PayPay Inside-Out People and Culture

ユーザーにも社会にも愛されるサービスを0から作る。マーチャント戦略の挑戦

2023.10.17

PayPayグループで働く圧倒的プロフェッショナルに迫るプロフェッショナルシリーズ。
今回は、マーチャント戦略本部で新規サービス開発を担う、サービス企画部長の柤野さんにインタビュー。直近の取り組みや、モチベーション、仕事をする上で大切にしていることなどについて伺いました。

柤野 太希(だんの たいき)

PayPayマーチャント戦略本部 サービス企画部 部長

ソフトバンク株式会社に新卒入社。複数のサービス立ち上げ・開発推進業務を経験後、2018年10月PayPayに入社。PayPay初のオンライン決済/ミニアプリの立ち上げを経て現職。趣味はストリートダンス。

フィンテックで社会をアップデートしたい

PayPayに入社した背景と決め手を教えてください

2018年に自ら手を挙げてソフトバンクからPayPayに出向しました。理由は、キャッシュレス決済で社会を変えるというビジョンにワクワクしたから、という一言に尽きます。当時から中国ではスマホ決済で国民の生活が劇的に変化していることを記事などで読んでいたので、日本でも同様に支払いを起点に、フィンテックで社会を変える経験ができるのでは、と思ったんです。

そして2020年に転籍を決めた一番の理由は、それまでの経験から自分が最も成長できる環境だと実感していたからですね。多様なメンバーがいて、みな優秀で、さらに経営メンバーとも距離が近くフィードバックも頻繁に得られる。新しいことにチャレンジする上で、これほど学びの多い環境はないと思います。

ユーザー満足が第一。その上で加盟店にも喜ばれるには

部署のミッションを教えてください

決済事業に次ぐ第二の柱である加盟店事業を担うマーチャント戦略本部は、「お客さまを呼ぶPayPay」をビジョンとしており、サービス企画部は主に加盟店事業における0→1でのサービス立ち上げ・推進を担当しています。加盟店には販促/業務支援、アプリのユーザーにはおトクや利便性などの新しい価値を届けて、1日でも早く加盟店に「お客さまを呼ぶPayPay」と実感してもらえるように、日々邁進しています。

どんな点が難しいですか?

扱うサービスの多くはBtoBtoCサービスなので、ユーザーも加盟店もHappyになるサービスを生み出さないといけないわけですが、それがなかなか難しくもあり、やりがいでもあるところです。例えば、加盟店にとってのメリットが、ユーザーにとってはノイズや煩わしさになる場合もあるので、そうならないように両者にとってベストなかたちを考えなければなりません。

重要な点として、必ずユーザーメリットが先に来るべきだと考えています。ここは私もPayPayのサービス企画で日々学んでいることです。まずユーザーにサービスを心地よく利用いただき、その結果PayPayを通じてお店に来られる方が増え、加盟店の売上にもつながっていく。すると、win-win-winですよね。そのように考えると、我々は社会をより便利で豊かにしているのだ、と実感しながら働けるように思います。

具体的にどのような取り組みをされていますか?

担当しているサービスの一例としては、PayPay商品券、商品特定クーポン、それからマルチペイメント端末のPayCASなどが挙げられます。

1つ目のPayPay商品券は、現在、ふるさと納税ポータルサイトの運営企業様と一緒にふるさと納税の返礼品としてサービスを展開している、有効期限と利用できるお店が限定された支払い手段です。23年9月末時点で498自治体に参加いただき、多様なユースケースに活用できると考えています。例えば、各自治体が独自に推進するプレミアム電子クーポンなどの施策にも活用され始めていて、今後PayPay商品券を通じて、幅広い用途で地域社会に貢献できればと考えています。

2つ目の商品特定クーポンは、特定商品の購入でポイント還元が受けられる事前獲得型のクーポンで、今年の7月にローンチしました。誰が”何を”買ったか、というデータをリアルタイムで補足することで実現しているのですが、こういったインフラを構築することで、クーポンの適用だけなく、中長期的には、アプリ上でひとりひとりの嗜好に合わせたおトク情報が見つかりやすくするなど、かゆいところに手が届く仕掛けを作っていきたいと考えています。ユーザーや加盟店だけではなく、商品の提供元であるメーカーにとっても販促支援になる、全てのステークホルダーに価値を感じてもらえるサービスにしていきます。

3つ目のPayCASは、コード決済だけでなくクレジットカードや電子マネーもワンストップで導入できる、持ち運べる決済端末で、今年の4月に本格展開を開始しています。
現時点ではPayPayはコード決済の会社、というイメージが強いと思いますが、将来的にはPayCASのようなマルチ決済ソリューションを通じてより広範なデータをおさえ、加盟店の課題や実情に沿った販促/業務支援サービスを展開していきたいと考えています。

豊富な武器をいかして、社会に貢献する

PayPayで新規事業開発に携わる魅力や、モチベーションはどういうところにありますか?

