リーダーインタビューは、PayPayグループトップの人柄や考え方を紹介するシリーズです。今回は、2025年4月にPayPay証券株式会社 代表取締役社長 執行役員CEOへと就任した栗尾 圭一郎さんにお話を伺いました。
栗尾 圭一郎(くりお けいいちろう)
PayPay証券株式会社 代表取締役社長 執行役員CEO
大学卒業後、食品会社に就職。その後、2008年ソフトバンク株式会社へ入社し、法人営業、新規事業、代理店開拓に従事。フィンテックのソーシング・投資事業を経てPayPay立ち上げに参画し、PayPay金融戦略部長として金融事業を推進。2025年4月PayPay証券代表取締役社長 執行役員CEOへ就任。現在、同社の成長を牽引し、グループ一体での新たな金融サービスでユーザーに価値提供を目指す。
身近な1センチから始まった変革と挑戦の軌跡
これまでのキャリアを教えてください
私のキャリアは、人の生活に密着した「体に1センチ以内で触れているもの」に携わりたいという思いから始まりました。新卒で食品会社での営業を経て、通信・テクノロジーへの強い関心からソフトバンク株式会社へ転職。法人営業、新規事業の立ち上げ、代理店開拓といった業務を通じて、自身の成長を促す多くの機会を経験しました。
その後、肌身離さず関わる「お金」という生活に不可欠な領域に興味を抱き、フィンテックへと舵を切ることに。ソフトバンクグループ内でフィンテックのソーシング・投資事業を担う部署の社内公募に手を挙げました。そこで、孫さんが提唱する「タイムマシン経営」に深く共感し、海外の最先端事業の国内導入に尽力することになります。PayPayの立ち上げにもどっぷりと関与しました。現場での実務にも触れつつ、R&Dに携わり、PayPayでもファクタリングの提案実現など導入のきっかけを作りました。
私自身、常に「もっと良くできることはないか」という視点で物事を見るようにしています。制度や慣習に縛られるのではなく、ユーザーにとって本当に価値ある体験を届けられるかどうか。そんな想いを原動力に、2025年4月、PayPay証券に参画しました。現在は、PayPay証券を加速度的に成長させると共に、グループが一体となった新しい金融体験の提供に注力しています。

PayPay証券の現状と成長戦略
PayPay証券の現況を教えてください
PayPay証券は、証券口座数は累計で137万口座、NISA口座は42万口座を突破(2025年4月末時点)しました。私が2025年4月に代表に就任し、最初に力を入れたのは、ユーザーの皆様が証券会社に何を求め、何を期待しているのかを深く分析することです。改めて実感したのは、ユーザーの多様性でした。サービス展開しているからには、金融リテラシーの有無に関わらず共通で便利な体験を提供することを目指さなくてはならない。いかに価値を提供できるか方向性を模索しました。
PayPay証券はこれまで「100円から資産運用ができる」「ポイントで疑似運用体験ができる」など初心者に優しい観点を訴求し、MMD研究所の調査(※調査データ)では、投資経験者の約15%がPayPay証券を利用しており、モバイル証券としての存在感を示しています。ですがその一方で、ラインアップの拡充と、既存サービスの使いやすさ向上を両輪に成長を加速させ、初心者の方々だけでなく、投資経験豊富な方々にとっても「モバイル証券ならPayPay証券」と第一想起していただけるようなプラットフォームを目指すことが急務となっています。その実現こそが、私に課されたミッションの1つだと思っています。
直近の強化ポイントはどのような点ですか?
分析結果から、ユーザーが証券会社に求める7つのカテゴリー(口座開設、入出金、取引のし易さなど)を定義し、改善を進めています。さらに今後は、「商品が置いてあり、ユーザーが探す」という状況を、AIやデータを活用して、世代・年齢・職業などライフステージに合わせスマホ一つでそれぞれのユーザーへ専属アドバイザーのように最適な選択肢を届ける「商品がユーザーに寄り添ってくる」世界の実現を目指します。結果として、初心者の方にも経験者の方にも共通して便利な証券会社として選ばれるよう、就任当時発表した証券口座開設数や、NISA口座開設数を、今後1年で倍増させることを目標に掲げていきます。
特に「入出金」と「取引のし易さ」は重点領域です。銀行・カード・証券を三位一体でつなぎ、ユーザーの生活全体に寄り添う体験を実現したい。例えば、PayPay銀行アプリで資産の増え方を確認できたり、PayPayカードの利用と資産運用が自然に連動したりする。PayPayの強みであるUI/UXを活かして「使えば使うほど便利になる」仕組みを作るなどグループ全体でシナジーを発揮できるよう推進していきます。

