PayPay Inside-Out People and Culture

イベントレポ!PayPay 採用の日 金融事業開発・企画 プロダクト開発経験者向け説明会

2022.04.15

2022年3月18日(金)、PayPayの採用説明会「PayPay採用の日」が開催されました。今回の対象は金融事業・FinTech業界経験者。業務の説明や質疑応答など、PayPay の金融事業の魅力がぎゅっとつまったイベントになりました。

イベントにご参加された方は振り返りに、残念ながらイベントの参加が叶わなかった方は、こちらの記事でイベントの様子を感じてみてください。

時間の関係で答えられなかった質疑応答も回答していますので、ぜひ最後までご覧ください。

採用の日概要

  1. 参加メンバーの自己紹介
  2. 会社概要説明
  3. PayPayの金融事業についてご紹介
  4. パネルディスカッション
  5. 質疑応答
  6. 選考プロセスと各種情報掲載場所の紹介

PayPayの金融事業についてご紹介

PayPay がこれまでに生み出してきた、3つの金融サービスについて金融戦略本部長の柳瀬さんがご紹介。ぜひPayPay アプリを開いて実際のサービスもご覧ください!

ポイント運用、ほけん、あと払い、この3つのサービスを開始をしております。

まずはポイント運用ですね。資産運用を極限まで使いやすくしたというサービスで、20年の4月にローンチ、すでに500万ユーザーに使っていただいているサービスに成長しています。

PayPayで決済するともらえるPayPayポイントを、実際に米国のETFに連動した形で運用され、結果的に、PayPayポイントが増減するようなサービスになっています。3つのコースから選んで利用できるのですが、ポイント運用のサービスは他社にもありますよね。PayPayがこだわっているのは、いつでも追加ができて、いつでも引き出しができる、1円からできるということです。ポイントを寝かせておくのではなくて、ポイントに働いてもらおうというようなサービスになっています。

次にほけんミニアプリ。保険がアプリ上で買えるというサービスで、コロナに感染したらお見舞金が払われるという保険を販売しております。オミクロンの感染の拡大もあり、すでに申し込みが20万件を突破しています。他社だと1年半ぐらいかかっていたところ、PayPayでは1ヶ月半でこの数字を達成しているんです。

スピーカー:金融戦略本部長 柳瀬 将良
スピーカー:金融戦略本部長 柳瀬 将良

そして2月にはじめたばかりのあと払い。PayPayは今まで、残高にチャージをしてご利用いただく、どちらかというとプリペイドのようなサービスでした。あと払いでは、クレジットカードのようにいつでも支払いができて、翌月決まった日に支払えばいい、というサービスを始めています。

これ自体は決済の延長でもあるんですけれども、クレジットカード型のサービスなので金融領域で推進しています。残高プリペイドで払うのか後払いクレジットで払うのか、という選択をスイッチ一つで変えられるUI/UXにしているところが特長で、「青いPayPay」と呼び、新たな取り組みとして進めています。

パネルディスカッション

続いてメインイベントのパネルディスカッション。金融推進本部長の川田さん司会のもと、登壇者3名がPayPayのリアルをお伝えしました!

パネルディスカッション

登壇者紹介

司会進行

川田 博樹(かわた ひろき)

金融推進本部

金融推進本部本部長。金融機関やグループ内の金融事業会社とのコミュニケーションを通じて金融事業の推進を担っている。

パネリスト

柳瀬 将良(やなせ まさよし)

金融推進本部

金融戦略本部本部長。金融事業の戦略立案、企画を主導。PayPay創業前からフィンテックに関わり、現在はPayPayで新しい金融サービスを次々と生み出すべく日々奮闘中。

川上 祥(かわかみ しょう)

金融推進本部

金融戦略本部金融企画部。主に保険のミニアプリを担当。IT大手企業に新卒で入社し、グループ内の銀行に出向。約4年半ほど勤めた後、2021年8月、PayPayにジョイン。

植村 浩太郎(うえむら こうたろう)

金融推進本部

プロダクト本部所属プロダクトマネージャー。ヤフーの決済サービス担当者としてヤフーマネーを立ち上げた後、PayPayにジョイン。現在は金融領域のミニアプリや、eKYC本人確認における金融機関との接続部分を担当。

