PayPay Inside-Out People and Culture

システム開発を通じて、事業成長を追求する ITポートフォリオを描くPMO部

2023.06.06

PayPayグループで働くプロフェッショナルに迫るプロフェッショナルシリーズ。
今回は、業務系システムの開発・運用を行うシステム本部内に発足したばかりのPMO(Program Management Office / Project Management Office)部にフォーカスします。
システム開発部長の藤田さんと、PMO部長の宮本さん、リーダーの徳久さんの3名に、PMO部のミッションや今後成し遂げたいこと、働きがいなどについて伺いました。

藤田 文彰(ふじた ふみあき)

コーポレート統括本部システム本部システム開発部 部長

大学卒業後、大手ITベンダーのヘルスケア事業にて、医用画像や医療事務、電子カルテシステムの開発を経験。その後、ベンチャー企業にてSalesforceの開発をしながらBPRに従事。金融業界へ転身し、オペレーション部門の業務改善を中心にプロジェクトマネージャを経験後、2019年10月から現職。現在はシステム開発部門にて、部長を担当。

宮本 寿仁(みやもと かずひと)

コーポレート統括本部システム本部PMO部 部長

専門学校卒業後、大手ITベンダーやソフトハウスでオンプレミスのWebシステムを中心に設計・開発に従事。その後、外資小売企業にて社内SEとしてサービスの保守・開発を経験後、SIer・コンサル企業で運輸業・通信・官公庁をクライアントにプロジェクトマネージャを経験。2022年12月にPayPayに入社。

德久 晶子(とくひさ あきこ)

コーポレート統括本部システム本部PMO部PMO リーダー

大学卒業後、ベンチャー企業にて新規事業開発に携わる。その後出産・育児期間を経て、Salesforceの開発・運用やWebサービス開発のディレクションを経験。大手IT企業にてSalesforceやERP、データ連携基盤の導入・開発・運用に従事。2022年6月にPayPayに入社。

入社のきっかけと、現在の担当業務を教えてください!

藤田:
私は前職の金融系企業の元同僚から声をかけてもらったのがきっかけで、2019年に入社しました。現在は、部長としてシステム開発部を管掌しています。

宮本:
私はITベンダー、コンサルで、ずっと受託開発に携わっていたのですが、事業会社で自分の手でビジネスを成長させる手応えを感じたくて転職を決めました。2022年12月に入社して、2023年4月からは新しく発足したPMO部で部長を務め、部としての組織立ち上げや体制の整備に向けて動いています。

徳久:
前職ではSalesforceに加えてERPやiPaaS等、短期間で様々なシステムの導入や開発・運用保守を手掛けてきました。より多くの経験や成長機会を得るために、もっとドラスティックな環境に飛び込みたいと考え、育児に区切りがついたタイミングでPayPayに転職しました。Salesforce開発の全体PMOとして、大小合わせて年間500件弱の開発案件全体の優先度やリソースの調整、開発案件横断でのリスク管理等の業務を担当しています。

投資対効果の高いテーマを選び、適切なリソース配分を

新設したPMO部のミッションは?

宮本:
PMO部はシステム開発部が着手する案件のロードマップを描き、実践していくことをミッションに、システム開発部から独立する形で2023年4月に発足しました。今までは業務部門側から出てきた優先度に沿って進めてきましたが、今後はエントリーされた案件の優先度をPMO部が部門横断で評価し、投資対効果の高い案件にリソースを割いていく形にプロセスを変更していきます。

具体的には、GMV(流通取引総額)や利益、コスト削減額といった定量的な数値や法規制への対応計画をもとに評価を行い、関係者と調整した上で、効果に見合う開発リソースを配分していきます。

どのような経緯で発足したのですか?

藤田:
システム開発部の開発量は年々増加していて、開発量が増えた分、人員を増やして対応する人海戦術になっていました。そこで開発量と適切な人員数をコントロールすべく、PMO部を立ち上げました。 各事業部からのリクエストに対してそれぞれ体制を組んで進めていくと、どうしてもリソースが固定化されてしまい、効果の高い案件が来てもリソースが割けないというシーンもあったんです。

宮本:
PMO部の役割を持つ部署が、経営戦略や事業戦略といったビジネスサイドの部門にある会社も多いのですが、PayPayの場合はプロダクト本部と同様に、エンジニアリング部門の中にPMO部を置いています。エンジニア自身が事業にコミットするにはどうあるべきかを描いて実現していこうというカルチャーの表れなのかなと思いますね。

PMO部の発足によってどんなプラスの効果が生まれますか?

宮本:
「システム開発を通じて、会社の成長に貢献する」というシステム本部全体のミッションがある中で、何に取り組むかを自分たちで能動的に見定めていけるようになります。限りあるリソースで最大の効果を生むための体制変更と言えると思います。

それに、開発部視点でも1つのテーマに集中して開発ができるというのは大きなメリットです。漏れなくまとめて開発できるので、スピードも上がりますし、品質も上がります。バラバラに開発していると起こりがちな、こっちを改修したら別のシステムに影響が出てしまうといったこともなくなりますよね。全体最適を考えて進められるので、会社にも依頼元の事業部にもメリットがあると思っています。

徳久:
Salesforceだけ、AWSだけでバラバラに開発するのではなく、俯瞰して進めていける環境は、働く人にとっても魅力的だと感じます。実際に、SalesforceとAWSで一緒に開発しないといけない案件も出てきているので、両方に関わりたいという方には大きなチャンスだと思いますね。

事業成長に貢献することこそ、目的であり働きがい

PayPayでの仕事のやりがいとは?

