PayPay Inside-Out People and Culture

走りながら最適解を探す、PayPayの事業拡大を支えるSalesforceチーム

2023.08.15

PayPayグループで働くプロフェッショナルに迫るプロフェッショナルシリーズ。
「技術でPayPayグループの成長に貢献する」をMissionに掲げ、圧倒的なスピードでPayPayの全領域を支える業務システムの内製開発を担っているシステム本部。今回はその中でも、Salesforce活用の高度化を推進しているメンバー3人のお話を聞いてきました。

丸山 梢(まるやま こずえ)

システム本部 System Development部 Salesforceチーム リーダー

新卒にてコンサルティングファームに入社し、CRMシステムの運用保守に従事。多種多様なクライアント向けSalesforceの導入・運用保守の経験を経て2021年11月PayPayに入社。Salesforceのチームリーダーとしてチーム運用全般を担いながら、プロジェクトマネージャーとしても複数案件を担当している。

山口 達也(やまぐち たつや)

システム本部 System Development部 Salesforceチーム

2019年10月Yahoo! JAPANから出向後転籍の形でPayPayに入社。プロジェクトマネージャーとしてSalesforce開発における要件定義および開発支援などを担っている。

吉崎 陽紀(よしざき はるき)

システム本部 System Development部 Salesforceチーム

新卒でSalesforceのベンダーに入社。要件定義から開発・運用保守全般を経験。2022年9月PayPayに入社。プロジェクトマネージャーとして開発を行いながら、アーキテクトとしてSalesforceの開発における仕組みづくりも推進している。

どのような経緯でPayPayに応募し、決め手は何だったのでしょうか。

丸山:
私は友人の紹介を受けて入社しました。前職でもSaleseforceの導入&保守運用周りをやっていて、ちょうどPayPayでSalesforceのチーム拡大が必要ということでお声がけがありました。色々と話を聞いていく中で一緒に働く人たちがとにかく面白いと思ったのが決定的でしたね。

吉崎:
前職がSalesforceのベンダーだったのですが、自社サービスを広げるという側面からシステム開発に携わりたいという思いが高まっていました。現金がライバルという壮大なミッションも魅力的だったというのがPayPayを選んだ理由です。また、ちょうど子供が産まれるタイミングでもあったのでフルリモートやWFA制度などの働き方も決め手になりました。

山口:
Yahoo! JAPANで広告サービスに携わっていて、toCサービスも経験してみたいと思うタイミングでPayPayの立ち上げに伴い公募がありました。知り合い二人が先にPayPayにジョインしていて、大変だけど面白いよという話も聞いていたので公募に応募、出向を経て転籍をしました。

担当業務について教えてください。

吉崎:
大きく二つの役割を担っています。一つ目はアーキテクト。Salesforceの開発における最適化と標準化を進めています。二つ目はプロジェクトマネージャー。営業活動の高度化のためのシステム開発のプロジェクトマネージャーというような立ち位置で動いています。

山口:
プロジェクトマネージャーとしてコンタクトセンター専用のシステムを担当しています。要件整理から開発からリリースまでのサポートをおこなっています。最近はライセンスのアップグレードにも携わっています。

丸山:
現在チームリーダーとしてメンバーが働きやすい環境作りとチーム運営を主務としています。リソースが不足する場面ではプロジェクトマネージャーとして動くシーンもありますが、Salesforceの最適化というチームのミッション実現に向けての全般的な管理をおこなっています。

白黒は走りながら決める

最近の取り組み内容についてより詳細を教えてください。

丸山:
入社してからずっとやってきていることですが、全体最適化は今も継続中です。Salesforceは非常に多くの部門と業務で活用されているのですが、これまではスピードを重視した開発をおこなっていたこともあり、ルールやドキュメントなどが残されていない状況でした。数えきれないほど多くの機能と画面が散乱している中、全体を把握して持続的かつ効率的な開発と運用の仕組みを作るために、今のシステムをひとつひとつ読み解き、ドキュメントに落とすなどの標準化をおこなっています。

吉崎:
新しい機能が追加されるなどSalesforce自体も変化やアップグレードがあるわけですが、その最近の機能の活用と既存のシステムの間でバランスを取りながら開発・運用するためのアドバイザリーを担当しています。Salesforceの思想とPayPayが目指すところで、ベクトルが一致するところを拾っていきながらPayPayとしての最適なシステム作りを考案し、提案しています。

山口:
これまではミニマムパッケージにPayPayの独自の開発を用いた形で使ったいたのですが、急拡大中の組織規模や全体最適化および高度化推進の観点からをSalesforceが提供しているベストプラクティスを使うためにライセンスのアップグレードをおこなっています。その中でも私はコールセンター向けのシステムを担当しています。

面白さややりがいを感じるのはどんな時でしょうか。

吉崎:
今、営業パフォーマンスの高度化に向けたSalesforce改修プロジェクトを担当しています。Salesforceチームの中でも今一番大きな案件でPayPayの営業実績の最大化がかかっている案件です。その中でもSmall Business、いわゆる個店向け営業業務の高度化のところを担当しているのですが、やっていることの中身は多岐に渡ります。
個店の領域とはいえ必然的に大手加盟店向けの営業業務の高度化にも重なるところは一緒にみてますし、Salesforceの内部的な拡張や更新からSalesforce以外のシステムとの連携など対応範囲は広いですね。また、集計データをMBO観点で分析できるようにしたり、現場のデータ登録時のコストや利便性を考えたUI設計など、現場が意識しない裏側もしっかり考えながら技術の力で支える仕事なので、PayPayの成長や拡大がやりがいにも繋がっています。