事業のプランニングから開発、リリースまでの流れについて

川田

これからどんどん事業展開を進めようとしている中で、日々どのような業務をして、サービスリリースに繋げているか、教えてください。

川上

私が担当しているほけんミニアプリのお話しをさせていただきます。

ほけんミニアプリの企画立案は、同じZHDグループ内にあるPayPay保険サービスという代理店と一緒に進めています。PayPayの決済事業で培ってきた分かりやすいUI/UXを基軸に、より保険をわかりやすい商品として提供することを目的としています。海外の先行事例も踏まえつつ、ユーザー視点を第一に考えて要件定義をし、何度もレビューをするアジャイル開発を実施しています。

現在はグロースをしている段階で、パートナーと密にコミュニケーションをとりながら積極的にプロモーションを打ち出すなどして、時世をとらえた対応をしているところです。

ほけんミニアプリ

川田

川上さんはPayPay入社前も金融事業会社で勤務した経験がありますが、そこと比べてPayPayならではのポイントってありますか?

川上

「ユーザーファースト」は、PayPayとして非常に強く意識しているなというのを日々感じてます。ユーザーファーストが根底にありつつ、スピード感を持って臨機応変に対応するところが、PayPayの良さであり強みだと思っております。

川田

ユーザーへのわかりやすさとスピードが特徴的ということですね。プロダクトは日々どのような業務からリリースにつなげていますか?

植村

私はプロダクトマネージャーとして先ほど紹介させていただいたポイント運用、ほけん、あと払いなどのサービスに、それぞれ濃淡ありますが何かしらの形で携わってます。

開発チームは、大きく分けるとデザイナーと開発チーム、そしてプロダクトマネージャーというメンバーで対応しています。この開発チームと柳瀬さん川田さんのビジネスチームがタッグを組んでディスカッションしながら具現化していく流れでサービスを作りあげていきます。それぞれの視点を持ち寄ってディスカッションしていくので、今ある仕組みを前提としたものではなくて、実現したいUXをいかに構築するか、という視点をメインにして作り上げていくことをチーム皆で心がけています。

川田

ディスカッションで意見がぶつかるときはどうしていますか?

植村

そこはですね、プロダクト視点での考えと、ビジネス視点での考えをとにかく話し合い、ディスカッションを続けています。見ているゴールはお互い同じものなので、ぶつかってもブレずにディスカッションをできていると思います。先が見えないからぶつかるのではなく、同じゴールに向かってどの道を通っていくかというディスカッションができている感じですね。

川田

事業全体を推進する立場として、柳瀬さんの業務の進め方を教えてください。

柳瀬

私は自分たちが使いたいもの、便利なものという視点にこだわって議論を進めています。そうすると、先ほどの川田さんからの質問にもあった議論でぶつかることはあまりないです。やっぱり自分たちが必要なもの、欲しいものは何だっけ、ユーザーファーストって何だっけという議論をしていくことで、いいものがどんどんできていくのかなと思います。

あと先ほどスピード感という話がありましたけど、本当にサービスは生ものだなと思っています。出して終わりじゃなく、常にユーザーから求められているものは何だろうと考え、1週間とか2週間という単位でダイナミックに変えていく。そのようなスピード感ある動き方が、いい結果を出せている理由なのかなと思います。

現在の課題と解決へのチャレンジ

川田

現状どういった課題があるのか、具体的にどうチャレンジしようとしているか、まずはプロダクト観点から教えてください。

植村

プロダクト観点ではビジネス観点同様、自分で使いたいサービスであり、より簡単に使える体験をユーザーに届けるためには、どのようなデザイン、システムのアーキテクチャを採用すべきか日々チャレンジしながら考えています。

金融はやはり守らなければいけないルールが多いです。そのルールを守りつつ、いかに理想的なプロダクトに近づけられるか、ビジネスチームだけではなくてリーガルチームや業務オペレーションチームなど複数チームと連携して、良い体験をユーザーに届けるところが一番のチャレンジだと思います。

具体的な事例でいうと、公的個人認証、マイナンバーカードのJPKIによる本人確認ですね。パスワード入力が2回必要なものが多いところ、法令ルールを守った形で1回で済ますためにディスカッションし、当時考えうる一番良い体験を提供しました。ただリリース後は、やはり課題が見つかります。今でも月に2回ぐらい細かい改善を繰り返してちょっとずつ、ユーザーにより使いやすい体験を提供するように日々努力しております。

柳瀬

金融サービスは、当たり前に存在するもので、すでにいろんなサービスがある中で新しいこと、必要とされることは何か理解するのが難しいと思います。他のインターネットのサービスと比べて、今の金融サービスってここが不便、という点を見つけていくことが自分にとってチャレンジかなと思っています。

川田

では川上さんがまさに今直面している課題、今日明日にでも取りかかりたいことは何ですか?

