はじめての資産運用はPayPay証券で。100万口座突破までの道のりとこれから

2024.06.10

PayPayグループのビッグプロジェクトの舞台裏に迫るProject Storyシリーズ。
本シリーズでは、重要プロジェクトにスポットライトを当て、その裏にあった障壁や各担当者のこだわりなど現場でのリアルなストーリーを、担当者へのインタビューを通じてお届けします。
今回はPayPay証券マーケティング本部 本部長の佐藤さんと、事業推進本部 本部長の永山さんに、PayPay証券の口座数が100万口座を突破するまでの道のりについて伺いました。


佐藤 康介(さとう こうすけ)

PayPay証券 マーケティング本部 本部長

ITメーカーに新卒で入社しSIや海外営業に従事。楽天株式会社にて証券・保険・銀行等の金融サービス企画やマーケティングに携わった後、楽天証券へ出向。2018年にソフトバンク株式会社へ入社しフィンテック領域の事業開発及びPayPay証券へ出向し事業立ち上げ・推進を担当。23年10月より現職。


永山 順一(ながやま じゅんいち)

PayPay証券 事業推進本部 本部長

銀行系カード会社に新卒で入社しサービス企画に従事。LINE株式会社にて会社間のアライアンス業務・金融事業開発に携わった後、2020年にソフトバンク株式会社へ入社、フィンテック領域の新規事業開発・PayPay証券の立ち上げ等を担当。23年10月より現職。

はじめての資産運用に特化。「PayPay資産運用」サービス開発の道のり

PayPay証券の口座数が100万口座を突破しました。まずは感想をお聞かせください

永山:
PayPay証券の口座数が2024年2月に100万口座を突破しました。2023年3月時点では約50万口座でしたので、1年でPayPay証券の顧客基盤がほぼ倍増したことになります。これは、PayPay証券が、PayPayアプリのミニアプリとして資産運用が利用できる「PayPay資産運用」を開始したことが主な要因です。PayPayのようなエンドユーザーにとって身近なプラットフォームに資産運用機能を搭載することにより、資産運用へのハードルを下げるという狙いでサービスを企画・開発してきましたが、今回の結果を踏まえてPayPayが金融サービスに与えるプラットフォームとしての影響力を確信しています。

佐藤:
新NISAを契機に、日本全体で資産運用に注目が集まりはじめています。そんな中「PayPay資産運用」は、はじめて資産運用をされる方でも簡単に株や投資信託の取引ができるよう、使いやすさ、分かりやすさに徹底的にこだわって開発してきました。
会社全体として「はじめての資産運用でNo.1」「新NISAでNo.1」を目標として掲げてきましたが、100万口座を突破しやっとスタートラインに立てたという思いです。当社の口座開設者のうち約7割の方は投資未経験者の方となっており、資産運用をこれからはじめられる多くの方に使っていただけるサービスを提供できていること、ユーザーやメディアからさまざまな反応をいただけたことはとても嬉しく思います。

「PayPay資産運用」サービス開発の道のりを教えてください

永山:
まずは、資産運用を経験したことのない方に対して、資産運用とはどんなものなのか実際に体験頂くために、PayPayアプリ内でポイントを疑似的に運用できる「ポイント運用」というサービスを企画しました。2020年にリリースし、2024年4月には運用者が1,600万人を突破しました。2024年3月の実績では、「PayPay資産運用」を経由してPayPay証券の証券口座を開設した方の約9割が、この「ポイント運用」の利用経験者です。
次に、疑似運用からのステップアップとして、実際に有価証券取引を行うことのできるサービスとして「PayPay資産運用」の企画開発に着手したのですが、PayPayのような主要なキャッシュレスサービス上で証券サービスを本格的に提供している例は、企画当時は存在しておらず、業界初の取り組みとなりました。

佐藤:
決済アプリ上で完結するポイント運用サービスや証券サービスは業界初の試みでしたので、特に証券サービスにおいては、様々な法律や規制を前提とした要件や仕様の検討、関係各所との調整が難航した上、プロジェクト期間中の環境の変化によりアプリの仕様変更や開発し直しが重なるなど、「このサービスは世に出せないのでは…」と弱音を吐きそうになるような難局が幾度となく続きました。会社の社運がかかった重要プロジェクトの最前線に立ち、社内外との調整や交渉に日々全力で取り組んでいたため、当時のことはあまり記憶にないくらいです(笑)ただ、プレッシャーもある反面、このサービスを世の中に出せたらきっと大きな変化が起こせるという期待の方が大きく、なんとしてでもリリースさせるという強い思いで取り組んでました。