挑戦を楽しみ価値を創るPayPay証券の文化
仕事をする上で大切にしていることを教えてください
「課題が見えてからが本番だ」という考え方を大事にしています。新たな挑戦には、制度やルール、リスクなどさまざまな壁があります。しかし、一つずつ丁寧に乗り越えていくことで、初めてユーザーにとって本当に意味ある価値が生まれると信じています。正直なところ、課題がないのであれば、生み出される価値は小さいのではないかとさえ思うこともあります。
重要なのは、課題をどう乗り越えるか、それが最終的にユーザーへの提供価値につながるかです。課題を障害として捉えるのではなく、むしろ変革のチャンスと捉え、社会的なインパクトを与えるべく、断固として実現へと導くこと。 そこまでが重要だと考えています。
PayPay証券の魅力、アピールポイント、やりがいを教えてください
金融サービスの利便性をさらに高め、より身近で使いやすいものに進化させる大きな挑戦の真ん中にいるのがPayPay証券です。資産運用だけを切り出すのではなく、日常である決済に溶け込ませることで、「決済したらその延長で資産運用に繋がっている」という、他に類を見ない体験をユーザーに届けられることが最大の魅力だと感じています。
普段通りPayPayを使っていたら、いつの間にか資産が増えていた、そんな自然な資産形成が続けられる仕組みを、7,000万人の決済基盤(2025年7月時点)を活かして実現していきます。グループ連携を深め、これまでにない新しい金融サービスを超速で作り上げていくことは、唯一無二のやりがいだと思いますね。
メンバーの成長を促すために意識していることはありますか?
社内では「ユーザー視点で考え、挑戦を楽しめる人」が活躍しています。同時に、私が意識しているのは、役割と期待値を明確に伝えること。責任者を一人に定めることで責任感が生まれ、挑戦できる安心感を組織に浸透させています。ゴールは同じでも登り方はいくつもある。その自由度を尊重することが、メンバーの成長につながると考えています。

未来を変える金融サービスを共に創る
今後成し遂げていきたいこと、将来のビジョンや理想を教えてください
国内No.1のモバイル証券の地位をより強固にしていくことを目指しています。そのためには、「初心者にとって最初の選択肢」であると同時に、「経験者にとって最も快適なモバイル証券」としてのポジションを確立したい。さらにAIやデータを活用し、商品がユーザーに寄り添ってくるより良い金融体験のスタンダードを築いていくことで、投資の民主化を進めていきたいと考えています。この目標達成に向け、業界をリードし、新たなスタンダードを築くという強い覚悟で、未来を切り拓いていきます。
最後に、読者へのメッセージをお願いします
PayPay証券は、「日常の延長にある投資体験」の実現に本気で取り組んでいます。国内No.1のモバイル証券の地位をより強固にし、常識を打ち破る新しい体験を共に創造していく仲間を求めています。ユーザー目線で、困難を乗り越える挑戦を楽しめる方を歓迎します。ここでは、7,000万人のユーザー基盤と、これまでにないグループ連携を通じて、新しいサービスを圧倒的なスピードで自社開発していく環境があります。
私たちと一緒に、金融の新しい未来を築きませんか。