川上

コロナ保険に続く「二の矢」となる商品は何なのかを探っているところです。SNSのチェックなどユーザーの反応を感度高く持ちながら、コロナ保険の訴求を変えていくことは、今日明日のやりたいところですね。

今後PayPayの金融事業でチャレンジしたいこととは

川田

皆さんご自身がPayPayの金融事業を通じてどのようなチャレンジをしたいのか教えてください。

柳瀬

金融のハードルを下げて本当に誰でも使えるようにしたいですが、リリースできているのがまだ3つのサービスだけなので、お金にまつわるあらゆることに対応していきたいです。日本は金融のリテラシーが弱いんじゃないか、と言われているところに風穴をあけていくような存在になりたいですね。

川上

保険という観点において言えば、現状出している少額短期保険の第1想起を目指したいなと思っております。PayPayは決済を通して、ワクワク体験とか、エキサイティングな経験を提供してきました。金融領域においても同じように、魅力的な体験をユーザーに提供していきたいな思っております。

植村

やっぱり個人的にも証券や投資はちょっと怖いとか、保険は何買っていいかわからないし、難しいって思ってしまうところがあります。ですので、ユーザーと一緒に、金融サービスの経験を積んでいって、より良いサービス作り、プロダクト作りにチャレンジしていきたいです。

PayPayで得られるキャリアや働き方

川田

PayPayで働く人の特徴や、PayPayで働くとどういうキャリアが得られるか、それぞれの観点で説明お願いします。

川上

PayPayには、部門に関わらずユーザーファーストな視点を持っている人が非常に多いと思います。

また、新しい金融を作ることで自分も成長できるキャリアを歩めていると感じてますし、このフィンテックの潮流の中で最前線で働くことができていると思います。日々、いろんな課題がありますが、自らの成長スピードが会社の成長に負けないようにすることを楽しむのが、PayPayにおいて非常に重要ではないでしょうか。

植村

プロダクト本部の特徴はですね、一言で言うとダイバーシティ。国籍、性別、年齢、もう本当にいろんな方がいます。そして組織がフラットです。管理職の役職が金融機関のようにたくさんあるわけではないので、みんながフラットにユーザーファーストでいろんなアイディアを出し合っています。

柳瀬

仰る通り、ダイバーシティ、多様性のある環境です。ですので、本当にいろんな方に来て欲しいですし、来ていただいた方の経験や知識を活かせる場所だと思います。

活躍の舞台もPayPayに限らず、グループ内連携も自ら企画して実行できます。ですので、日本国内にとどまらず、世界中の良いものを具体的な事業にしていく役割が経験できます。

金融の知識とか知見を持ちながらも、ユーザーの立場に立って課題を解決してみたい、だとか原因を深堀をして自分で実行したい、という方々にぜひ来ていただきたいと思ってます。そう思う方々には、思いっきり働けるようなフィールドがありますよ、とお約束できますね。

質疑応答

盛りだくさんのパネルディスカッションの後は、質疑応答タイム。目標やキャリア形成への質問が多かったです。

当日、時間がなくて答えられなかった一部の質問も追加取材しました!当日はたくさんの質問をいただきまして、ありがとうございました。

Q.
事業推進のスピード感を具体的に知りたい
A.

プロダクト観点でお伝えしますと、開発手法は当然案件にもよりますが、アジャイル方式で2週間単位のスプリントを組んで、開発し、テストしプレリリースし、チェックする、というのをぐるぐる回してます。実際のユーザーの行動を見ながら、ベンチマークをいくつか持って、また次の改善を行うのを、2週間もしくは3週間の比較的短いスパンで回していくことが多いと思います。

Q.
フルリモート環境でどのようなコミュニケーションをとっているか、地方在住の方もいるのか。
A.

毎日話をしていて、実は名古屋に住んでたっていうのをさっき知りました、みたいな仲間がいたりします。どこに住んでいてもテクノロジーがあることでどこでも働けることを実感しています。 私自身も子供のケアとかが必要だったりすると、やっぱりこの時間とこの時間は抜けて他の時間で働きます。ということが発生するので、そこは柔軟に対応し、アウトプットを出していくこともできますよ。

