働くことになりました。

Sebastian:
私もPayPayが日本に来て2社目です。スウェーデンにいた頃から金融業界で働いていて、前職は暗号通貨関連の会社で働いていました。ただ小さなスタートアップだったので職場環境も混沌としている状況だったので、より大規模なシステムと開発者を抱える会社に移りたいと思ったんです。

そしてPayPayに入社したのは設立後間もない2019年。PayPayを選んだ理由は、フラットな組織で、エンジニアがPayPayの技術を自分たちで形成する自由があると感じたからです。正直に言うと、入社する前はそれが本当かどうか心配していましたが、今では良い選択だったと言えます。

Anshul:
私の場合は、日本で働きたいと思っている中で希望にピッタリだったのがPayPayでした。第一に非常に多様性に富んだ環境で、さまざまな国から多様な経験を持つスペシャリストが集まっていること。第二に、急成長していて、プロダクト自体もとても有名な点も魅力的でした。

部署の課題は?

Sebastian:
PayPayが急成長するにつれ、開発者内で起きていることすべてを把握し、多くのエンジニアが満足するソリューションを提供するのは難しくなっています。なので、他の開発部門やステークホルダーとのコミュニケーションを改善していかなければなりません。私たちの取り組みを、より早く、より広く社内にリリースできるようにしていきたいですね。

Anshul:
同時に、開発者からフィードバックを得る方法の確立も課題の1つです。何かをサービスインすると、開発者からいろいろなフィードバックが返ってくるものの、かなり断片的な内容です。そこで開発者がフィードバックできるようなワークショップやドロップイン・セッションの開催に取り組んでいます。

David:
私たちの仕事は、新商品を作るのと同じように、スクラッチで何かを作り上げ、開発者からのフィードバックを得て、定期的に改良していくことが求められます。
自分たちでどんな技術を使うかを自由に選べるという裁量の大きさは魅力とも言えますね。

チームの雰囲気は?

Anshul:
本当に仲が良くて、普段のミーティングでも雑談に花が咲くことも多いですね。多くのメンバーが東京にいるので会うのも簡単で、少なくとも月に一度は拠点に集まっています。みんなとてもオープンで、アイデアの提案したり、議論も抵抗なくできますし、何かトラブルを抱えているメンバーがいれば、チーム全体で話し合います。単なるコーディングのヘルプから、プロセスに関すること、行き詰っていることまで、どんな内容でもSlackでメッセージを送れば応えてくれます。

David:
テックリードをおいていないのは、Developer Experienceチームの大きな特徴の一つです。基本的に、誰かがメンバーに仕事を割り振るのではなく、個人が自由にプロジェクトを選びます。そしてシニアメンバーを中心に自発的にプロジェクトオーナーとなって進めていきます。

Sebastian:
チーム内に序列はなく、すべての人がオーナーシップを持つことを奨励しているんです。だから入社1週間でも、積極的に貢献できることに取り組んでいってほしいと思っています。もちろん、それは丸投げするということではなくて、チーム全体で超えるべき課題をクリアするために、チームの一員として自発的に取り組んでいってほしいという想いでやっています。

今後、チャレンジしたいことは?

Anshul:
開発者ともっとオープンなコミュニケーションを取りたいですね。今期の目標の一つは、開発者とのコミュニケーション・チャンネルを持つことで、私たちの取り組みに関するフィードバックを日常的に得られるようにすることです。

Sebastian:
私は開発者の文化とコミュニティの育成にチャレンジしていきたいと思っています。これは私たちが得意としている技術的な課題解決とは異なる分野の課題で、開発者が良い会社で、親切な同僚や興味深い技術とともに働いていると感じられるようにすることです。例えば、Kotlin、データベース、AIフレームワークなど、さまざまなトピックの技術的な話をしたり、ベストプラクティスを開発したりするコミュニティを形成し、技術的・文化的発展につなげたいと思っています。

最後に、読者にメッセージをお願いします!

Sebastian:
マネージャーは私たちに大きな信頼を寄せてくれていて、私自身のプロジェクトのアイデアを追求する機会を与えてくれるので、楽しくてやりがいがあります。

Anshul:
PayPayは多様性に富んだ環境で働ける素晴らしい職場ですし、私たちのチームが取り組んでいる、社内の開発者に変化をもたらす仕事は大きなチャレンジです。新しいことを学ぼうとする意欲があり、コミュニケーション能力が高い方なら活躍できると思います。

David:
リーダーも同僚も、新しいソリューションの提案に対してオープンマインドですし、自分が発案したプロジェクトに携われるとても恵まれた環境です。 多くのスタートアップと同じようにPayPayも立ち上げ当初はカオスな面もありましたが、次第に職場環境も経営陣も大きく改善されてきました。現在のPayPayは、親しい友人にも自信を持っておすすめできる会社です。ぜひ、自発的でコミュニケーション能力の高い人とご一緒したいですね!

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※募集状況、社員の所属等は取材当時のものです。