2018年にサービスを開始し、日本でユーザー数6,200万人(※2024年2月時点)というスマホユーザーの2人に1人が使用するモバイル決済サービスに成長したPayPay。現在約50の国と地域から多様なエンジニアが集まって構成されています。
Pay2 Dev Speaksシリーズでは、2022年10月にスタートしたPayPay初の海外開発拠点であるPay2 Development Center(以下、Pay2DC)の個性豊かなメンバーたちの声を通して、インド拠点の今をお伝えしていきます。
今回は、奈良県で実施された「働く人応援キャンペーン」におけるデジタルクーポンの開発で中心的な役割を務めたPay2DC Gift Voucher TeamのEM、QA、BE3名と、日本からPdMとして関わった1名にインド開発拠点とPayPayの竹芝オフィスをリモートでつないでプロジェクトの舞台裏を聞きました。
※Pay2 Development Centerは2024年5月30日にPayPay Indiaに社名を変更しました。

Vivek Kumar
Pay2DC Engineering Manager
20年近く金融業界に携わり、エンタープライズアプリケーションの開発、製品エンジニアリング、技術アーキテクチャ、機械学習、人工知能の分野で経験を積んできました。フィンテックのスタートアップに魅力を感じ、2023年4月Pay2DCに入社しました。

Himanshu Singal
Pay2DC Senior QA Engineer
ソフトウェアエンジニアを経て、QAコンサルタント、QA品質保証マネージャーを経験してきました。11年の経験を持つプロのテスターとして、2023年6月に入社しました。学びと成長を与えてくれるPay2DCの環境に感謝しています!

Nitin Bhardwaj Komaravolu
Pay2DC Senior Backend Engineer
5年半ほどB2B領域での開発に従事し、エンドユーザーに近いサービスに携わりたくて、2023年8月にPay2DCに入社しました。フィンテックも初めてなので、学びの連続です!

Akash Govani
PayPay Senior Product Manager
PM、PdM、エバンジェリスト、TPMなどを経て、2021年11月にPayPayにプロダクトマネージャーとして入社しました。PayPayのプロダクトチームで、加盟店向けサービスを担当しています。PMとして日本のユーザー理解とともに、日本の伝統的スピリットの共存共栄の在り方をPayPayでも実現すべく日々奮闘中です!
入社のきっかけ
日本で急成長を遂げているフィンテック企業で、さらなる成長を目指して
Vivek:
私は20年近くさまざまな銀行でキャリアを積んできましたが、ここ数年はフィンテックのスタートアップで働いてみたいという気持ちがありました。この領域なら、伝統的な銀行にはないポテンシャルやチャンスがあるはずだと思ったんです。そんな中で、PayPayがインドに新しく海外開発拠点Pay2DCを開設すると聞き、持ち続けていた夢を実現するチャンスだと感じました。急成長をしている会社ですし、面白そうなチャンスもたくさんある。そして拠点立ち上げという0→1に携われるというのが魅力的で一番大きな決め手でした。

Himanshu:
元同僚がPayPayで働いていて、彼の推薦を受けてPay2DCへ入社しました。過去仕事で何度か訪日し、7、8年前はほとんどデジタル決済ができなかった状況から、デジタル決済が普及しPayPayが使われていることを実は自分の目で見て知っていました。Pay2DCの話を聞いたときにこれは手を挙げるしかない!という感じでしたね。そして、初めてフィンテック業界で働くこと、日本の業界内でもリーディングカンパニーのフィンテック企業で才能あふれるみなさんと一緒に働けることが楽しみで仕方がなかったです。
Nitin:
Pay2DCに応募したのは、大学時代の友人の薦めがきっかけでした。7年くらいBtoBで働いた経験から、いつかエンドユーザーが日常生活で頻繁に使うサービスに携わりたいと思っていたんです。PayPayとPay2DCのマインドセットも私にとっては魅力的でしたね。
フィンテック領域での仕事も初めてですし、PayPayのような大規模サービスに携わるのも初めてで未知の世界だったので、まるで魔法学校(Hogwartz)の新入学生のような気分でした!
今回のプロジェクトのミッションと役割
大きな社会的意義の一方で厳しいスケジュール…。どうすればできるかに全員が集中
Nitin:
今回のプロジェクトは、私たちのチームが担当しているPayPay商品券を、自治体が行う地域活性化施策に活用する初めてのケースでした。具体的に説明すると、県内の住民向けのキャンペーンで、抽選で最大15万人を対象に15,000円分のPayPayデジタル商品券を10,000円で購入できるというものです。また、今後の横展開を踏まえ、できるかぎりプロセスを自動化するというのがミッションでした。
その中で私はシニアバックエンドエンジニアとして、可用性が高く、高品質なプロダクトを提供すること、そして本番環境に移す前に予期せぬ挙動や問題が発生しないように努めました。

Akash:
私は、PayPay側からシニアプロダクトマネージャーとして、Pay2DCのメンバーを支援する立場で本プロジェクトへ参画しました。
日本ではインフレが進んでおり、日本経済は大きな転換点を迎えています。各自治体は地域経済の活性化に注力しており、PayPayとしては自治体が行う住民向けのキャンペーンという大きなマーケットで、PayPayのプラットフォームを活用してもらえたら…と考えていました。PayPayのプラットフォームの活用により、ユーザーにもシームレスな体験を届けることができます。また、今回の案件だけでなく、他の自治体でも同様の要望があることを見据えて、このプロジェクトは動き出しました。
とはいえ、期日が本当にタイトで…(苦笑)。私もプロダクトマネージャーとして難しいかじ取りが求められました。