また、コミュニケーションはSlackやZoomを使えば何でもできるので、特に問題ないかなと。どちらかというとそれに順応するんだっていう覚悟を決めてやっているので、皆さんも覚悟があればできるんじゃないかと思います。

Q.
KPIは収益に重きを置いてるのか、他の何かなのか。
A.

持続可能な形でサービスを提供できるように収益に重きは置いていますが、ユーザー数や、どれくらいの回数使われたか、といった点ももちろんKPIとしています。あと定量的ではなくて定性的なお話にはなってしまうかもしれないですが、SNSや、ユーザーからのフィードバックをCSの部門含めて常にウォッチをして改善をしていくことで、最終的にはこのKPIで追っている数字を最大化できるようにしています。

Q.
利便性追求以外の課題とは。
A.

ユーザーに知ってもらうことですかね。
不便ということに気がついていなくとも、便利なものを使い始めると、こっちの方が便利じゃん!ということはよくあります。だから、ユーザーに伝えて気づいてもらうことが大きな課題かなと思います。利便性は追求するんですけど知ってもらえなかったら意味がない。知っていただき使っていただくことが大事なところですね。

Q.
ライバルとして意識している企業は?
A.

どこか特定の会社だけを見てるというよりも、いろんな金融事業サービスをやってる会社のサービスを見て研究しています。金融だけではなく、インターネット全体、日本国内のみならず海外事例でもいいものがあれば、うまく取り込んでいくようにしています。

Q.
toB領域(加盟店やペイロールを視野に入れた一般事業者)、toE領域(加盟店や事業者の従業員)のサービスを展開する予定はあるか。
A.

PayPayはユーザー向けのサービスだけでなく、加盟店向けのサービスもあります。当然、ToB領域やToE領域についても新規事業や新規サービスを提供しうると思っています。ただし参入するのであれば、自分達の強みを発揮できるやり方でかつ今までにないものを提供していきたいと思います。

Q.
入社後、複数の部署に異動しスキルアップする機会はあるか。それとも、プロフェッショナルになるため、1つの部署でスキルを深めていく方針か。
A.

PayPayでは、基本職務に対してプロフェッショナルを採用する「ジョブ型採用」をしているので、ジョブローテーション等の制度はありません。基本的のその分野のプロとして価値発揮をして頂く前提となり、その領域でのスキルを深めていくということが多いかなと思います。ただし、会社はまだ成長段階であり多くの成長空間が、時には部署などの垣根を越えて日々生まれています。ついては、ご本人次第ではありますが、キャリアという視点で考えても、新たな挑戦をしていく機会が多いと思います。

Q.
金融事業部門のメンバーで前職が営業職の人はいるか?
A.

営業経験者はいますが、営業経験に加え、事業企画などのキャリアを持たれている方が多いです。また、PayPayの金融事業開発・推進部門においては「営業職」はないので営業の経験を活かしながら幅広い業務に携わってもらっているかなと思います。

金融事業統括本部 部門責任者からのメッセージ

柳瀬 将良(やなせ まさよし)

金融推進本部 / 金融戦略本部本部長

イベントの中でもお話しすることができましたが、今の国内の金融サービスが当たり前ではなくて「なぜこうなっているのだろう」とか、「もっとこうなったら便利なのに」といった発見ができることが何よりも大切だと思います。そんな「あったらいいな」を一緒に実現していきましょう!現状どういった課題があるのか、具体的にどうチャレンジしようとしているか、まずはプロダクト観点から教えてください。

川田 博樹(かわた ひろき)

金融推進本部 / 金融推進本部本部長

イベントの中でも話があった通り、PayPayの金融事業はまだまだやりたいことややらなければいけないことが山積みです。そんな中で一緒にPayPayの金融事業を前に進めたい、世に広めたいと思う方は是非エントリーをお願いします!

関連情報まとめ

イベントでご紹介した、会社概要や選考プロセスは詳細ページをご覧ください。

また、こちらのPayPay Inside-Outでは求人票からは分からない、PayPayの人や文化を随時発信しています!少しでもPayPayに興味をもった方は、ぜひ会社理解の参考になさってください。

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協力:Masayoshi Yanase,Hiroki Kawata,Misako Ichikura / 編集:Keiko (PayPay Inside-Out編集部)
※社員の所属等は、取材当時のものです。