他社で新規事業開発をするとリソースの壁にぶつかることも多いと思いますが、PayPayでは圧倒的な決済事業としての基盤と優れた開発力をいかして、国内での新しい市場やニーズを開拓できるチャンスがあります。事業としてやるべきことがあれば、優秀なエンジニアと一緒にユーザーファーストを本気で考えながら、スピーディにその実現に向けて動けるというのが魅力です。

また、加盟店のDX支援を通じて、社会的意義の大きなサービスに関わることが私のモチベーションの源泉となっています。以前はどちらかというと自己成長そのものがモチベーションでしたが、PayPayでの様々な経験を通して変わってきましたね。
加盟店事業のサービス企画を通じて加盟店には革新的な販促・店舗運営ソリューションを提供でき、その先にいるユーザーにはおトクや利便性などのより良い体験を提供できます。また、先ほど述べたPayPay商品券などにより、地域社会への支援も行うことができます。こうした新しい価値の提供による社会への貢献とワクワク感が、今の私のモチベーションですね。

チームの雰囲気はどうですか?

何か困ったことがあると、Slackで「誰かこれわかる人助けてください!」と発信すれば、わかる人がすぐに反応してくれます。組織全体としてお互いを助け合う風土が醸成されているなと感じますね。フルリモートとはいえ、Slackでのオープンコミュニケーションが非常に活発ですし、和気あいあいとした雰囲気です。

もう一つの特徴は、縦横ななめのコミュニケーション量が多いことですね。例えば、隣の部で困りごとがあれば、うちの部でその領域に強い人につないだり。また、プロジェクトやサービスごとに作っているSlackチャンネルには担当メンバーに加えて各部長と本部長も入っているので、日々の業務サイクルを細かく回しながら必要に応じてチームで軌道修正し、生産性向上させる仕組みを作っています。まだまだ試行錯誤中です。

入社前とのギャップを感じたことはありましたか?

こんな風に全員が目標に向かって前のめりで仕事する組織があるんだなと、良い意味でビックリしました。PayPayって仕事に後ろ向きな人が本当にいないですよね(笑)。何か目標を決めたら諦めることもグチることもなく、全員が達成するためにはどうしたらいいか真剣に考える風土があるのはPayPayの強みだと思います。

エコシステム構築で、お客さまを呼ぶPayPayへ

今後成し遂げていきたいことは何ですか?

中長期的には、加盟店事業のサービスによって、半自動的にアプリのユーザーと加盟店をマッチングできるエコシステムを作っていきたいと考えています。私たちはこれをサービスの自動販売機化、と呼んでいます。

例えば、加盟店がPayPay for Business(加盟店向け管理ツール)から「新規顧客をこのぐらい増やしたい」といった課題を入力すると、システム上ですぐに具体的な販促施策や必要な予算が提案されて、OKならポチッとするだけ。するとデータ上来店確率の高そうな方におトク情報がレコメンドされて、来店につながる。そして、運用成績は直感的にわかるかたちで加盟店にフィードバックされるイメージです。

PayPayは、これまでコード決済や送金機能などでユーザーの生活を劇的に変えたと思います。加盟店事業でも、全てのお客さまに、生活が変わった!便利になった!と実感してもらえるようなサービスを多く生み出して、より良い未来を作っていきたいと思います。

PayPayでの業務で大切にしていることは何ですか?

PayPay 5 sensesはどれも大切ですが、自分の想いに一番近いのは「Be Sincere To be Professional」かなと思います。
私が大切にしているのは、第一に自分なりの義の精神をもつこと。社会をより良くしようと働く。全てのユーザーがHappyになれるサービスを提供するからこそ、お給料をもらえるんだという感覚を忘れないことです。

第二に、相手の視点でコミュニケーションをとることです。一人でできる仕事はありませんし、特にPayPayは多様性あふれる組織なので、独りよがりのコミュニケーションにならないこと、別の部門の方に対しても相手にわかる言葉で相手の気持ちに寄り添うこと、感謝の気持ちを伝えることを意識しています。

第三に、細部までこだわり抜くことです。本質的な課題は何か、視点・論点の漏れがないかなども大事ですが、細かい表現やエッジケースへの配慮などにも細心の注意を払います。こだわりぬくことで「神は細部に宿る」と言いますか、結果として、良いサービスが生まれるのではないかと思います。

最後に、読者にメッセージをお願いします!

PayPayは常に成長機会を求める方や、組織の目標のために主体的に行動できる方、前のめりで取り組める方にぴったりの環境です。フルリモートなので、指示待ちにならず、どんどん発信して、周りを巻き込んでいく力も求められると思います。
また、スピード感を持って社会を変えていける会社なので、何より、前例のない社会的意義の大きいことにチャレンジし続けたい!という意欲のある方とぜひご一緒したいです。

※募集状況、社員の所属等は取材当時のものです。