PayPayグループで働く圧倒的プロフェッショナルに迫るプロフェッショナルシリーズ。
今回は、PayPay証券システム本部でシステム企画部・システム開発部の部長を務める山﨑さんにインタビュー。転職の経緯や印象的なプロジェクト、やりがいなどについて伺いました。
山﨑 眞二(やまさき しんじ)
PayPay証券 システム本部 副本部長 システム企画部部長 兼 システム開発部部長
大学卒業後、SEとしてキャリアをスタートし、社会人2年目に証券システムのパッケージ開発を行うベンチャー企業に転職。13年にわたり、リテール金融のバックオフィスシステムの開発に従事。その後、システムコンサル会社でホールセール向けパッケージシステムの開発に携わり、2021年PayPay証券に参画。
ユーザーに優しいシステムで、新しい金融のあり方を
これまでのキャリアとPayPay証券に入社した決め手を教えてください。
新卒で入ったのはSESの会社で、エンジニアとしてIT知識は身につくけれども業務知識は身につかないなと感じ、第二新卒で証券業界に転職しました。株取引もやっていましたし、金融系SEなら付加価値が高いと思ったんです。そこから、リテール金融のバックオフィスシステムの開発やホールセール向けのパッケージシステムの開発に携わってきました。

PayPay証券に入社したのは、当時の社長から「PayPayを中心とした新しい金融サービスの中で証券システムをやってみないか」とお誘いいただいたのがきっかけです。PayPayは私自身も使っていましたし、システムとしても堅苦しいものではなく、馴染みやすいものを作るというのは、私にとってはとても新鮮だったんです。資産運用のすそ野を拡げていくというのは社会的意義もありますし、40代での新たなチャレンジとしても、事業会社で多くの人に親しまれるものを作るというのは意義深いなと思って、入社を決めました。
部署のミッションと、ご自身の業務内容を教えてください
ミッションは、よりユーザファーストなサービスを、より安全に、より早く提供することです。
特にユーザーファーストについては、レビューする際も「使う側になって考えた時に本当にこれが最適か?」という点はとことん突き詰めます。「ビジネスサイドからこう言われたから」と思考停止するのではなく、モノを作る側も考え抜いて、納得のいくものを世の中に出すことが大切だと考えています。

私自身の業務内容としては、1つは開発環境強化のための組織作りです。サービスの増加スピードに対して、チームの増強が追いついていないのがチームの課題なので、採用を強化するとともに、効率的に進めるためのフレームづくりや次世代のアーキテクチャ構築の準備を進めています。
そして2つ目は新サービスをシステムの側面で具体化していくシステム企画業務、3つ目は開発プロジェクトのサポートやレビューを行う開発業務です。システムが縦割りになるとシナジーも生まれにくく、効率化も図りづらくなるため、現在は全てのプロジェクトに参加しています。ただそれにも限界があるので、分散できるチームにしていきたいと思っています。
前例がないからこそ難しいし、面白い
特に印象的だったプロジェクトは何ですか?
2022年8月にローンチした「PayPay資産運用」ミニアプリのプロジェクトです。キャッシュレス決済アプリ上で有価証券の売買ができる国内初のサービスということもあり、技術的にも渉外的にもチャレンジングでしたね。
当局との折衝によってビジネス要件が確定しない中でモノづくりを進めるというのも初めての経験でした。もちろんウォーターフォール型で進められたら安全なのですが、新しいことをやろうとする時に確実性を追い求めても始まりませんし、すべて決まってからでは遅い。そこで、確度の高いところからシステムを設計し、なるべくリードタイムを短くするように工夫しました。
またUI/UXには最後の最後までこだわって、改修を続けました。レビューでユーザーファーストにつながる意見が出たら、できるだけ反映していくために何をするべきかを考えるようになりましたね。

モチベーションややりがいはどういうところにありますか?
ビジネス側から次々と出てくる新しいアイデアを形にして、世の中に届けることができるところです。金融業なのでさまざまな規制はありますが、試行錯誤しながら正解を見つけていく作業にやりがいを感じます。 また変化のスピードの早い環境なので、自分たちも適応していかないといけないというところはヒリヒリした緊張感もありますが、面白味でもありますね(笑)。
PayPay証券のシステム開発の特徴は何ですか?
サービス自体がシンプルなので、システムも総合証券などに比べたら限定的で軽量な点が特徴と言えます。今はユーザーも増え、サービスも増えてきたので、先を見据えたシステムに変えていきたいとも考えています。この小回りの利くシンプルさは他社のシステムと比べても強みにできるポイントかなと思います。
チームの雰囲気はどうですか?
能動的に考えられるメンバーが増えて助かっています。組織としても、自ら考えて動くカルチャーにしていきたいですね。もう1つ大切にしているのは、プロとしての責任感。決して諦めることなく、一緒にゴールに向かって創意工夫を続けられる人とご一緒したいです。
ほとんどのメンバーがリモートワークですが、コミュニケーションについてはZoom等で顔を合わせて話せるので不便も感じません。個人的には、リモートだからと遠慮せず、「今話せる?」ってクイックにオンラインで繋げて話すこともありますね。あまりリモートを意識せず、人間同士のコミュニケーション、あるいはシステム開発におけるコミュニケーションとして、その場に応じて会話だったりテキストだったりを使い分けながら進められればいいのかなと思っています。
ユーザーのために考え尽くし、やり遂げるプロでありたい
今後成し遂げていきたいことは何ですか?
会社全体として目指しているのは、「はじめての資産運用はPayPay証券で」という第一想起がとれるように資産運用のハードルを下げたサービスを創ることです。
証券取引というと、リスクテイクしたギャンブル的な投機や投資が話題になりがちですが、私たちが思い描いているのはコツコツ積み上げていく資産運用を身近で楽しいものと感じられるサービスです。これまで難しいなと思いながらも資産運用を始めてみたものの、損をして離れていった人も多くいると思うんです。PayPay証券はわかりやすくシンプルだからこそ、すぐに辞めてしまうような人も減らせるんじゃないかと思っています。資産運用は難しい、怖いといったイメージを覆して、日本の金融リテラシーの底上げをし、老後に余裕を持てるような社会にできたら最高ですね。

それを実現するために、システム企画としてはまず素早くサービスを提供できるように、ビジネス側と一緒にローンチまでの助走をリードする役割が求められますし、開発においてはいかに効率化できるか、並行開発できるかといった基盤づくりが必要です。開発スピードは結局のところ設計やアーキテクチャに依存するので、そこを整えればユーザーにタイムリーにシステムを提供することにつながっていきます。その上で、ユーザーにとってわかりやすく、使いやすいものにこだわっていくことが重要なんです。
PayPayでの業務で大切にしていることは何ですか?
PayPay 5 sensesでいうと「Be Sincere To be Professional」です。
プロフェッショナルとして目的を達成するために最後まで諦めず、考えを尽くしてやり遂げることを大切にしています。
言われたこと、書かれていることだけをやるのは二流。レビューをする際も、仕様書に書かれている内容だけをチェックするのではなく、書かれていないことや本当にこれでいいのかということを突き詰めるようにしています。
最後に、読者にメッセージをお願いします!
変化のスピードが速いので、環境や目標をコントロールして、周りを巻き込みながらゴールに向かうことを楽しめる方にはうってつけの職場です。 PayPay証券はまだ黎明期でこれから成長期を迎えます。組織もこれから一緒に作っていくところです。変わっていく社会環境の中、ユーザーにフィットした金融サービスを生み出して、「はじめての資産運用はPayPay証券で」という第一想起をとっていく高い目標に向かって一緒に挑戦したい方をお待ちしています!

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