Tech Talksについて
Tech Talksシリーズは、世界約50カ国の国と地域から集まった個性豊かなプロダクトメンバーたちの声を通して、我々のモノづくりへの姿勢や雰囲気をダイレクトにお伝えしていきます!
今回は、MerchantチームでTech Leadを務めるYusukeさんにお話を伺います。
黒川 雄介(くろかわ ゆうすけ)
バックエンドのMerchantチームTech LeadのYusukeです。趣味はスノーボード!今はWFAを活用して、北海道に住んでいます。
業務内容、ミッションは?
Merchantチームは、加盟店管理のサービスのバックエンドを開発、メンテナンスしているチームです。各加盟店ごとの決済の設定や手数料の設定、店舗の位置情報といった全加盟店のマスターデータを管理しており、決済処理時にAPIを使ってデータを提供するといった役割を担っています。

チームミッションの1つは、スピードの追求です。ユーザーは二次元コードをかざしてから決済を完了するまでに何秒も待ってはくれないので、より良いUXのために決済に関する処理は0.01秒でも縮めていくことが求められます。加盟店情報を提供する際も同じように、できるだけレスポンスを速められるよう、キャッシュを使うなど工夫をしています。
もう1つは正確性の担保です。特に手数料情報に関しては、何か間違いがあれば加盟店にも迷惑をかけてしまいますし、手数料計算は複雑な仕組みになっているので、常に慎重に設計、開発するようにしています。
私自身はMearchantチームのテックリードとして、チームが開発した案件の技術的な責任を持っており、要件のヒアリングや設計、チェックを行っています。プロジェクトには早いフェーズから細かいチェックをすることもあれば、最後だけチェックすることもあったりと、案件の難易度やメンバーに応じて臨機応変に対応しています。

PayPayに転職したきっかけは?
新卒で入社した前職の会社では4年くらい働いていて、最後の数年はシンガポールオフィスで社内のエンジニアがデータベースを作るためのツールを開発していました。転職の理由は、社会的にインパクトのあるプロダクトを開発してみたいと思ったこと。自分の友達や家族など、誰でも使ってるようなプロダクト開発に携わりたいと思ったのがきっかけです。シンガポールにいたので、当時はPayPayの名前だけ知っている状態でしたが、PayPayはその思いを叶えられる環境だなと感じて入社を決めました。また、もっとレベルの高いエンジニアと働きたいとも思っていたので、妥協の許されない環境でエンジニアとしてレベルを上げたいという目的にもマッチすると感じました。
入社したのが2019年の秋で、PayPayにこれから新しい機能をたくさん追加してリリースしていく、というタイミングだったので、たくさんの仕事をこなしてエンジニアとしてレベルを上げていくには最適な環境でした。入社してから2つのチームを経験して、テックリードとしての経験も増えてきて、入社した時とははっきりわかるくらいのレベルの差がついたなと感じますね。

PayPayでのチャレンジングな出来事は?
加盟店の手数料計算の仕方が年に何度か変わるので、正確性を担保しながらシステムを新しく組んでいく作業が毎度チャレンジングだと感じています。
ビジネス側のルールの変更を忠実にシステムに落とすために、システム側のデータの持ち方も変えていくのですが、既存の設定に影響を与えずに、新しい設定を組み込むのがとても難しいんです。
それをクリアするには、新旧両方のルールを正確に理解することが重要です。理解の浅さは結局システムに出ちゃいますからね。ビジネス側の担当者から変更の経緯を聞いたりしながら細部まで把握をしていくのですが、その時に、自分だけでなくチーム全体が理解度を高められるように気をつけています。一緒にミーティングに参加してもらったり、情報をシェアしたりして、開発するメンバーにも行き渡るように工夫しています。

PayPayでエンジニアとして働く魅力は?
新しい技術に貪欲にチャレンジしていけるところは大きな特徴ですね。
日本の企業の中には、使っている技術が古かったり、Javaが何年も前のバージョンだったりという企業もありますが、PayPayの場合はどんどん新しいバージョンに上げていくことを推奨していますし、フレームワークにしても新しいものを取り入れることができます。
バックエンドではマイクロサービスアーキテクチャを採用していて、100以上のマイクロサービスがそれぞれ独立した構造になっているので、個々のチームで新たな技術を採用していけるんです。
私が今担当している新規加盟店を登録するためのサービスでも、これまでとは全く違う技術を使ってテックスタックから作り直す計画を進めています。
エンジニア発信のプロジェクトにもリソースを割けるように調整されている点も魅力ですね。こう改善したらもっと良くなるというアイデアがあれば、誰でも発信できますし、その改善に十分な時間を割り当てて取り組むことができるんです。エンジニアファーストな会社だなと感じますね。
そして何より、自分が作ってるプロダクトがたくさんの人に使われてるっていうのを日々感じられるところも大きな魅力ですよね。友達も家族もほとんどみんな使ってるという状況は、どこの会社でも経験できることではないかなと思います。

チームの雰囲気は?
志の高いエンジニアが多いと感じます。特に最近は新しいメンバーもどんどん増えていて、熱い気持ちを持って入ってきてくれているので、常にチームが活性化されています。
要件の細部や、変更や導入に至った背景まで理解しようとするエンジニアも多いですね。そこは私が面接する時にも重視しているポイントで、個人的な意見ですが、アルゴリズムを効率よく実装できるといった技術的な面よりも、システムに求められるビジネス要件を深く理解することの方がもっと大切なことかなと思っています。
PayPayに入社して成長した点は?
テックリードになってからは、メンバーの成果をチェックする機会が増える中で、自分のやり方が正しいと押し付けないようにすることが大切だということを学びました。以前は、自分と同じような進め方を求めていたんですが、それがメンバーの不満につながってしまったこともあったんです。今は違うやり方でも同じゴールにたどり着くことがわかったので、個々の進め方を尊重するようになりました。
国も文化も違うメンバーが一緒に働いているグローバルな環境だからこそ、この成長に結びついたのかなと思います。PayPayをより便利で安定したサービスにするという同じゴールに向かって、それぞれの考え方やプロセスで進めていけるこの環境がとても刺激になっていますね。

今後、チャレンジしたいことは?
新機能要件が来たらすぐに対応できるように、データ構造の改修は継続していきたいと思っています。その他にもいろいろな改善のアイディアがあるので、チーム全体で取り組んでいきたいです。
チームとしては、PMやテックリードに頼らなくてもプロジェクトを完遂できるように一人一人のレベルの底上げを図りたいですね。
最後に、読者にメッセージをお願いします!
PayPayはユーザー数や加盟店の数も右肩上がりで増えていますし、毎月新しい機能がリリースされていて、成長する機会の多い環境だと思います。私も成長できる環境で働きたいというのがPayPayを選んだ理由の一つでしたが、実際に多くのプロジェクトで経験値を積み上げることができて、入社した時とは明確にレベルの差がついたなと感じています。
日本の企業と聞くと、トップダウンで決まってしまうとか、エンジニアの意見が通らないとイメージされる方もいるかもいるかもしれませんが、PayPayは全くそういったカルチャーではないので安心してください。
技術面だけでなく、成長型のマインドセットを備えた方なら活躍できると思います!
現在募集中のポジション
※募集状況は取材当時のものです。
執筆:Yusuke Kurokawa / 編集: Moe / 撮影: Tak
※社員の所属等は、取材当時のものです。