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新CFO 影近航さんに訊く

Az

2022.01.31

2022年1月1日付で入社、PayPay執行役員CFO(経営戦略統括本部長 兼 経営戦略本部長)に就任した影近航(かげちか わたる)さんにインタビューしました。

影近 航(かげちか わたる)

執行役員CFO / 経営戦略統括本部長 兼 経営戦略本部長

これまでのお仕事について教えてください

1998年に旧日本興業銀行(現みずほフィナンシャルグループ)に入社しました。支店の営業から始まり、産業構造の再編で日本経済を活性化させたいという想いから社内公募制度でM&A部門に異動しました。TMT(テレコムメディアテクノロジー)業界を担当しましたが、当時は国内通信の再編時期でしたので毎週のようにディールが動いていました。中でもソフトバンクによるボーダフォンジャパン買収のメインアドバイザーとして、価値算定、価格交渉、ファイナンスなどを担当したことは良い思い出です。

当時、多くの案件に関与していたこともあり、M&Aにはある程度の達成感を感じました。その後、海外留学、IR業務、ニューヨーク勤務を経て、ソフトバンク株式会社へ出向して上場のお手伝いをさせていただきましたが、ここでも実にさまざまなドラマを経験しました。笑。

その後、再びみずほにて財務企画に従事し、このたびご縁があってPayPayに入社しました。

率直に、今PayPayで成し遂げたいことはどんなことですか?

PayPayはものすごい潜在力をもっていると思うんです。

素晴らしいテクノロジーの力に加え、営業力、マーケティングの発想力もすごい。さらには親会社も含めた資本力や世界のユニコーンへのネットワークも持っている。

私は、前職では世界に通用する金融機関をつくりたいという一心で、仕事に励んできました。世界は今どんどんデジタルに向かっている。人々の活動の多くがスマートフォンの中で繰り広げられ、そこで新しいビジネスが次々に生まれている。PayPayはそこで新しい金融ビジネスを創出してきているし、さらにそれを加速する力を秘めているし、もっとできる。私も是非それをやってみたいんです。

現在は決済が中心ですが、今後は証券、銀行、運用、コインなどに展開し、地域的にも日本、アジア、そして世界で展開する。これを是非やりたい。テクノロジーの力で人々に新しい価値を、経験を、感動を提供する。不便なところを、すでに気が付いていることも、気が付いていないことも解決していく。そういうところで自分も力になりたいです。

できないと言われていること、価値がないと思われていること

世の中には「できない」と言われていることが沢山あります。例えば、金融では100%クラウドにはできない、アジャイル開発は無理だとか。

でも私は「できない」と言われていることが本当にできないのか確かめたい。「本当はできるんじゃないのか?」「やりようがあるはずだ」「できるように考えたい」と思ってきました。それを確かめたいと思っています。

それから、お客さま本位で考えたい。
例えば、日本ではマイナス金利政策が続いていますので、新たに預金を取れば取るほど、財務的には苦しくなる状況です。結果として、多くの金融機関において、個人向けビジネスの拡大には及び腰な状況になっています。しかしながら、ここにも違和感を感じてきました。どんな世の中であっても、お客さまは何よりも大切な資産であるはずで、お客さまにいかに付加価値をお届けし、対価をいただき、Win-Winの関係を構築していくかを徹底的に考えて実現していきたい。PayPayではそれを実現していけると思っています。

例えばスマートフォンで

最近我が家ではPayPay証券がブームです。いつからか、高1と中1の息子と娘が「XX円上がった!」と毎日興奮して話している。何の話をしているのかと思って聞いたら、自分のボーナス運用をチェックしているとのこと。そこから話が弾んで、最近証券口座を作ってあげました。笑。

これを見て思ったのが、やっぱり売り方なんだな、ということ。取っ付きやすいフォーマットを作れば、眠っている需要を掘り起こす余地は確実にあると実感しました。日本では長年に亘って「貯蓄から投資へ」という課題が克服されずにいますが、その解を見た気がしました。夢は深まるばかりです。笑。

経済を動かす。活性化する。投資教育も大事

日本人は貯蓄性向が高いですが、日本は世界最大の米国債保有国です。つまり、そのお金の多くはアメリカへ渡り、それが株式とか不動産に投資されて利益を生み、人々の生活を支えている。やはり、投資教育は重要です。

中高生がお金に興味をもたないと経済は活性化していかないですよね。PayPay証券のアプリはマンガで投資や特定口座の流れや、Tesla創業者(イーロン マスク)の物語が読めるんです。既存の金融機関だと文字ばかりの説明書か、難解なパンフレットしかありませんので、読みたいとは思えません。でもマンガで「あぁこういう人が創業者なんだ、こういう挫折があったんだ!」と分かるなら、若者も読みます。

そもそも株式というのは夢に投資するものだと思うんです。その夢に一票投じるかどうかを考える材料の提供方法として、創業者の夢をマンガで伝えようとする着眼点、マーケティング発想力、そして一瞬で買える投資のやりやすさなど、PayPay証券ひとつを取ってもすごいと感心しているんです。既存の金融機関だけだと、こういう取り組みを始めるにはかなりの労力と時間がかかります。

イノベーションを起こしたい人はいっぱいいる

ただ、既存の金融機関にいる人の中にもイノベーションを起こしたいと思っている人は多いです。特に若者はみんな思っていますよ!

