PayPayグループで働く圧倒的プロフェッショナルに迫るプロフェッショナルシリーズ。
今回は、Product統括本部Payment Product本部デザイン部 部長のYAGI(青柳 麻紀)さんに、今フォーカスしていることや、PayPayのデザイン部門ならではの強み、今後のチャレンジなどを伺いました。
青柳 麻紀(AKA”YAGI”)(あおやぎ まき)
Product統括本部 Payment Product本部 デザイン部部長
新卒でヤフー株式会社に入社し、複数のモバイルアプリの新規立ち上げ、Yahoo! JAPANアプリのUX責任者などに携わる。その後、2018年のPayPay立ち上げ当初からYahoo! JAPANアプリ内でPayPayが利用できるようデザイン担当として関わり、2019年7月よりPayPayに出向しPayPayアプリのデザイン設計の現場責任者を務める。2020年4月PayPay株式会社に転籍し、2021年5月より現役職。
デザインの力でPayPayをもっと育てたい
これまでの経歴と、PayPayに参画した経緯を教えてください
幼い頃から絵を描くことが大好きでした。元は人見知りする性格だったのですが、絵を描くと周りの人が褒めてくれるので自信になり、人と喋ることが苦手ではなくなりました。嬉しくてそのまま絵を描き続けていたら、デザイナーという仕事に繋がったんです。
新卒でヤフー(現、LINEヤフー株式会社)に入社後、QRコード決済アプリの存在を知ったことがきっかけで金融領域のUXに興味を持ち、自分もチャレンジしてみたいと思うようになりました。そんな時にYahoo! JAPANアプリ内でPayPayが利用できるようデザイン担当として携わることができたので、迷わず手を挙げてPayPayに出向しました。
私がPayPayに移った当時はプロダクト自体がまだ立ち上がったばかりで、「何事もまずは一度やってみてから考えよう」という上司の方針のもと、もちろん責任は伴いますが、のびのびと自由に試行錯誤させてもらってましたね。今もなお、当時のマインドはプロダクト部門全体に引き継がれていて、やりたいことがあればどんどんチャレンジできるカルチャーです。

YAGIさんの現在のミッションを教えてください
現在はデザイン部部長として、PayPayアプリ全体のUX管理、UX戦略の設計や、部署の運営に取り組んでいます。その中で私のミッションは2つあります。
- PayPayアプリをユーザーの生活の中でなくてはならない存在に育て上げること
- PayPayのデザイナーたちが輝いて働ける組織を育て上げること
PayPayのユーザー数は6,400万人以上(※2024年6月現在)となり、いまや支払いアプリとして、現金支払いに代わる存在になりつつあります。一方で、支払い以外の金融領域にはまだ伸びしろがあると感じます。今後は例えば自分の給料の管理銀行としてPayPay銀行を利用したり、受け取った給料の一部をPayPay証券で運用したりといった支払い以外の体験も増やすことで、PayPayをユーザーの生活に欠かせない、今以上に無くてはならない存在にデザインの領域から育てていきたいです。
また組織運営については、デザイナーたちが生き生きと働くことができる環境作りを第一に考えています。どうすればより良いものになるかどんどん自主的に出してくれる優秀なメンバーに囲まれている中で、私の役割は、メンバーが出した提案が会社方針やユーザーニーズとマッチしているかどうかを考えることです。会社とデザイナー、ユーザーの間のハブになり、各デザイナーたちが生き生きとデザインに取り組むことができる組織を作り上げたいです。

グローバルな組織だからこそできる、PayPayのデザイン
部長への就任後、忘れることのできないチャレンジはありますか?
UXリサーチの環境を充実させたことです。PayPayがサービス開始した当初からユーザーリサーチを行ってきましたが、当初は新機能のリリースと改善に最優先で取り組む必要があり、腰を据えてじっくりリサーチを行うには少し時間が必要でした。
PayPayの規模拡大とともに徐々に環境が整い、まずは部内にリサーチを推進するワーキンググループを立ち上げました。もっとリサーチを追及していきたいという熱い想いを持ったメンバーが中心となり、社内でアンケート調査を行ってリサーチの事例を積み上げたり、オールハンズミーティングでプレゼンするなどして、少しずつリサーチの重要性をプロダクト部門内に広めていきました。Design Talksでも各メンバーがそれぞれの取り組みについて紹介してくれているので、ぜひ読んでいただきたいです。
その後も地道に活動を続け、今までに行ったリサーチの効果検証や他社の事例をドキュメントにまとめて社内でプレゼンを繰り返した結果、最終的に経営層の了承を得ることができました。根拠を持ってロジカルにデザインしていくことに私たちデザイナーは重きをおいています。これからもユーザーリサーチを大切にしていきます。
他社と比べて特に力を入れている点や強みについてお聞かせください
まずPayPayの強みは、日本の人口の半数以上に利用されている決済手段だという点です。PayPayはサービス開始してからの数年で、現金払いが中心だったユーザーのマネーライフを大きく変えることができました。ユーザーの生活を変えることのできるアプリは世の中には多くないためチャレンジングですし、デザイナーとしてとてもやりがいを感じます。
また、デザイン部のユニークな特徴のひとつは、世界各国からメンバーが集まったグローバルな組織だということです。日本国内でデザインをしてきた人には無い発想や、新しい視点での提案も多く、お互いによい化学反応を起こしながらデザインを行えることが大きな特徴です。先日も、メンバーが自国のカルチャーや流行っているアプリを紹介し合うワークショップを開催し、日本市場と比較し、とても盛り上がったんですよ。