山口:
単純明快で、ありがとうという言葉をもらう時ですね。ライセンスのアップグレードと新機能のリリースを同時に進めた案件があったのですが、開発エンジニア2名とのリレーションシップが大変うまく取れたおかげもあり、無事故でリリースができ、現場から感謝の言葉をもらいました。前回同じような案件をやっていた際には開発起因の事故がかなりあったんですよね。事故が多いとその分現場のみなさんに迷惑をかけることになるのでかなり心苦しいです。そういう経緯もあって、今回のありがとうという言葉は普段よりもうれしく感じました。

面白さの反面には課題や難しさもあるかと思います。詳細を教えてください。

丸山:
通常は要件定義が終ってから開発が進むわけですが、PayPayのSalesforce開発は要件定義と開発が同時に進むということが大半です。新サービスの開始日や法令遵守などの関係でリリース日が決まっている案件が多いので、それに合わせようとすると今すぐ走り出さないといけない。初めから決まっているものを適正に作っていくというわけではなく、走りながら適正なものを作っていくという考え方、やり方で、PayPayらしいなと思うところです。白黒はっきりしない限り何もできないというより、不明な点は多いけど出来ることを最大限やりながら最適化していこうというのはそれなりに大変なことで、その分良質なコミュニケーションが求められますね。

吉崎:
丸山さんの話と共通するところですが、Salesforceにしては規模が大きいシステムというところがPayPayの特徴です。また、決まったものに対して開発するという発想ではないです。昨日言ってたことが今日変わることも多々ありますし、軸は変わらないけど最終的に表層化するところの変化も良くある話なので、常にキャッチアップが必要です。一方、現場の効率やニーズを優先するあまりに本質的な課題から遠ざかることもあるので、時には本質を見失わず適切なポイントをきちんと押さえながら進めないといけないこともありますね。

疑問を突き詰めることが本質的な課題解決のカギ

今後、成し遂げていきたいことやチャレンジしてみたいことについて教えてください。

丸山:
チームとしては、お互い自分ができることを教え合って、お互いの成長を助けてあげられるチームになっていきたいと思います。テクノロジーから業務知識の側面まで、お互い知識を共有しあいながら、底力を上げていけるチームを目指しています。底力をつけつつ、大規模かつ大量の案件をしっかり捌いていけるチーム体制の作りを今まさに進めているところなので、組織作りや開発標準やルール策定などといった標準化などにご興味がある方を積極募集中というところです!

吉崎:
最終的には、人に依存しないシステム改修の形を構築することにチャレンジしてみたいです。高速でシステムで作ってきた経緯から、全体を把握してる人がいない・ドキュメントも残っていないというような課題があります。この課題は結局属人化にも繋がっていて、システムの拡大・運用・保守の全部において人に依存する形となっています。採用を通じてリソース拡大だけでなく、縦割りになっている現状からの脱却、標準化に向けた体制やルール作りにももっと力を入れていきたいと思っています。

山口:
Salesforceで取り扱う情報のセキュリティ強化を進めていきたいです。決められたセキュリティの区分に応じた情報管理という観点でシステム上での改善・改修が可能なところがたくさんあるかと思います。セキュリティを担保しつつ、現場の業務に支障を与えず改修をおこなっていくというのは容易ではないですが、チャレンジしていきたいと思います。

PayPay 5 sensesで大切にしていることは何ですか?

丸山:
「Be Sincere To be Professional」
SalesforceのProfessionalとして、最適なシステム開発をリードするチームでいたいです。 また、常にProfessionalでいられるように、最新の技術やトレンドを日々勉強できる環境を整えていきたいです。

吉崎:
「Work for LIFE, or Work for Rice」
日々のタスクは、非常に小さな一歩でしかないのですが、その日々のタスクをどのように本質に繋げていくかを考えています。

山口:
「Ego is not welcome, Communication is necessary」
私の役割は、依頼者と開発をつなぐHub役だと思っているので、やはりコミュニケーションが一番重要ですね。

積極的に仲間を募集されていると思いますが、どんな方がPayPayで活躍できると思いますか?

山口:
多様なステークホルダーとのコミュニケーションが仕事でもあるのでコミュニケーションを大事にされる方。そして、今に満足せず疑問を持てる方ですかね。今のままでも問題がなければ良いと思わず、より良くするためにはという観点で疑問を持ちながら改善に向けて考えることが大事だと思います。

吉崎:
PayPayのSalseforceエンジニアが普通のシステムエンジニアと異なるところは、仕様書通りに作るという発想ではないところかと思います。壮大なミッションの達成に寄与できるシステムをどうやって作っていくか、そのための仕組み作りにチャレンジできるのはかなり魅力的なことだと思います。
また、課題の細分化や体系化に強みをお持ちの方は活躍のシーンが多いかと思います。大きな目標の中、まだ課題も多い状況です。課題の本質をしっかり押さえながら現場のニーズに答えられるシステム作りが大事なので、多様な要望と課題をシステムとうまく繋ぎ、最適な改善策を組み立てることができる方は大いに活躍できるかと思います。

丸山:
そうですね。現場に本当に必要なSalesforceの活用を考えることが大事なので、要件に対して問いを立てて突き詰めていき、最適なシステムを提案したいと思う方には非常にやりがいが得られる環境かと思います。また、必要に応じてSaleseforceの付属サービスの導入も積極的におこなっていますので、新しいアーキテクチャ作りに挑戦したい方ですかね。綺麗に整備された道を歩くというより、自分で道を作りながら走っていきたい方には間違いなく楽しく働ける環境だと思います。

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※募集状況、社員の所属等は取材当時のものです。