徳久:
事業会社でのシステム開発では、何を開発するのかという意思決定から参画でき、開発したシステムが実際に使われている様子を見て、改善していくことができます。長期的なスパンでシステムを育てていけること、そして開発したシステムがビジネスの成長に貢献していると実感できることが働きがいにつながっていると思います。

宮本:
そうですね。PMO部は業務部門やシステム開発部と協力して、どのプロジェクトを進めればPayPayがより成長していくかを考え、その結果が数字として見えるところがやりがいだと思ってます。

藤田:
常に新たなチャレンジに向き合えることですね。むしろチャレンジしかないです(笑)。
システム開発部も、自身のプロフェッショナルな領域でさらに活躍したい方や、何かのプロフェッショナルを目指したい方など、成長意欲の高い方にはおすすめの環境です。

今のチームの雰囲気はどうですか?

藤田:
普段はリモートで働いていますが、四半期に1回は必ずオフィスに集まってチームビルディングを行い、夜は懇親会を開いて、一緒に働いている感覚を忘れないように工夫しています。オフラインで会ってみると、メッセージのやりとりでは想像できない一面があったりと、新たな発見が生まれることも多いですね。

宮本:
そうですね、コミュニケーションが得意な方が多い印象です。業務においても、言われたものを作るというところから一歩踏み込んで、本当の課題は何なのか、その課題を解決するにはどうしたら良いのかとクライアント視点で動いてくれます。

徳久:
本部全体の文化としても働きやすい環境だなと感じています。本部長の岡田さんも現場の声に真摯に耳を傾けてくださいますし、忖度なしに誰とでも率直な話ができる点が魅力です。

さらにPayPayの成長スピードを高める好循環へ

PayPayでの業務で大切にしていることは何ですか?

藤田:
目的を見失わないことを常に意識しています。システム開発はあくまで手段であり、目的ではありません。何事も本質的な目的を見失うことなく進めていきたいと思っています。
PayPay 5 sensesの中から、あえて1つ挙げるなら「Work for LIFE or Work for Rice」ですね。

宮本:
藤田さんと同じく、目的と手段を誤ることなく、「Work for LIFE or Work for Rice」にあるように本質的な価値を追求していきたいと思っています。

徳久:
PMO部はビジネスとシステムの結節点となるので、PMOリーダーとしては「 Ego is not welcome, Communicate is necessary」を第一に考えています。ビジネス側の課題を自分ごととして真摯に受け止め、対話や議論を通して信頼していただけるパートナーであり続けたいと思っています。

実務を担当してくださるシステム開発部のメンバーに対しても、無理難題を押し付けることがないように、また手がけている開発がどのようにビジネスの成長に結びつくのかが伝わるように、対話と調整をしていきたいです。

今後成し遂げたいことを教えてください

藤田:
システム開発部は、実に幅広い領域のシステム開発を行っています。事業は成長曲線にあり、さらに新規事業も次々に生み出していますので、システム開発が収束することはなかなかありません。その中でPayPayのDXを担う部署として、いつまでにどのような状態を目指すのかを、事業の成長や創出と並行して考えないといけないと思っています。そのポートフォリオを描くのがPMO部です。

徳久:
PMO部のキーワードは、全体最適だと思っています。それを実現するために、業務部門とシステム開発部の結節点となるPMO部が、業務部門の実現したいことやその重要性をまずは深く理解し、その上で意思決定をしていきたいと思っています。

宮本:
業務部門から多くの開発要望をいただいている中で、何がPayPayの成長に貢献するのかを的確に見極める力がPMO部には求められます。また、貢献度が大きくなるほど開発の優先度が上がっていくことで、業務部門からもPayPayの成長に寄与するアイデアが創出されやすくなり、さらに成長スピードを上げていけるような、好循環を生み出す一翼を担えたらと思っています。

最後に、読者にメッセージをお願いします!

宮本:
PayPayはチャレンジが好きな方、課題解決が好きな方、ロジカルに考えられる方、大きな野望を持った方に向いている環境だと思います。能動的に動いて、事業成長への貢献を実感したい方にぜひ来ていただきたいですね。

徳久:
PayPayはまだまだ若い会社で、特にPMO部は新設組織ですので、これから仕事の型を作っていくようなフェーズにあると思っています。コミュニケーションやネゴシエーションを怖がらずに楽しめる方、周りを巻き込む力が強い方、良い意味で考えすぎない方ならご活躍いただけると思います!

藤田:
軸を持っている人は強いと思います。どんなことをしていきたいのか、PayPayだったらどんなことができるのか、ぜひイメージしてみてほしいです。意欲があればどんどんチャレンジできる環境ですので、チャレンジ精神あふれる方と一緒に働きたいと思っています。

※募集状況、社員の所属等は取材当時のものです。