PayPayで働く圧倒的プロフェッショナルに迫るプロフェッショナルズシリーズ。
今回はAndroidチームの宇野 勇斗さんにインタビューします。

宇野 勇斗(うの ゆうと)
Payment Product本部 Consumer Androidチームリーダー
2013年ヤフー入社。ヤフーの顔であるYahoo! JAPANトップページのWebフロントエンドエンジニア(PC版/iOS版)を経て、2019年PayPay出向、iOSから未経験のAndroid開発に転向、テックリードに就任。2020年PayPay転籍。趣味はサッカー観戦。つい最近パパに。
やっぱ外から見たとき、10年に一度くらいのインパクトあるプロダクトだと思った
ヤフーからPayPayへ
新卒でヤフーに入って、日本中の誰もが知っているヤフートップページのフロントエンドエンジニアとしていろいろ経験を積ませてもらっていました。ただiOSエンジニアとしては、もっとアグレッシブに開発できるところに環境を変えたいという、不安や焦りをすごく感じていました。
そんなタイミングで、同じようにヤフーでiOS開発をしていて、一足先にPayPayにいっていた作井さんから「PayPay来てみなよ」と社内公募のリンクが送られてきまして。笑。

お財布もちたくないことがモチベーション
僕はそもそもお財布持ちたくないな、っていう思考。
切符を買わなくていいSuicaが便利だと感じたのが一番最初で高校生の時。そこからアプリの中で完結できるようなプロダクトってどんなものだろうって…。そんな中、PayPayがモバイルペイメントを包括するものになっていくであろうことは見ていてわかりましたよね。
日本のモバイルペイメントをアップデートしたい!
当時(2019年)PayPayはニュースにいっぱい出ていて、悪いニュースもありましたが、とにかく、10年に一度くらいのインパクトあるプロダクトだ、PayPayすごい!っていう感じで外から見ていましたよ。
モバイルペイメントのすごいのがきた!
日本のモバイルペイメントをアップデートしたい!
PayPayはいろいろトライできる現場だと作井さんが言ってる
エンジニアとして挑戦と成長を加速させたい
アグレッシブに開発ができる環境に変えたい!
ッテ感じで冒頭の「iOSエンジニアとしては、もっとアグレッシブに開発できるところに環境を変えたい」がピタッとハマり、PayPayに応募し、ジョインしました。

PayPayで世の中変えるとこまでいきたい
iOSかAndroidかは問題じゃない
PayPayに出向して3カ月くらい経った頃、Android開発チームで人が足りなかったので、僕はAndroid開発をすることになりました。
iOSだとかAndroidだから困ったとかそういうのは全然ないです。BFFやバックエンド方面でも、なんでも試したかったですし、これからもそうです。
重要なのは「楽しむこと」と「軸」、だいたいどうにかなるw
大変だったのは『技術刷新によるConsumer Androidアプリのリニューアルプロジェクト』くらいです。feature開発を止めずに内部的に技術負債を取り除く必要があったので、最終的にシニアエンジニアに提案してから1年弱かかりました。苦笑。
私自身がPayPayのファンであり、モバイルペイメント業界をリードするPayPayをアップデートしていきたいという思いです。あと、何と言っても、根本的にものづくりが好きなんですよ。

組織のつまらないことをプロダクトに影響させたくない
でも、Androidチームのリーダーになることになったときはビックリしましたよ。
できるエンジニアが山ほどいるPayPayの中で、僕がリーダー?って。ただ、おそらく誰よりもフレンドリーに仕事をするという部分でリーダーを任命されたんだと思ったんです。
当時Androidチームは人が足りなかったし、課題もあった。でも、そんなつまらないことでこんないいプロダクトに影響させたくなかった。

現在のConsumer Androidチームのこと
最新のPayPayプロダクト本部は大きくProduct LineとUtility Componentに分かれています。前者はP2PやFinanceのように、ビジネス戦略に合わせたチーム編成で主に新機能開発をメインで担当しています。
僕が所属するConsumer Androidチームは、後者のUtility Componentで、新機能開発・保守・設計改善・リリースを担当領域としています。手がけた主なプロジェクトにはBill Payment、Map、i18n support、ATM top up、Home redesign (FO)、P2P (TL)、Scoop removal (Android standard library updates)などがあります。
一日のイメージ
あらゆるプロジェクトから機能開発の技術相談、スケジュールやリソース相談のミーティングが入ってきます。P2P product lineのFE TL(フロントエンドテックリード)も兼任しているので、P2P feature開発のapp architecture designの決定やコーディング、レビューもします。
安定したリリース実現を担保するために毎週QAチームと時間を持ち、テスト検証してもらいたい内容のすり合わせをしています。
あと大切にしているのが、チームメンバーとの1on1です。隔週で話をし、タスクや目標の進捗状況の確認と、困りごとの相談に乗ったり、メンバーそれぞれがパフォーマンスを発揮できるよう、サポートしています。