イノベーションを起こしたい人なら、金融にいる人だけでなく、いろいろな人がPayPayに来てくれるといいと思います。コンビニやスーパーのような小売り、洗剤とか飲料などの消費財、テックなどいろいろな業種から集まってきて、化学反応が起きることで初めてイノベーションができる。PayPayは若い会社ですから、わいわいがやがや、「どうやったらできるんだっけ?」とやる、やり続けることが大切だと思うんです。

なんでもブレイクスルーって、全然違う意外なところから飛んできて、「あ!これいいじゃん」ってなるところから始まるんですよ。我々はWFAだし、日本だけでなく、色々なメンバーの考えを採り入れると、全然違った発想からサービスが生まれたりするんですよね。

WFAという働き方。チームはface-to-faceでたまに会う

私は、M&AとかIRといった仕事を経験してきましたが、そこでは交渉相手とか世界中の投資家に直接お会いします。五感をフルに使い、一挙手一投足も見逃さず、何が本音で何が建前か、何を真に求めているかを感じ取るべく実践してきました。

それに業務が佳境になったときは、その場にみんな集まって、手分けしてガサガサっと仕事を進めてきたので、正直、最初はWFAに馴染み切れるか不安がありました。

ただ、私の部門は入社してから日が浅い方が多く、チームビルディングのために定期的に集まるようにしています。先日、その集まりがあり、あちらこちらで「初めて生でお会いしましたね」とか「実際にお会いすると、画面越しとは違う印象ですね」という会話が交わされ、お互いに理解を深めることができていました。コロナ禍で飲みにこそ行けませんでしたが、このようにface-to-faceでの良さを補完できるのであれば、家事や育児への参加など、家族との在り方も変えることができますから、このスタイルもいいなと思い始めています。

配下のメンバーにはどんなことを求めますか?

この前、直接話したのですが、私は仕事力で大事なことは3つあると思っています。

一つ目は知識。仕事に必要な知識を持ってほしい。

二つ目は思考。考えることです。いくら知識をもっていても、それを活かし、何があるべき姿なのか、どうやって実現するのか、と考える力がなくてはいけない。だから常に考えていてほしい。考えれば考えるほど、いろんな論点や争点が見えてきて、その得失を認識できるし、対策も浮かんできます。だから一番考えている人に任せたいんです。

三つ目は情熱です。これは、これから何度も繰り返して言っていこうと思っていますが、最後は情熱だと思うんです。目標に向かって、歯を食いしばって粘っていけるかです。

これからいろんな仕事に取り組むと思いますが、チームとしての力をいかに底上げするか、そこを大事にしていきたいとメンバーとも話しています。

PayPayでイノベーションを起こしたい仲間にメッセージを

私も入社したばかりではあるのですが、じゃあ、その私は何故転職してきたのかというと、ふと「死ぬ間際に自分の仕事人生に悔いがないと思えるか」と考えたんですね。

健康寿命が長くなったこともあって、70歳までは働くつもりなのですが、今年あたりが社会人になってからの年数で考えれば折り返し地点です。そこで「新しいことに挑戦して、もう一つ違う自分を生きてみたい」と思いました。いまは、私自身の仕事人生の第2章、影近航2.0が始まったばかりで、新卒23歳くらいのフレッシュな気持ちでいます。

こういう思いを持つ人もいると思います。これまでと少し違うことをやりたい。違う自分になりたい、新たな感動を届けて、世の中を面白くしたい。情熱を傾けて一緒にワイワイとできる仲間は大歓迎です。

登る山はわかっている。あとはどう登るか

PayPayはまだベンチャーというか、伸び盛りの段階なので、私の領域でいうと、あれもやらなきゃ、これもやらなきゃということがいっぱいあるわけです。

ゴールは見えているけど今はまだここにいて、それをゴールにどうつなげるか。しかも高速にやらなきゃいけない。何からどう始めるか、どのようにやっていくべきか…と考えて、頭の中をぐるぐると回り続けています。笑。

社長の中山さんも同じようなゴールイメージをお持ちで、それがヒシヒシと伝わってくるので、「早くやらなきゃ!」ってなります。以前アメリカに赴任して初めて国際業務を手がけたときも、自分よりも遥かに業務に精通した役員の下で、初日からガンガンと成果を求められて似たようなプレッシャーを味わいました。「こういう苦しみは今回が最後でいいと思っている」と妻に話したのですが、「それを何度聞いたか分からない」と笑われました。

ただ、今回登ろうと思っている山はとても高い。
エベレストを麓から見ながら、あぁ、あそこに行けばいいんだな…と見ているような状況。ゴールはわかっていますが、そこへ辿り着くまでの道のり、必要な準備を考えると途方に暮れる瞬間もある。
でも、そこに行こうと思わないと行けないですから!

部門のメンバーには常に幸せでいてほしいし、仕事ばっかりになってほしいとは思っていません。とはいえ、各メンバーが仕事でパフォーマンスをしっかり出し、価値を出していけるようにすることも大切です。そういう環境をいかに整え、どのように持ち味を引き出していくか、それは私の仕事ですね。
楽しく厳しく、助け合って、しっかりと成果を出していけるようにしていきたいです。

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執筆・編集:Az(PayPay Inside-Out編集部)/撮影:Tak)
※社員の所属等は、取材当時のものです。