PayPayグループで働く圧倒的プロフェッショナルに迫るプロフェッショナルズシリーズ。
今回は、内部監査室の監査企画チームでリーダーを務める佐藤さんにインタビュー。活躍の場としてPayPayを選んだ理由や、現在の業務内容、PayPayならではのやりがいなどについて伺いました。
佐藤 洋平(さとう ようへい)
内部監査室
大学卒業後、信託銀行に入社。主に法人向けの融資業務の営業、企画、管理部門を経て、内部監査部門へ。本部管理部門、国内外子会社の業務監査や、監査企画業務として持ち株会社の内部監査体制構築に携わる。2021年9月にPayPayに入社し、現在は内部監査室で監査企画のリーダーを務める。
急成長するPayPayで体制構築にも携わりたい
PayPayに入社した理由や決め手を教えてください
銀行で内部監査に従事した7年半の間に、企画から実施まで監査業務を一通り経験して、内部監査業務の重要性を実感するようになりました。特に金融業界では内部監査態勢の強化が課題となっており、自身の経験を活かせるフィールドがあるのではないかと転職を考え始めた時に、PayPayから声をかけてもらったんです。
会社選びでは、内部監査の重要性が認識されている環境かどうかを重視していたのですが、PayPayはFinTech業界で急成長を遂げる中で、経営者レベルから内部監査の強化に取り組んでいることがわかったんです。この環境なら、貢献しながら自身のスキルアップにもつながると確信して入社を決意しました。

実際に入社して、前職とのギャップはありましたか?
リモート環境で、遠方に居住するメンバーと一緒に勤務することは大きな変化でした。メンバーと対面する機会が少ないので、十分なコミュニケーションが取れるか、環境に馴染めるのか、不安も多少ありました。しかし、皆さん中途入社で、多様なバックグラウンドを持つ方が集まっているので、スムーズに受け入れてもらえましたね。
また、前職では紙ベースの資料を証跡として監査する必要がありましたが、PayPayではペーパーレスの業務運営が徹底されているので、リモート環境でも監査運営が十分に可能な環境になっていることに驚きました。
常に新規ビジネスのリスクに向き合うチャレンジングな監査環境
現在の業務内容を教えてください
PayPayの各部署に対して実施している各監査は、定期監査、システム監査、テーマ監査、営業拠点監査などの種類ごとに、担当のチームが個別に計画・実施しています。私の所属する監査企画チームでは、各チームを横断した監査運営全般の体制整備と運営を担っています。
具体的には、個々の監査を重要性の高いものから優先順位を付けて実施するための「リスクアセスメント」の企画・運営と年間計画の立案、実効性の高い監査を行うための規程やガイドラインの策定、個別監査の報告書や記録のレビューなどが監査企画チームの業務として挙げられます。

もう少しかみ砕いて説明すると、たとえば採用業務では個人情報を扱うので個人情報漏洩のリスクがありますよね。「リスクアセスメント」では各部署にある、そういったリスクを洗い出して、High/Middle/Lowでリスクを評価し、優先順位をつけながら年間の監査計画を立てていきます。部署毎の観点の他に、マネーロンダリングやコンプライアンス、BCPといったテーマ別の監査も行っていますが、テーマの選定も「リスクアセスメント」により行っています。
PayPayにおける監査業務の特徴は何ですか?
年間計画を立てたり、リスク評価をしたりといった大枠では他社と同じですが、やはりスピード感は違いますね。プロダクト開発といった第一線だけでなく、第二線の管理部門や第三線の内部監査までもがスピード感をもってNo.1のFinTech企業になるべく突き進んでいます。
この1年でも、PayPayカードが子会社になったり、インドに開発拠点ができたりしたので、監査の対象も広がり、今後は海外拠点の監査にも取り組んでいく必要があります。
メガバンク並みの内部監査体制を掲げて、通常であれば3年、5年かけて構築していくところを、1年、1年半といったスピードで取り組んでいるのは、PayPayならではです。

もう一つの違いとしては、新規性の高い事業なので、より高度な監査が求められるという点があります。長期間展開してきた事業の、すでに特定されたリスクに対する監査ではないので、ルールやマニュアルに沿って事業運営されているかをチェックする準拠性監査では足りないわけです。PayPayでは、どんどん新しいサービスが出てくるので、将来発生する可能性のある新たなリスクに対応する、フォワードルッキングな監査※1が求められます。しかも新規ビジネスでは、業務内容に精通したメンバーが監査にあたれるわけではありません。チャレンジングだからこそ、モチベーションにもなっています。
※1先を見越した、リスクの発生の未然防止に役立つ監査
チームはどんな雰囲気ですか?
個別監査ではチームを横断してプロジェクトチームを作ることもあり、横との連携も多く、チームワークの良い部署だと思います。監査企画チームは金融、会計監査、コンサルティングなど、さまざまな経歴を持つ人材が集まっており、それぞれのスキルを活かしながら監査運営の高度化に取り組みながら、チームで成長できる環境があります。
リスクを低減し会社のスピード成長を叶えるアドバイザー
仕事をする上で大切にしていることはなんですか?
業務改善に貢献するアドバイザーの姿勢です。「ここがダメ」と指摘するだけではなく、業務の改善につながる提言をすることが、内部監査として大切な点と考えています。例えば、年間計画ではリスクの大きい、業務改善の必要性の高いテーマを監査すること、ガイドライン策定や監査結果レビューでは「原因分析を深堀りして効果的な改善を促す」ことなど、単なる事後チェックではなく、会社の業務改善に貢献することを意識しています。
PayPay 5 sensesでいうと、「Be Sincere To be Professional」と、「SPEED is our bet on the market」にあたりますね。内部監査も専門職ですので、常にプロフェッショナルな姿勢が求められますし、妥協の許されない仕事だと認識しています。PayPayの特徴であるスピード感に対応しながらも、チームや組織に貢献するという視点を常に持ち続けたいです。

今後成し遂げたいミッションは何ですか?
内部監査と聞くと、事後のチェックで小言を言う人という印象を持たれがちですが、現場の業務改善につながる提言をして会社に貢献する重要な役割を担っています。経営陣の目となり耳となり、みなさんに寄り添うアドバイザーとしてリスク低減と業務改善の両面で貢献することがミッションです。
PayPayはどんな方に向いていると思いますか?
PayPayは成長段階の会社なので、確立された業務運営を監査する観点より、今後発生する可能性のあるリスクを防止する監査が重要です。モバイル決済事業の監査はほとんどの方にとって未経験の領域だと思いますので、新たなビジネス・業務知識を習得する意欲・好奇心があり、柔軟な発想を持てる方が向いていると思います。

最後に求職者にメッセージをお願いします
PayPayはモバイル決済最大手のFinTech企業であり、成長段階のベンチャー企業でもあります。新ビジネススキームを習得しつつ、新興ビジネスに適した内部監査体制の構築やデジタル監査を含めた新たな監査手法の導入・運営に携われます。 多種多様な人材の中で、管理部門でありながらスピードを重視した業務推進を行いたい方、監査キャリアを拡大させたい方には魅力的な環境だと思います。ぜひ一緒に成長を楽しみましょう!
※募集状況は取材当時のものです。
協力:Yohei Sato / 企画:Danata / 編集:PayPay Inside-Out編集部 / 撮影:Tak
※社員の所属等は、取材当時のものです。