してもらったことを返していきたい
とにかく怒らないマネージャー
今マネージャーの立場ですが、そういう風にしてもらっていたから、そうするものだと思ってきたし、そうして返していきたいという連鎖があります。
それこそヤフートップページ時代、初めてのリリースで大事故をやらかしてしまいました。そのとき、怒られるよりも、再発防止をどうすべきか、今後どうしていこうか、と。そうしてもらった経験が、あぁ頑張ろうという気持ちになりましたよね。
なのでメンバーを守ったりとか、メンバーのやる気、モチベーションアップというのは、僕自身がヤフーでやってきてもらったことを、見よう見まねでやっているんだと思います。

メンバーの声
“宇野さんは忍耐強く、穏やかで、とにかく怒らない。”
“英語が流暢とは言えないけれど、言葉の壁を感じない人。”
“僕たちエンジニアのために、いつでも、いくらでも時間を作ってくれる(作業を詳しく説明してくれる)人。”
“チームという概念をとても大切にしていて、自分自身のキャリアだけでなく、チームにとってどのように貢献できるかを考えるよう、常に皆を促している。”
“Androidチームのリーダーを引き受けたとき、彼はAndroidの経験がなかったにも関わらず、AndroidとKotlinを学び、すべてのコードタスクを委任せず定期的にコードベースに貢献している。これだけでも、すごい。”
“優斗さんは、共感力と思いやりのあるリーダー。プライベートなこと、仕事のこと、どんな問題にも辛抱強く耳を傾け、解決に導く手助けをしてくれます。”

アサインメントとかチームマネジメント
メンバーに成長してほしいし、彼らのキャリアのためにもなるし、PayPayプロダクトのためにもなるので、アサインメントには気を付けてます。
あとは僕からちゃんと期待値を伝えるようにしています。こういう風になってほしいとか、彼らのキャリアを考えた上で、方向、道みたいなのをつくってあげないともったいないです。せっかくこんなにいい環境で仕事をしているので。僕を使ってキャリアを達成していってもらえばいい、そう思ってます。

ハッキリ言ってくれる方が変えられる
いろいろなバックグラウンドのメンバーがいるので、ハッキリ言ってくれてすごく助かってます。言ってくれないより、言ってくれた方がいい。言ってくれないと困っちゃう。
なのでメンバーから色々聞かれた時にもちゃんと答えられるようにしないといけないです。 時にはいいと思ってやっていたことが、実はチーム全体で考えると無駄だと思われていたりしますが、それをハッキリと言ってくれれば、すぐに変えられる。改善できる。僕は好きですけどね。そっちの方が。言わなくてもわかるだろう的なのではなくて。
日々勉強させてもらって
これはよくないとこで、なるべくないようにはしているんですけど、発言とか自分の意見を発信するミーティングだけに出てもらえばいいかなと思ってます。ただ、そうすると、話を振りたいときにいない!みたいなことも発生してしまうので、そこの塩梅はむずかしいんですけどね。笑。
あとはポジションによる場合もありますね。マネージャーだと全体を見ていないといけないとかもありますし。
いやぁ、日々勉強になりますね、たくさんのこと経験させてもらってます。早すぎじゃない?変わりすぎじゃない?と思うくらいです。まさかマネージャーやるとは思ってなかったです。だってエンジニアとして挑戦できるとこにいきたいってPayPayきたのに今こうしてマネージャーをやってる…。もちろんコードはガシガシ書いてますが。

今のPayPayに向いている人の話
PayPayでは自分から取りに行く、聞きに行く、自主的に動けないといけないですね。
- 責任感が強く、最後まで粘り強くやり遂げる人
- 多くの人とのコミュニケーションしながら、意思決定できる人
- ユーザファースト・ビジネス戦略・チームを意識したものづくりができる人
自分が与えられてる仕事を最後までやり通すとかいうのは、これはもうベースの話。中長期で継続していかないといけないプロダクトなので、今後を考えて仕事をやり遂げられる人、今のことだけ考えるんじゃなく、プロダクトの未来のこと、次に入ってくる人のことを考えられる人をPayPayでは求めています。
困ってる人が近くにいたら助けてあげる。そういう精神を当たり前にもっていて、手を差し伸べられる人がいい。
目の前のことを全力でやる。困っている人を助けてあげる。自分も、サービス、プロダクトも、その先の未来も…って考える「普通」が伝播してキャパシティが終わることはないし、カタチも正解もない世界の中で、その先にお客さんがいるから答えたいですよね。自分がユーザーとしてなにがあったらいいのか先回りして、同時にエンジニアとしては、拡張性を考えて仕組みづくりをするとか。
もちろん、最初から全部できるわけじゃないんだけど。

この記事を読むエンジニアに伝えたいこと
自分はこうしたい。こういう風に成長したい。PayPayをもっとよくしたい。エンジニアとして成長したいという人にはいい職場だと思う。毎日刺激がある。
頭ごなしの否定は絶対ない。意見を聞いてくれる人が絶対いるし、いいアイデアだったら、それを一緒にやろうというマインドのメンバーが周りに必ずいます。
Androidエンジニア大募集しています!

この取材をして記事ができるまでの間、七夕の深夜に宇野さんはパパになったそうです。1カ月は育休を取るんだと話してくれました。これでまたいいパパ、愛されるいいリーダーにさらになっていくことまちがいないです。
現在募集中のポジション
※募集状況は取材当時のものです。
協力:Yuto Uno / 執筆:Az(PayPay Inside-Out編集部)/ 撮影:Tak
※社員の所属等は、取材当時のものです。