PayPay Inside-Out People and Culture

ビジネス×経理×システムのハブとなって事業に貢献。進化を続けるビジネス管理部

2023.11.09

PayPayグループで働く圧倒的プロフェッショナルに迫るプロフェッショナルシリーズ。
今回は、経理本部ビジネス管理部の部長を務める小田原さんにインタビュー。転職の経緯や印象的なプロジェクト、やりがいなどについて伺いました。

小田原 美穂(おだわら みほ)

経営戦略統括本部 経理本部 ビジネス管理部 部長

新卒で道路建設会社に入社し、経理事務を中心に営業企画や建築営業、不動産調査等に幅広く従事。その後、化粧品・健康食品販売会社への転職を経て、ヤフー株式会社(現LINEヤフー株式会社)に入社。購買部長・経理企画部長を経験し、2018年に創業準備段階のPayPayに出向。経営管理部長として経理全般、システム導入等を行う。2020年にPayPayに転籍し、現職。

経理知識だけでなく、幅広い経験がいかせる場所

これまでのキャリアとPayPayに入社した経緯を教えてください

新卒時はまだ建設業界が上り調子の時代だったこともあり、道路建設会社に入社をしました。昔から新しいものを作っていくことに興味があったので、開発事業や新事業の拡大を進めているという話を聞いて興味を惹かれたんです。事務職で採用されたのですが、IT化を進めていくと経理事務の合間に手伝っていた営業企画の業務割合もどんどん増えてしまって、折角なので、営業もやってみれば、という上司の勧めもあって企画提案営業の総合職にチェンジしました。不動産の有効活用提案するときなどは自分で不動産調査をすることもありました。建築業界が下火になったタイミングで2社目の販売会社に転職しました。ここでは経理・人事担当の傍らバックオフィスのシステム導入も経験しました。その後に入社したヤフーではこれまで培った幅広いスキルが活き、購買部長や経理企画部長も経験させていただきました。

入社して18年経ち、今後のキャリアを考えた時に子会社の立ち上げにも興味があることを伝えていたところ、創業準備段階のPayPayのお話をいただき出向してきました。コーポレート機能が全くないところからの立ち上げという貴重な経験をさせていただき、今後も会社の成長に貢献しようと転籍を決め、今に至ります。

ビジネス管理部のミッションと業務内容を教えてください

経理本部ビジネス管理部は、もともと経理部門を分割する際に新サービスに関わる会計周辺のルール整備やシステム化といった基盤整備を担うために設立した部署です。「システム化・効率化を促進することにより財務情報の適正化を図り、社内外のあらゆるステークホルダーに貢献する」をミッションに、ビジネスチームやシステム本部などの関連部署と経理をつなぐハブとなって、財務課題やリスクを踏まえたビジネス基盤の提供を行っています。

幅広い業務を担うため部内は2つのチームに分かれています。1つは新サービスのシステム化や立ち上げ支援、与信・債権管理業務などの業務を担うビジネス管理チーム。新サービスを立ち上げる際に経理が適切に財務諸表を作成できるように、経理知見とシステム知見を駆使しながら債権管理や債権システムの構築を行っています。基幹システムに追加する会計要件定義のサポート、部門との調整なども行っています。

もう1つは、ERPシステムの導入などのシステム化推進、運用管理などを担うIT化推進チームです。いずれも適切な財務諸表の作成がゴールになりますが、経理の知見だけでなくシステムの知見も必要ですし、関係各部署との調整力も求められます。

事業・サービスに近い立場で事業に貢献できる手触り

ビジネス管理チームの担当案件について教えてください。特に印象的だったプロジェクトはありますか?

新しいサービスについては関わり度合いの違いはありますが、全てのリリースに関与しています。中でも2019年10月の資金移動業取得にともなうPayPayマネーのサービス追加は、事業拡大にとって非常に重要な案件でした。お客様からお預かりしたお金を適切に管理するためのシステム開発、業務フローの構築など大掛かりな導入で調整事項も多く、簡単ではありませんでしたがやりがいのあるプロジェクトでした。

実際にどのような流れで進めているのでしょうか?

