PayPayグループで働く圧倒的プロフェッショナルに迫るProfessionalsシリーズ。今回は、PayPay証券で事業推進を担う、永山順一さんと原田健吾さんに話を伺いました。これまでのキャリアや仕事への向き合い方、そして事業推進のリアルとは何か。未完成な環境で、前例のないプロジェクトを前に進める現場から見えてきたのは、価値創出力を鍛えるための実践知でした。本記事では、事業推進に求められる思考とスキルを紐解きます。

永山 順一(ながやま じゅんいち)
PayPay証券 事業推進本部 本部長
銀行系カード会社に新卒で入社しサービス企画に従事。LINE株式会社にて事業者向け金融事業開発に携わった後、2020年3月にソフトバンク株式会社へ入社し、フィンテック領域の新規事業開発、PayPay証券の立ち上げ等を担当。2023年10月より現職。

原田 健吾(はらだ けんご)
PayPay証券 事業推進本部 事業企画部
人材系企業やIT企業にて事業企画・事業開発に従事。2021年11月にソフトバンク株式会社へ入社し、フィンテック領域の投資先PMI・アライアンス企画を経て、2022年8月にPayPay証券へ出向し、2025年7月に転籍。
偶発的に積み上がってきたキャリア
永山:
カード、銀行、保険、証券、あらゆる金融領域でプロフェッショナルになりたいという思いがあり転職をしましたが、いわゆる「こうなりたい」という明確なキャリア像を描いてきたタイプではありません。その時々で周囲から求められることに向き合い続けてきた結果、今の仕事にたどり着いた感覚です。転機だったのは、PayPay証券がPayPayとの連携サービス「PayPay証券ミニアプリ」をリリースしPayPayグループの中で証券領域を担う存在になったタイミングでした。
PayPayという圧倒的な顧客基盤と証券という領域を掛け合わせることで、新しい金融サービスを生み出せる。その可能性と、ゼロベースで仕組みを作れる柔軟さに強く惹かれました。当時、証券領域を強く志向していたわけではありません。ただ、PayPay証券は一般的な証券会社と異なりシステムを内製化しています。この点は、事業面で極めて大きなメリットがあり、この環境なら面白いことができると思えました。それがPayPay証券にコミットした理由です。

原田:
私はこれまで人材・IT・金融とさまざまな業界で新規事業の推進を担ってきました。それぞれ必要な知識やアプローチは異なりますが、求められるマインドはどの業界でも変わりません。金融以外の業界からPayPay証券にたどり着くことができたのは、振り返ると真摯に目の前の仕事に向き合い続けてきた結果という思いが強いです。PayPay証券に惹かれた理由は、その「未完成さ」です。PayPayの巨大なユーザー基盤を持ちながら、事業としてはまだ発展途上。つまり、方向性や勝ち筋そのものを自分たちで設計できる余地がある。決められた仕事を淡々とこなすのではなく、必要なことを自分たちで拾い、定義し、前に進める。その環境が、自分の志向とフィットしていました。
事業推進は新しいビジネスを作る仕事
永山:
事業推進の仕事は、新しいビジネスを創り出すことです。既存のサービスを伸ばすのではなく、まだ存在していない価値を形にする。そのために、社内外の関係者を巻き込みながら意思決定を重ねていきます。私は本部長として、ビジネス、プロダクト、経営の結節点に立ち、「何をやるか」「どう実現するか」「それはユーザーに価値があるのか」を判断しています。今までに経験したことのない案件が大多数となりますが、重要なのは、お客さまにとって意味があるのか、というユーザーファーストの視点です。この軸を外さないことが、全ての意思決定の前提になっています。
原田:
戦略を実行に落とし込み、新たな価値を世に出すために必要なことは何でもやる。時には誰のボールか分からない課題を拾いに行くこともあれば、一見遠回りに見えるプロセスを踏まなければならない場面も多々発生します。どのような局面でもプロジェクトを前進させ変化をもたらすための行動が取れているかどうかが、プロジェクト全体の成果に大きく影響します。だからこそ、綺麗な分業体制にこだわらず、泥臭く自ら隙間を埋めに行くスタンスを大切にしていますし、年齢や社歴に関係なく、そうしたアクションが求められる環境です。