永山:
「PayPay資産運用」にはユーザーの利便性を考え、独自の機能も盛り込んでいます。たとえば株式は通常、売却すると現金化するまでに一定の時間が必要なのですが、「PayPay資産運用」では株式を売却した後に即時にPayPayで受け取ることができる機能を実装し、PayPayとPayPay証券共同で特許登録も行いました。

また、株式は1株・2株という単位で購入することが証券業界のサービスとしては一般的だったため、購入には一定の元手資金が必要でした。そういった事情が日本において資産運用が浸透しない理由にも繋がっていたことから、PayPay証券では、もっと気軽に資産運用を体験できるよう、100円から1円単位で株式を購入できるサービスも整えました。
PayPayのようなキャッシュレスサービス上でこうした機能を提供している証券会社は、当時日本には存在しなかったため、関係者にコンセプトを理解頂くだけでもかなり苦労しました。

佐藤:
サービスの企画立案からリリースまでかなり時間はかかりましたが、はじめて資産運用をする方に優しいサービスを作るというコンセプトを貫きました。ユーザー目線に立ち、とにかく使いやすさ、わかりやすさに特化することで、従来の証券サービスでは資産運用に触れられなかった方にも手軽に資産運用ができるサービスを提供し資産運用へのハードルを下げたかったんです。
サービス開始後、新NISAを契機にPayPayアプリで始められるという手軽さもあって注目を集め、100万口座を突破することができました。

『PayPayアプリで疑似運用体験ができる「ポイント運用」の運用者が1,600万人を突破し、業界最大規模をさらに更新! ~「PayPay資産運用」を通じた証券口座開設者の約9割が「ポイント運用」を体験 ~』(プレスリリース、2024年4月18日)

『NISA口座の開設数が申し込み受付開始からわずか半年足らずで20万件を突破!~新たにNISA口座を開設したユーザーの割合は95%以上!~』(プレスリリース、2024年3月12日)

困難な局面をどうやって乗り越えましたか?

永山:
国内における資産運用のハードルが下がり、PayPayというプラットフォームを通じて誰もが気軽に資産運用にアクセスできるようにするという、社会的な影響や業界に与えるインパクトも非常に大きなプロジェクトでしたので、困難な状況でもやりがいを感じ、乗り越えることができました。

佐藤:
大変だった時に、前職での経験をよく思い返してはいました。当時、金融系アプリを担当していたのですが、アプリをフルリニューアルした結果、かなり事業にもインパクトを与えるレベルの大規模な障害を起こしてしまったことがあって…。これ以上大変なことはないだろうと思うくらいの苦しい経験でしたが、とにかく目の前に積み上がる課題を一つ一つ全力で解決していき何とか乗り越えることができたので、今回も何があっても大丈夫だろうと思えていました。

永山:
私も似たような経験があります。前職では企業間のアライアンス事業を担当していたのですが、利害関係や置かれた立場の異なる関係者を調整しながら事業を軌道に乗せるのに大変苦労しました。PayPay証券はPayPay、ソフトバンク、みずほ証券3社のJV(ジョイントベンチャー)であるため、事業の構図は前職で担当したものととても似ており、その時の経験を糧に絶対に形にしてみせると強く思い臨みました。

佐藤:
困難な状況でも自ら動きやりきった経験がある人は、ラストマンシップを持っていると感じます。一緒に仕事をすると、簡単には諦めず、責任感や使命感を持って粘り強く仕事に取り組む姿勢が見えるんです。大きな苦労を乗り越えた経験があるということは大事ですね。

目指すのは、誰もが当たり前に資産運用をしている世界

今のチームはどんなカルチャーですか?

永山:
良い意味で金融機関らしくないダイナミックさとスピード感があります。私は一般的な金融機関も経験していますが、PayPay証券はよりフラットな組織で経営層との距離が近く、意思決定のスピードも速いと感じます。

佐藤:
PayPay証券では、スピードとユーザー視点が最重視されています。何か議論する時はいつも、ユーザーからどう見えるか、わかりやすいかという視点で議論が進みます。「これまでの金融には無い新しいことをやりたい」という想いを持っている人が多いです。

どんな時に働き甲斐を感じますか?