最近はユーザージャーニーを途切れさせないことにも力を入れています。すごく当たり前なことなんですが、なかなか実現しようとすると難しい。この点は私達もかなり慎重に対応していますね。さまざまなバックグラウンドを持つデザイナーが1つのアプリをデザインしていると、どうしても個別最適化が進みがちです。ですがユーザーの視点に立つと、本来であれば同じ世界観を持つべきアプリの中でさまざまなサービスを利用する際に、それぞれの画面デザインがバラバラでは使いづらいし、途中で離脱にもつながってしまいます。
どうそのような状態を回避するか。その解は、デザイナー全員が同じ温度感で、同じ方向を向いてデザインを行うことにあると思います。そこで、組織をいくつかのユニットに分け、会社の方針や私の考えを共有しやすい体制を作っています。また、デザイン部全体で週に2回デザインレビューミーティングを行い、他のチームのメンバーの担当サービスについて学んだり、意見交換も行っています。
さらに、メンバー同士の交流を目的にしたワーキンググループも設けています。自分が所属していないチームのメンバーとも交流することで学べることも多いですし、業務以外でのコミュニケーションも増えて、部内全体の活性化にも繋がっています。困っているメンバーがいたら率先してサポートしたり、休日にはキャンプに行ったりと、みんなとても仲が良いんですよ!
今後YAGIさんが強化していきたいことを教えてください
デザイン部チーム全体で金融領域についての知識をもっと高めていきたいです。毎月オフィスデーを設け、メンバー全員でミーティングやワークショップを行っているのですが、先日も部門トップを呼んで会社が目指す金融サービスについてお話しいただき、質疑応答のセッションを設けました。今後も社内のファイナンス部門のメンバーとのセッションを行うなどして、キャッシュレス社会の未来を作っていくために必要なデザインとは何かを他部署を巻き込んでデザイナーたちとともに考えていきたいです。
そして、ユーザーリサーチの機会ももっと増やしていくつもりです。ユーザーインタビューなどを通して、日本のユーザーの金融知識や、どういった金融活動をしているかを深掘りし、よりユーザーファーストなデザインを提供していきます。

自主性とコミュニケーションが成長のカギ
仕事をする中でYAGIさんが意識していることはなんですか?
PayPayの5 sensesの中で「Ego is not welcome, Communication is necessary.」を常に意識しています。デザイナーは職種柄、自分の意見を通したい、自分が作ったものを世に出したいという意識が強い人も多いのですが、自分だけのエゴを貫くのではなく、会社の方針に沿うことや、ユーザーが求めているものを提供することが大切です。ユーザーやステークホルダー、メンバーとのコミュニケーションを丁寧に重ねていくよう心がけています。
メンバーの成長のために大切にしていることはありますか?
メンバーの自主性を尊重するようにしています。私自身の経歴を振り返ると、前職で新規アプリの立ち上げなどさまざまなサービスに自主的に関わり、やりたいことに自由に取り組むことができたことで、大きく成長できたと感じます。成功体験だけでなく、失敗して学んだこともたくさんありました。デザイン部のメンバーにも、新しいアイデアがあれば周囲に気兼ねせずどんどん提案し、自主的に取り組む中で、成功も失敗も体験してもっと成長してほしいです。
PayPayを無くてはならない存在に
最後に、YAGIさんにとっての今後のチャレンジをお聞かせください!
私自身、いちユーザーとして、今やPayPayが財布よりも無くては困るものになっています。これからは支払いだけにとどまらず、ユーザーの金融生活全てをPayPayがサポートしていきたい。いちユーザーとしてもデザイナーとしても、PayPayを今以上に無くてはならない存在にしていきたいです。
そのような状況を創り上げていくためにも、デザイナーが輝ける環境作りを続けていきます。やっぱり生き生きと仕事できるのって、よい仕事にも繋がっていくと思うんです。ユーザーにとってワクワクするようなデザインを今後も作り上げていきたいですね。
グループ企業との連携もかなり密に進めていますし、PayPayは決済アプリに留まらず、今後は人々の生活のあらゆるシーンに役立つアプリを担っていくと思います。ユーザーやステークホルダー、チームメンバーと積極的にコミュニケーションし、ハードルの高い課題でも楽しんでチャレンジしたいという方とぜひご一緒できたら嬉しいです!
現在募集中のポジション
※募集状況、社員の所属等は取材当時のものです。

