PayPay Inside-Out People and Culture

Design Chit-Chat vol.10 – Sekki Shiba

2023.02.20

Design Chit-Chatについて

今やユーザー数5,500万人という国民的サービスとなったPayPay。そのモノづくりを語る上で欠かすことのできないのが、世界約40の国と地域から集まった個性豊かなプロダクトメンバーたちの存在です。グローバルレベルの技術スキルを持つメンバーが集結し、互いの考え方の「違う部分」や「共通部分」を一人ひとり、ひとつずつ理解していく過程で、これまでになかった考え方やアプローチ、アウトプットを生み出すことができるチームに変わってきました。

Design Chit-Chatでは、そうしたPayPay デザインチームの姿やものづくりの雰囲気を、できるだけダイレクトにお伝えできるよう、メンバーの声をシリーズでお届けします。
今回はプロダクト本部 デザイン部から柴 碩輝さんにご登場いただきます。

Sekki Shiba

柴 碩輝(しば せっき)

プロダクト本部 デザイン部 プロダクトデザイナー

プロダクト本部デザイン部に所属。中国出身、2010年に来日。IT企業にてプロダクトデザイナーとして経験した後、友人とスタートアップを立ち上げ、4年間の起業経験を経て、2021年2月よりPayPayに入社。

所属チーム・仕事内容

CoreApp&Paymentデザインチームのマネージャーとして、ユーザー体験を含めたすべてのデザインの品質を保証する役割と、メンバーのマネジメントとサポートを担っています。もちろん、実際のプロジェクトも担当しており、デザイン作業も行います。
また、一年半前からデザインシステムの構築に力を入れており、チームメンバーと一緒にガイドラインの策定や、コンポーネントライブラリのアップデート、運用と他部署との連携などを行っています。

デザイナーになろうと思ったきっかけ

中学生の頃からデジタルデザインに興味がありました。ちょうどPhotoshopやFlashがはやっていた時期でもあり、自分のウェブサイトをデザインしたり、Flashを使って簡単なアニメーションを作っていた記憶があります。

そして日本に留学し、大学時代には親友がスタートアップを立ち上げ、初期メンバーで唯一のデザイナーとして、SNSアプリのデザインを任されました。こうして大学専攻がデザインでもなく、専門知識のない私が、自学しながら初めてのアプリを完成させることができました。

この仕事は大学卒業まで続いたので、当然のことながら卒業後もプロダクトデザイナーとしての道を歩みました。 余談ですが、同SNSアプリはその後社内コミュニケーションツールとして方向転換し、現在もサービス運営しています。10年経った今では、日本国内で10,000社以上が導入し、活用されています。

最近手がけているプロジェクト

普段はPayPayアプリのコア機能や、支払関連のプロジェクトに携わっており、デザインシステムのアップデートも行っています。最近では通知機能のリニューアル、ホーム画面のデザインアップデート、そしてリリース前で公開できませんが、他にもいくつかの楽しいプロジェクトに携わっています。

PayPayのデザインシステム

アイデアを引き出すプロセス

データを活用したり、ユーザーを観察したり、チームメンバーからもインプットをもらっています。
PayPayはユーザー数が多い為、声を聞くことはあまり難しくありません。自分はよくSNSを検索したり、アプリストアのレビューを確認したりして、ユーザーの声をチェックしています。

そして、特定のユーザー層をもっと知りたい場合は、UXリサーチもありますが、直接観察して課題を特定するのも楽しいです。例えば、東京巣鴨の商店街に行って、おばあちゃんたちがPayPayを使っているところを見て、どの画面で何に対し戸惑っているのか、支払いにどれぐらいの時間がかかっているのかなどを観察したことがあります。

また、デザインチームではバックグランドや国籍、そして文化の違うメンバーがたくさんいます。ワークショップや、ディスカッションなどで、常に素晴らしいアイディアが生まれます。

PayPayでモノづくりする中で大切にしていること

サービス開始から約4年で5,500万ユーザーを超えるPayPayは、すでに社会インフラになりつつあります。

支払いにおけるユーザー体験、サービス全体が提供するデザインの価値観など、多方面に考慮する必要があります。そのような環境の中で、本質的な課題を見つけ、それを解決し、新たな価値を作り出すことに注力しています。それがプロダクトデザイナーとしてのミッションでもあり、責任でもあると感じています。

PayPayでこれからチャレンジしてみたいこと

PayPayでは常に複数の新機能の開発に取り組んでいますが、スピード感を失わずにプロダクトの品質を担保し、一貫性のあるユーザー体験を提供するには、デザインシステムが不可欠です。これをさらに高い完成度に進化させて行きたいです。

最近では、デザインフローにAIを取り入れようと検討しています。新しいAIソリューションが日々生まれる中、それを無視してひたすらデザインを行うのは、今後もはや不可能だと感じています。

これからPayPayを受ける人へのメッセージ

デザインチームは多様性があり、お互いを尊重し合う、楽しいメンバーの集まりです。
日本のキャッシュレス化に貢献し成長してきたPayPayは、今も変化の最中で、これからも加速して進化し続けます。一緒にチャレンジしていく仲間が増えることを楽しみにしています。

Sekkiさんのとある一日
09:00
起床、コーヒーを入れる
10:00
作業開始、Slackとメールを確認して返信する
10:30
ポッドキャストを流しながら、集中作業時間
12:00
昼の散歩をして、近所のレストランでランチを取る
13:00
チームメンバーとのミーティング
14:00
PMと開発者とのキックオフミーティング
15:00
集中作業時間
18:00
デザインレビューや、Todoの確認
19:00
仕事を終える

現在募集中のポジション

※募集状況は取材当時のものです。

執:Sekki / 監:YAGI / 編:Mina
※社員の所属等は、取材当時のものです。