スケールと未完成が共存する稀有な環境
永山:
PayPay証券の最大の特徴は、巨大なユーザー基盤と未完成な事業が共存していることです。PayPayというプラットフォームにはすでに7,300万人(2026年3月時点)を超える多くのユーザーがいます。一方で、証券事業としてはまだ発展途上です。つまり、大きなインパクトを持ちながら、ゼロから設計できる環境なのです。ここでは、その両方があるからこそ、自分たちの意思決定がそのまま事業の方向性に影響し、社会にも大きなインパクトを与えることができます。
原田:
発展途上だからこそ、常に選択肢があります。既存の延長ではなく、事業の前提そのものを変えることもできる。自分の判断がサービスにダイレクトに反映される。その責任の大きさと、試行錯誤しながら前に進める実感が、この仕事の本質だと思います。
「できない」が当たり前だったIPOプロジェクト
永山:
米国上場株式を日本の個人投資家に販売するIPO銘柄の取り扱いプロジェクトは、「自社証券で取り扱いができないのはおかしいのではないか」という一言から始まりました。当然の意識ですが、米国上場という関係上、法規やシステムの両面で前例が極めて少ない取り組みであり、周囲からは本当に実現可能なのかという諦めの声も何度か聞きました。でも、事業推進の役割は、できない理由を並べることではなく、実現できる形に変えることです。
IPOという性質上、時期をずらすことができない、失敗も絶対に許されない状況の中で、次々と新しい課題が浮上しましたが、社内が一丸となって取り組むことにより、従来の常識に囚われないクリエイティブな解決策を編み出し、解消していきました。

原田:
私は複数の役割を兼任してプロジェクトに臨んでいましたが、特に難易度が高かったのはPMOとして担ったプロジェクト全体の進行管理です。IPOは失敗が許されないプロジェクトです。当日に向けたタスクは1,000件近くにおよび、1つひとつに対して想定外の事態に備えたリカバリープランも含めて設計しました。「絶対にやる」と決めた高い理想を、決して机上の空論で終わらせず、実務として回るスキームに落とし込んだその積み重ねがプロジェクトの成功につながったと思います。
「できない」とは言わない事業推進のスタンス
永山:
私が大切にしていることは、「できない」と言わないことです。前例がないことは理由になりません。ユーザーに価値があるなら、どうすれば実現できるかを考え続ける。それが仕事だと思っています。
原田:
私は、「実現すること」に強くこだわっています。どれだけ良い企画でも、世に出ることで初めて意味をなします。だからこそ、泥臭くても最後までやり切る。その積み重ねに価値があると思っています。
未完成だからこそ広がるキャリア
永山:
この仕事の面白さは、視座が一気に上がることです。さまざまな関係者と関わる中で、業界をリードしている人材や、プロフェッショナルな方々との出会いがあり、自分の視界が広がっていく。そして、自分たちの意思決定がそのまま社会にインパクトを与える。そのダイナミズムは、他の環境ではなかなか味わえません。本当にありがたいことだと思って日々仕事をしています。
原田:
私にとっての魅力は、世の中に大きなインパクトを与えられる仕事ができることです。IPO銘柄の取り扱いプロジェクトのように、注目度が高い仕事に関わることができ、お客さまからリアルタイムで反響を頂けるのは、非常に大きな責任感を覚えるとともに強いやりがいを感じます。未完成な環境だからこそ、自分の判断がそのまま事業に反映される。その実感が、この仕事の一番の魅力だと思います。

永山:
ここで活躍できるのは、カオスを楽しめる人。PayPay証券にはやらなければならないことがまだまだ山積みですが、整っていない環境の中で、刻々と変化する状況に逃げずに向かい合い、自分から動き、価値を作ることにワクワクできる人にとっては、非常に魅力的な環境です。そういった環境で経験を積むことで、自分の市場価値を高められるはずです。
原田:
仕事の実態は、ゼロから作ることの連続です。だからこそ、不確実な状況を楽しめる人、最後までやり切ることに情熱を持てる人には、PayPay証券での仕事は非常にフィットすると思います。そうした環境で自分の可能性を広げたい方には、ぜひ挑戦してほしいと思います。
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※募集状況、社員の所属等は取材当時のものです。
