PayPayグループで働く圧倒的プロフェッショナルに迫るプロフェッショナルシリーズ。
今回は、プロダクト本部でP2P(個人間送金)のプロダクトマネージャーを務める河野さんにインタビュー。入社の経緯や印象的なプロジェクト、仕事をする上で大切にしていることなどについて伺いました。
河野 勇輝(かわの ゆうき)
Product統括本部 Financial Services Product本部 P2P
学生時代に投資家からシード投資を受けて自分のサービスを立ち上げた経験から、スタートアップに興味を持つ。その後PMを目指して、スタートアップでデータアナリスト、HR系大手企業でエンジニアとして働いたのち、2020年にPayPayへ入社。
ユーザーとしてのPayPayとの出会いから、PdMへ
PayPayに入社した背景と決め手を教えてください
もともとスタートアップに興味があり、学生時代からビジコンに参加したり、自分でサービスを立ち上げたりしていたんです。その中でプロダクトマネージャーという職種を知り、必要なスキルを身に付けるべく、インターンでデータアナリストやエンジニアとして働いてきました。
PayPayで働きたいと思ったのは、リンク送金の便利さに感動したからです。一緒にサービスを立ち上げた友人との間で割り勘をする機会が増えた時にこのサービスに出会い、ヘビーユーザーになっていました。実際にプロダクトマネージャーと話をしてみて、ユーザーファーストなプロダクトづくりへの考え方に共感して入社を決めました。
チームのミッションと業務内容を教えてください
P2Pチームでは、個人間送金をより便利にすることを通じて、PayPayのユーザーグロースに貢献することをミッションとしています。私はプロダクトマネージャーとして各部門と連携をとりながら、データ分析やユーザーインタビューなどの実施から、仕様作成、タイムライン管理、モニタリングのほか、金融犯罪対策などまで包括的に担当しています。
具体的なプロジェクトを挙げると、最近ではグループ支払いや定期送金(スケジュール機能)、送金のサジェスチョン機能などをリリースしました。

送金の受け取り忘れの改善に着手
特に印象的だったプロジェクトは何ですか?
2021年11月にリリースした自動受け取り機能のプロジェクトです。当初の仕様は送金後に受け取り側の許可が必要だったため、ユーザーからは「受け取るのが煩わしいし、不便だ」「期限切れになってしまい、受け取れなくなった」という声をいただいていました。実際に全体の約2.3%にあたる送金が、再送されずに未受け取りの状態で期限切れになっていることがわかったんです。
この課題を解決すべく、最初に取り組んだのがPush通知でのリマインドです。すぐに実行可能ということもあり採用したのですが、リマインド通知を行っても期限切れ率は全く改善しなかったんです。そこで着手したのが、自動受け取り機能でした。
実装時に特に悩ましかったのが、自動受け取りの初期設定をONにするかOFFにするかの判断です。初期設定をOFFにすると、機能に気づかれず課題解決につながらないおそれがある一方、ONにすると送金キャンセルができないといった別のユーザーハレーションを引き起こす懸念がありました。最終的には初期設定をONにした上で、認知のための施策を行うことにしたんです。
リリース後の結果や反響はいかがでしたか?
リリースの結果は、期限切れ率が約2.7%改善し、送金数も1.4%上昇しました。 ただし送金数が増えたのは、送金後のキャンセル率や受け取り辞退率が低下したことが主な要因と考えられます。ユーザーからも「便利」「助かる」というポジティブな反応の一方で、「受け取ったことに気づかず、相手にお礼を言えなかった」といったネガティブな反応があったのも事実です。この点については今後も対策を考えていきたいと思っています。
チームの雰囲気はどうですか?
P2Pチームのエンジニアとデザイナーはワンチームで、いつでも気軽にハドルができるような関係性です。円滑に業務を進められるように、エンジニアに対してはテクニカルに踏み込んで共感や共通の理解を増やしたり、デザイナーに対しては調査の結果などを共有しながら課題感を揃えていったりと工夫をしています。あとは、開発の手を止めることのないように、Slackで質問が来たら一瞬で返すようにを心がけています!

とにかく、自分でボールを持って行動してみる
PayPayでの業務で大切にしていることは?
自ら深く踏み込んでいって、率先して進めていくことです。誰がボールを持つかでお見合いをしてしまうと先に進まないので、自分が適任でなかったとしてもまずは自分でボールを持ってみる。そうすることで誰が適任なのかが明確になればいいと思うんです。周囲に自分の熱量を伝えつつ、自分でたたき台を作って、その領域のプロフェッショナルに間違いを指摘してもらいながら巻き込んでいくようにしています。
僕が入社した当時、体系化されたプロセスや環境が整っていない中でどう動いていくべきか、先輩から教わったことが今でもいきていますね!
PayPayでプロダクトづくりに携わる魅力、やりがいはどんな点にありますか?
プロジェクトの全工程に関与できる点です。プロジェクトの初めから終わりまで、自分のアイデアやスキルをいかしながら、自己裁量と責任をもって仕事ができるところにやりがいを感じています。
また、リリースした機能がユーザーにどのように受け入れられているかが分かりやすいのも嬉しいポイントです。ユーザーからの率直なコメントをSNSやレビューサイトで受け取ることができるため、そのフィードバックをいかして次のプロダクト改善に取り組むことができるんです。さらに、街中でユーザーがPayPayを自然に使用している姿を見ることもできます。ユーザーが日常生活の中でどのようにプロダクトを使っているのかを観察することで、新たな発見に繋がることもあります。
今後成し遂げていきたいことは何ですか?
今後は、PayPayアプリだけではなくPayPayグループのプロダクトを大きく成長させていきたいと考えています。自身が育ち培ったPayPayのカルチャーや経験をいかして、PayPayカードで常にユーザーファーストなプロダクトチームを立ち上げて行きたいです。
最後に、読者にメッセージをお願いします!
プロダクト部門は世界50カ国以上から集まったプロフェッショナルなメンバーで構成されています。そのような中でコミュニケーションを惜しまず、オーナーシップを持って取り組んでいきたい方にはぴったりな環境だと思います。現在PayPayはありがたいことにユーザー数が6000万人と多くの方に使っていただいていますが、グローバルでNo.1フィンテックカンパニーになるという目標に向けてはまだまだこれからです。
プロフェッショナルな仲間と一緒に、No,1を目指したいという方はぜひ一度お話しを聞きにきてください!

※募集状況、社員の所属等は取材当時のものです。