佐藤:
事業企画、サービス企画、マーケティング企画など、どの領域でもこれまでの専門性やスキルがフルに活かせることに面白さを感じます。
PayPay証券はコンパクトな組織なので、自分の専門性を存分に活かしながら周辺領域にもどんどんチャレンジできます。金融という既存の枠組みを超えた新しい企画に挑戦できることが大きな醍醐味です。

永山:
私の組織では、PayPayやPayPay証券にとって良い意見なら、役職や立場に関係なく採用するようにしています。「こんなサービス・事業をするべきだ」とか、「ここはこう改善した方がユーザにとって親切なのではないか?」といった意見を現場から積極的に吸い上げることは、通常の金融機関と比較すると新鮮な感覚であり、私個人としても新しい価値観で、自分自身のマネジメントとしての成長にも繋がっていると感じています。

お二人が普段から大切にしていることはありますか?

佐藤:
Ego is not welcome, Communication is necessaryです。お互いが主義・主張を気兼ねなく言い合い、議論を重ね、皆で納得して同じ方向に取り組める組織には強さがあると思っています。そうしたチームを目指して組織作りを行うとともに、私自身も意見を言うべき時はしっかりと言い、自分と異なる意見はしっかりと聞くことを心がけています。

永山:
Believes in our PRODUCT & TEAMです。私が率いるビジネス部門は、プロダクト部門と深く連携しています。PayPay証券は、プロダクト開発を内製化していることも他の金融機関と異なる大きな点で、スピード感をもった事業展開ができています。サービスコンセプトやUI/UXのあるべき姿を共に議論したりなど、ビジネス部門とプロダクト部門とが同じ目線で事業を進めることで、日本一の証券会社を目指しています。

今後、成し遂げていきたいことやミッションを教えてください!

佐藤:
日本の投資人口はまだ少なく、大多数の方は資産運用をしたことがありません。PayPayのユーザー数は6,300万人(※2024年3月時点)ですので、PayPayと連携したサービスを企画し、PayPay証券のユーザー数ももっと増やしていきます。

少し前に、駅のホームでサラリーマンの方2人が「ポイント運用」の運用成績を見せ合う姿を見て感動しました。今後は「NISAでいくら増えた?」というような資産運用についての会話が、友人同士や職場で普通に行われる世界を作りたいです。PayPayで買い物をしたり飲食店などに支払いをする時と全く同じ感覚で、誰もが当たり前に資産運用をしている世界をPayPay証券が作っていきたいと考えています。

永山:
今後は、NISAをきっかけに資産運用に触れた方が、次に求めるサービスを提供していきます。そして、利用者の生活に密着したPayPayアプリの中で簡便な証券サービスを提供することにより、日本の金融資産の状況を変えていきたいと考えています。プラットフォーマーであるPayPayと連携して建て付けるべきサービスはまだまだ多く、簡単な道ではないですがPayPayとPayPay証券であれば実現できると信じています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします!

佐藤:
PayPay証券は今、スタートラインに立ったところです。これからチャレンジを繰り返し、決済と証券の連携サービスを高度化させ、事業を拡大していきます。既存の金融業界にない新しいアイデアを積極的に出し、当事者意識を持って諦めずに走りぬくことができる力が必要です。
金融業界出身者だけでなく、さまざまな業種・サービスを経験した方だからこその知見・アイデアも求めています。今の金融サービスに問題意識を持ち、金融をより良いものに変えたいと本気で考えている方に活躍していただきたいなと思っています。

永山:
多くの金融サービスでは、まず法律や制約を前提とした上でサービスを企画することが一般的ですが、PayPay・PayPay証券ではユーザーにとってベストなサービスを最初に考え、その上で法律やバックエンドへの対応を検討します。ユーザー目線で仕事に取り組めることがとても重要であり、PayPay・PayPay証券でのユニークな点です。
また、会社の規模が拡大していく中、ベンチャー的な攻めの姿勢を持ちつつ、お客様の資産をお預かりする金融機関として、安定的な運営を行うことも非常に重要になってきます。攻めと守りのバランス感覚を持ち、柔軟な思考で事業/サービスを設計し、実行できる方はきっと活躍できると思います。

※募集状況、社員の所属等は取材当時のものです。

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