PayPay Inside-Out People and Culture

業界初を次々と生み出す、PayPay証券の情熱と覚悟

2023.10.11

PayPayリーダーインタビューは、PayPayグループトップの人柄や考え方をシリーズでご紹介しています。今回ご紹介するのは、PayPay証券のCEO、番所 健児さんです。

番所 健児(ばんしょ けんじ)

PayPay証券 代表取締役社長

新卒でカード会社に入社し、その後ネット金融企業に転職。事業開発や経営企画、M&A領域のキャリアを経て、2016年にソフトバンクに入社。PayPayの創業などフィンテック領域の新規事業開発で中心的な役割を担った。22年6月にPayPay証券の代表取締役社長に就任。

自ら描き、自ら動き、胸を張って語る

これまでのご経歴を教えてください!

新卒で入社したのはクレジットカード会社でした。当時金融といえばメガバンクの時代でしたが、クレジットカード領域ではEMVチップが話題になり、今でいうスーパーアプリ化構想のように「決済を中心に暮らしを豊かにしていく」アイデアが模索されており、リテール金融のフロンティアという思いをもって入社を決めました。

しかし実際に入ってみると、固まったビジネススキームから変わっていかない状況に、自分が思い描いていたこととのギャップを感じました。そこで当時勢いのあったネット金融の会社に転職し、経営企画やBizDev領域、投資など、さまざまなスキルを学ばせていただきました。事業の立ち上げなども経験する中で、より大きな事業を動かしたいという思いが強くなり、フィンテック領域の新規立ち上げを企画していたソフトバンクに入社を決めました。

ソフトバンクでは、フィンテック分野の事業開発の担当者として、PayPayの立ち上げや、PayPayを中心とした決済金融のエコシステムの構築といった戦略策定に携わりました。そして、モバイル証券事業の強化にあたり、自ら手を挙げてPayPay証券の社長に就任しました。

自ら手を挙げたのはなぜですか?

第一の理由は、ソフトバンクでフィンテック分野の全体戦略を描きながら資産運用領域の重要性を感じていたことです。PayPayが6,000万人以上の方に使っていただけるようになり、次はいかに長くたくさん使っていただくかというフェーズになってきた中で、ユーザーと長期の関係を築いていく資産運用が果たす役割は非常に大きい。自分自身が描いていた絵を実際に形にしていけるというのは、とても幸せなことだと感じたんです。

もう一つは、これまでに出会ったアントレプレナーやCXOの方々の「自ら動く」姿勢に非常に感銘を受けたからです。座して待つのではなく、自ら動いて誰よりも事業を理解し、自分たちの事業やビジョンを堂々と語る姿を見て、自分もチャンスがあるなら挑戦したいという想いで手を挙げました。

基盤が整い、ここから第二の創業

PayPay証券の現況を教えてください!

金融エコシステムの重要な一角を担う企業として、スタート地点に立ったところです。「ポイント運用」(*1)は1,000万ユーザーを超え、決済アプリ上で資産運用ができる日本初の取り組みである「PayPay資産運用」(*2)もスタートしました。これによって、金融エコシステムを形づくる事業基盤が整ったと言えます。ですが、まだまだここで満足するつもりはありません。社員にいつも言っているのは、ここからが第二の創業だということです。

(*1) ポイント運用は、PayPay証券の完全子会社であるPPSCインベストメントサービス株式会社が提供
(*2)「PayPay資産運用」は、PayPay証券が提供する「PayPay」内のミニアプリで、簡単に資産運用ができるサービス

では、第二の創業におけるPayPay証券のミッションは?

日本の資産運用の構造を変えていくことです。これまで多くの証券会社が富裕層やトレーディング層をターゲットにしてきました。しかし、老後2000万円問題に代表されるように、資産運用に取り組むべきなのは、まだ資産運用を始めていない方や関心がない方たちだと思うんです。PayPay証券はそういう方たちに徹底的に向き合い、すそ野を広げていきます。

そのためには、ユーザーが資産運用を始める際の障壁となっている「わからない」という壁を壊していくことが重要です。「PayPay資産運用」のアプリや「ポイント運用」を実際に見ていただけば、私たちのわかりやすく体験しやすいプロダクトへのこだわりは感じていただけるのではないでしょうか。

絶対に絶対に諦めない文化で業界を変える

PayPay証券はどんなカルチャーの組織ですか?