大枠は下記の流れで進行しています。

  1. ①新しいサービスの検討時にビジネス部門のサービス概要書を確認し、会計/業法観点で考慮すべき事項がないかをチェック
  2. ②経理部や関係各所を交えてシステム追加や変更が必要な箇所がないかの確認、要件定義の作成サポート
  3. ③システム部門と連携し、必要な開発要件について調整

一方のIT化推進で特に印象的だったプロジェクトは何ですか?

創業時から利用していた勘定奉行という一般的な会計システムを昨年10月にオラクルのERPシステムにリプレイスしました。内部統制の強化や、会社の成長に伴い、グローバル展開にも対応できるシステムへの移行が目的でしたが、導入当初は混乱もあり、安定稼働に向けての取り組みを進めてきました。この1年で周辺システムとの連携の自動化や改善を進め、現在では安定して業務が進行するようになりました。今後も、より利便性の強化や内部統制上の要件拡充などの改善を進めていきたいと考えています。

ビジネス管理部で働くやりがいはどういった点にありますか?

ビジネス管理部は、コーポレート部門の中でも事業・サービスにより近い立場で事業貢献ができることが特徴であり、それがやりがいにもなっています。PayPayは次々と新サービスを生み出していますが、決済・金融サービスにおいては新サービスの根幹となるビジネススキームやシステム設計にも会計や業法が影響を与えます。そこをサポートしているのが私たちです。いかに早く、リスクなく新サービスをリリースできるかに関わりますので、会社を背負って立っている意識で取り組むことができます。

チームの雰囲気はどうですか?

フルリモートとはいえ、チーム定例や統括本部でのAll Hands、部内のチームビルディング研修なども設けており、気軽に相談や雑談ができる環境です。少数精鋭で担当分野を明確にしながら進めていますが、チーム内や部内でそれぞれの業務内容や進捗、課題感を共有しているので、一人で悩むようなこともありません。
新しく入る方についても、メンターがついて1on1でコミュニケーションを取っていきますし、オンボーディングの体制やマニュアル等も用意していますので、すぐにキャッチアップしていただけると思います。

壊すことを怖がらず、経理業務を進化させていく

PayPayでの業務で大切にしていることは何ですか?

私はついつい楽しみすぎて、思いついたらすぐに行動に移しがちな性格なので、独断専行にならないようにワンチームで進めていくことを意識しています。PayPay 5 sensesの中だと、下記に近いですね。

Ego is not welcome, Communication is necessary
コミュニケーションを大切にし、仲間のダイバーシティを尊重する。
また決定事項はワンチームで取り組む

もちろんスピーディーに物事を動かしていくことも大切ですが、共有したり、周囲の意見を聞いたりしながら、ワンチームで部内全員でスキルをアップしていきたいと思っています。

今後成し遂げていきたいことは何ですか?

PayPayならではの事業貢献のあり方、コーポレート機能のあり方を追求しながら、効率化を促進し、事業に貢献していきたいです。キャッシュレス領域の最前線を走る企業ですし、他社を見倣ってもPayPayにはうまくはまらないと思うんです。
まだまだ成長中でもあるので、止まることなくどう進化させていくかを常に考え続けていきたいですね。安定すると変わるのが怖くなってしまいますが、怖がらずに壊しながら作っていくことを楽しめたらと思います。

最後に、読者へメッセージをお願いします!

私自身、PayPayで新しいことに取り組めることが非常に楽しく、難しく見える課題でも複数の選択肢を持ちながら、最適解を判断して実行に移していくことにやりがいを感じてきました。ですので、メンバーにもぜひチャレンジすることを楽しんでほしいと思っています。
組織に枠に囚われることなく、自ら課題解決を推進するホスピタリティを持った方や、相手の意見を尊重し、その思いを汲み取りながら、どうやったら実現できるのかを考えられる方ならご活躍いただけると思います。ぜひ一緒にチャレンジしましょう!

※募集状況、社員の所属等は取材当時のものです。