Himanshu:
私はQAリードとして、とにかくクオリティを担保することが一番の命題でした。加えて、私にとってはPay2DCに入社して初めてのプロジェクトでもありました。いかにユーザー体験を保証するか、その点も重要なポイントでした。
Vivek:
実は、テックチームが最初にこの件に関して連絡をうけたのが7月初旬で、納品期日が10/2に決まっていたので本当にタイトな案件でした。「これは無理でしょ」とチームメンバー全員が感じていたと思います(苦笑)。要件もデザインも全く決まっておらず、不確定要素が多い中でも、進めていかなければならないという状況でした。そこで、私はエンジニアリングマネージャーとして、プロダクトチームと連携して要件を確かめ、スピードとクオリティの2つの柱をもとに実現可能なスケジュールを立てていきました。そして3つのサブフェーズを設定し進めていくことで、納期に間に合わせながら、高い品質を維持することにつなげることができました。
チャレンジと成長
新人だらけのチームで学びながらデリバリー。それでも、スピードも品質も妥協なし
Vivek:
開発もQAも新たに立ち上がったばかりのチームで、入社したばかりでプロセスを知らないメンバーもいる中、品質とスピードを維持することはハードルの高いチャレンジでした。ですが、このプロジェクトをやる意義に対して関わっている全員が目を向け、何としてでもやり切ること、さらにきちんとアーキテクチャを設計して次につなげられるようにすることに注力しました。プロダクトチームとの間でも、Day1に必要なアイテムの優先順位は何なのか、Day2にずらせるものはないかと細かくディスカッションを重ねて、何とか間に合わせることができたんです。
サービスローンチの具体的な計画が見えてくるにつれ、現実感が増し、嬉しかったことを覚えています。
ですが、すべて順風満帆というわけでもなく、その後も最初のパフォーマンステストで、要件となっているTPS(トランザクション/秒)を満たしていないことが発覚し、原因究明と解決に奔走したりとハラハラドキドキの連続でした。これ以外にも様々なチャレンジがありましたが、無事リリースでき、いまは結果にもつながったのでホッとしています。
Himanshu:
本プロジェクト推進に際しては、Vivekが言った通り新メンバーが多く、プロジェクトを進めるかたわらでオンボーディングをしているような状況でした。そんな中でも、QAチームとしてきちんとビジネスそのものを理解しなければいけないという点が大きなチャレンジでした。そこに注力することで、迅速に高品質なプロダクトをユーザーに届けることができたのではと思います。
自分自身、本件を通じて技術的な観点でフィンテックでの進め方を学べましたし、QAとして良いプロセスを学べたことが品質とスピードの両立にもつながりました。私は11年のキャリアがありましたが、過去知らなかった良いプロセスをPay2DCに入って習得できたんです。Pay2DCに入社して本当に良かったなと感じましたね。

Nitin:
今回のプロジェクトではマニュアルオペレーションが多かった点が、私にとってのチャレンジでした。新メンバーも多いなか、本番環境で行うべき作業のチェックリストを作って、何か問題があればそのリストをもとに迅速に修正をかけていきました。
技術的な学びもありつつ、それ以上に大きかったのはポジティブな姿勢を学べたことですね。これは、誰かに教わることではなくて、自発的に起こるものだと思うんです。どうやってタイムラインに間に合わせるか、前倒しするには何をしたらいいのかを考えて、前向きに取り組むことの大切さを学んだプロジェクトでした。
Akash:
新しいチームとプロジェクトを進めるということで、PayPay側から参加している私にも緊張感がありました。なおかつかなり厳しい期日が設定してある中で、開発チームにどんな風に説明すれば、モチベーションを与えられるかが課題でした。Pay2DC側の開発者のみんなにベストを尽くしてもらいつつ、バーンアウトしないように気を付けないといけないですし、安心して仕事に専念できるように、外部からのプレッシャーは自分で吸収するよう心がけました。
また、このプロジェクトを通してPay2DCに日本のカルチャーを伝えていくという側面もありました。PayPayのシニアプロダクトマネージャーとして本プロジェクトに関わっている私がまずしっかりとおさえ、それをPay2DCのメンバーに伝えていくのは非常に楽しかったですし、私自身の成長にもつながりました。
今後の展望
横展開に向けて、着々と準備中
Akash:
嬉しいことですが、すでに他の複数の自治体からも問い合わせが来ており、近い将来、同様のキャンペーンを展開することができそうです。Pay2DCのメンバーには賛辞を贈りたいです!
日本には「三方よし」という経営哲学があって、売り手・買い手・社会にプラスを与えられてこそ良いビジネスだと考えられています。自治体と住民をつなぐこの取り組みは、まさに三方よし。どんどん拡げていきたいですね。
Vivek:
今回の結果でマーケットフィットが確認できたので、横展開するにあたって汎用的なプラットフォームを構築することが私たちにとってPay2DC開発者側の次のチャレンジです。今回のプロジェクトでは手動でのデリバリーを余儀なくされましたが、新しい要件が追加された時以外はすべて自動化して、オートパイロットで進められるような状況で提供できるようにしたいと思っています。

インドの開発者へのメッセージ
フィンテック領域にイノベーションを起こす、エキサイティングな経験を!
Himanshu:
ハイペースな環境、問題解決が好きな方、そして、ユーザーにインパクトを与えるサービスに携わりたい方には、Pay2DCをおすすめします!
Vivek:
イノベーションに情熱を傾けている方や、金融領域の今後の将来を形づくっていきたい!という意思のある方をチームに迎えたいですね。Pay2DCは、コミュニケーションを密に取って、アジャイルに進めていく環境ですし、社会的意義のある貢献ができる会社です。前に前に進んでいくチームとともに、イノベーションを起こしたい方はPay2DCに参加してください!フィンテックの将来を作るエキサイティングな未来が待っていますよ。
※募集状況、社員の所属等は取材当時のものです。