さまざまなバックグラウンドの方がいますが、全員がオープンなコミュニケーションで意見を言い合える環境があります。フィンテックはファイナンスとテクノロジーで新しいビジネスを生み出すものなので、証券の経験がない方を本部長に登用したり、女性や20代の管理職がいたりと、多様性を体現した組織を目指しています。その中でお互いにアイデアを共有し合う文化があり、私も日々たくさんの意見をもらっています。

そして、大事なカルチャーとして根付かせていきたいのは、「絶対に絶対に諦めない」文化です。この業界で新しいことをやるには、それぐらいの覚悟が必要です。できない理由をあげればキリがない、それでも他がやっていないことを自分たちはやっていくんだという覚悟です。PayPayが圧倒的なスピードで成長していく中で、PayPay証券も同じかそれ以上のスピードで成長していかなければならない。一つのアイデアがだめでも、二の矢・三の矢を考えて次々試す執念を持って挑むチームでいたいです。

人が増えても決していわゆる大企業体質にならず、永遠にベンチャーであり続けられるよう、チャレンジやスピード、チームワークを大事にする組織づくりを進めています。

番所さんが仕事をする上で大切にしている価値観を教えてください。

目の前の仕事に真剣に取り組むことですね。私自身のこれまでを振り返ると、何か大それたビジョンを掲げてキャリアをスタートしたわけではなかったですし、上手くいったことばかりではありません。ただ、できたこともできなかったことも含めて、自分の大切な人に胸を張れるような働きをするということだけはずっと念頭に置いて仕事をしてきました。目の前のことに真剣に取り組んできた結果が今に繋がっているなと思います。

経営者になってからは、「鳥の目、虫の目、魚の目」と例えられますが、俯瞰して大局をとらえること、複眼で見て多角的に評価すること、トレンドを見てこの先の変化を想像すること、そして目の前のことに真剣に取り組み、リーダーシップを発揮することを強く意識していますね。

「はじめての資産運用」の第一想起でありたい

将来のビジョンや、成し遂げたいことを教えてください!

目指すゴールは、「はじめての資産運用はPayPay証券で」と、一番に想起いただけるような存在になることです。新しいNISA制度が恒久制度となり税制優遇が拡大されることで、今後5年から10年で、今の銀行口座のように、ほとんどの人が証券口座を保有し活用する時代が必ず来ます。今まで資産運用に関心がなかった人が、PayPay証券をきっかけに資産運用を始めて、豊かに暮らすことに貢献できたら、本当に素晴らしいことだと思っています。

どんな方がPayPay証券に向いていると思いますか?

証券の知識や新規事業のノウハウはもちろん大切ですが、新しいビジネスを展開していくときは、チャレンジをするマインドが大切だと私は常々思っています。
その上で重要な要素となるのが、まずはコミュニケーション能力。相手の立場に立って考えることができ、説得できるコミュニケーションが取れること。次に謙虚であること。他者に敬意を払い、常に学ぶ姿勢でいること。そして、自信がある人。これまでの経験から、自己分析をして自分の特徴を理解できていて、困難を乗り越えられる自信を持っていること。最後は、働くのが好きな人です。仕事を通じて、新しい価値観を得たり、自分自身の成長や成熟感を得たりすることを楽しめる方や、自分が頑張ったことが、自分の成長につながる、ビジネスのためになる、誰かのためになるという実感を持って働ける方は、PayPay証券で大いに活躍していただけると思います。

読者の皆様へメッセージをお願いします!

高い目標を目指して本気でやっていくPayPay証券のビジョンに共感していただける方に、ぜひ仲間になっていただきたいですね。前人未到の山に一緒に登る志を持った方をお待ちしています。

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※募集状況、社員の所属等は取材当時のものです。